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子育て内省日記14〜想像を超える〜

真夏の太陽がジリジリ照りつけるグランド。昨晩に降った雨で芝が湿っていて、蒸し暑い。今日はサッカー大会。グランドの周りに参加チームのテントが並ぶ。顔を真っ赤にして水分補給しながらコーチの指示を受ける子供たち。大声で応援する親御さん。いろんな声が飛び交う中、コートの隅で息子の試合を見守りながら、スマートフォンを構える。

味方が自陣でボールを奪う。それを見てコートの真ん中を息子が走り出す。味方は息子の方へパス。相手のDFが近づいてくる。ボールが足元に転がってきた時、息子はトップスピードへ。スマートフォンを持つ手に自然と力が入る。そのスピードのままでドリブルし、DFを離してシュートだ!ゴールを決めて欲しい、大舞台で結果を残し更に自信を持ってほしい
。希望や期待。チャンスを活かせるか…緊張と不安。いろんな感情を胸に抱きながら息子を見守る。

すると息子は転がるボールまたぐようにして軽くジャンプ。えっ…。近づいていた相手のDFの足が止まる。自分も頭と心の中がリセットされ、時が止まったような感覚を覚える。そしてがっかりし、少し苛立つ。何で自分で行かないんだ…

ボールは息子の右から走ってきた味方の足元へ。相手のDFは近くにいない。おー!周りで歓声があがる。自分も驚き、思わず声がでる。負から正の感情に一気に振りもどされる。味方はそのままゴールに向かってボールを運びシュート。惜しくもゴールから外れたが、息子は千載一遇のチャンスを演出。コートの外から見ていたのに味方が走っていることに気づかなかった…息子には見えていたのだろうか…

試合後、息子が真っ赤な顔で戻ってくる。「味方が走ってくるの見えてた?」「うん!」「すごいな!」想像以上の状況把握と判断の良さに喜ばずにはいられなかった。次はどんなプレーを見せてくれるか。楽しみと更なる成長へ期待。太陽が高くのぼり、一層暑くなってきた。グランドは子供たちへの声援でますます盛り上がった。


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