人材育成の意識改革 - 育成の目的
金曜日のナガサキです。おはようございます。
前回の話からさらに深掘り。人材育成においてなぜ“スキル”と“スペック”の違いを理解する必要があるのかということについて。
・スキル=経験や練習によって蓄積されていく技術
・スペック=環境に応じて元々備わっている規格や性能
人材育成には教える側に勘違いがあり、それはスキルとスペックの違いを理解していないというのが前回の話。
その意識を変えるにはまず「スキルとスペックの違いを理解すること」と「相手の現在地を見極めること」を前提に考えること。
スキルとスペックの違いをなぜ明確にする必要があるのかというと、そこに人材育成の目的があるからです。
スーパーファミコン世代とプレイステーション4世代と、どちらが優れていると思いますか?
大抵の場合、育成側にいるのは年が上の世代。つまり旧型世代です。
ここにも思い込みがあって、“教える側”という意識が強いと相手のスキルとスペックの両方を同じものとして見てしまう。
・スキル=伸ばせるもの
・スペック=伸ばしてもらうもの
その結果この大きな違いに気付いていない人が多いように思います。
特に残念なのは、教える側が“育成=自分のレベルに育てる”と思ってしまっている場合。
人材育成において教える側=旧型世代が新型世代にできる重要な役割はふたつ。
ひとつは「スキルを伸ばす手助け」。
そしてもうひとつは「自分たちの経験を伝える」こと。
それが旧世代の存在価値であり、その先に人材育成の本来の目的があります。
それは「次の世代と協力していち早く次のスペックを生み出す」こと。
例えるなら、プレステ4世代にスーファミ世代が力を貸して、プレステ5や6、さらにその先の想像もできなかったような新しいゲーム機を生み出すようなもの。
世の中の“教える側”がそこに気が付いたとき、世界はもっともっとよりよく進化すると思うのです。
今週は2度目の3連休。食欲の秋、満喫しましょう。
それではまた来週。みなさまよい週末を。
~今週もありがとうございました~
これまでの金曜トピック
・「人材育成の意識改革 - スキルとスペックの違い」
・「居酒屋ってなんだろう? - 現代の“安かろう悪かろう”」
・「人生にはわくわくを - 居酒屋という“わくわく発生プラットフォーム”」
・「“人事部”は必要か?」
・「これからは〈トップアップ〉の発想で」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?