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生命科学の研究で培った観察力や分析力、協調性を発揮し、自らの経験を情景描写を通してアウ…

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生命科学の研究で培った観察力や分析力、協調性を発揮し、自らの経験を情景描写を通してアウトプットすることにより、周囲に健康と安らぎをもたらすアサーティブなリーダーを目指す

マガジン

  • 心の内省日記

    情景描写を通して、心の病に至った経緯、要因、病を発症したと分かった時に行った対処方法、回復に向けての経験を綴る。同じ病に立ち向かう方々に病を克服し健康と安らぎを手に入れる参考にしてもらえればと願います。

  • 子育て内省日記

    情景描写を通して自身の子供への接し方、気づきの経験を書いています。子育て中のパパ•ママに参考になればと思います。

  • 夫婦の内省日記

    情景描写を通して夫婦間のコミュニケーションの取り方、学び、気づきの経験を書いています。夫婦関係に悩んでいる方々の参考になれば幸いです。

最近の記事

  • 固定された記事

なんとなく内省日記27〜書くを極める〜

年々体調崩しやすくなった。そして昨年は人生で最も足踏みした年。生まれて初めての入院もあった。何もできない、考えてはいけない自分に最初は歯痒さと焦りばかりを感じていたが、徐々にマイペースで生きていけばいいんだと開き直れた。周りの目なんか気にしなくていい。前のように出来なくていい。少しずつでも前に進んでいけばいい。 最近疲れが溜まってきたことを自覚していて、少し休む時間を作らなければと思っていた矢先、案の定また体調を崩してしまった。家族から離れて一人北側のひんやりした部屋で布団

    • 子育て内省日記17 〜見て学ぶ〜

      秋の休日。サッカーコートの芝には小学生の足で踏まれた跡が残っている。所々いたんでおり、先程までの死闘の激しさを感じる。グラウンドの中央に置かれた運営事務局の前に試合を終えた選手たちがチームごとに整列し、その周りを輪の形にチームのコーチや保護者が並び見守っている。 表彰式。下位から上位の順番にチームが呼ばれる。チーム名が呼ばれる度に、その場にいる全員が拍手で健闘を讃える。息子は同じチームのメンバーと笑顔で話をしている。たくさん走って暑いのか、頬が赤い。 「優勝は〇〇チーム!

      • 書く内省日記②〜落ち着き、俯瞰〜

        平日の午後。頭の中が溜まった仕事のことでいっぱいになっていた。オーバーフローする前に休もう。ポールペンとスケッチブックを持って、誰もいない休憩場所をさがす。明るく暖かな太陽の光が差し込む窓際の場所を見つけ、誘われるように椅子に座る。太陽の光に包まれるのを感じながら、自分に意識を向ける。深く息を吐いた後、スケッチブックを広げ、ボールペンを握る。タイマーをセットし、スタートさせる。 「仕事」を紙面の中心に書く。「仕事」を起点に自分が担当する「プロジェクト名」を周りに書き出す。「

        • 夫婦の内省日記②〜休日の過ごし方〜

          休日の午後。川の近くの公園の木陰にはった簡易テントで座っていた。「風が気持ちいいね。」休憩のため戻ってきた妻が椅子に腰掛けながら言う。「思っていたより涼しいね。」遠くでボールを追いかけて走っている子供たちを眺めながら夫婦の会話を交わす。 「せっかくの休みなんだから家でダラダラしてないでどこか行こうよ。」妻が不満そうな表情で言う。「外で遊びたいよう」子供たちも退屈そうにしている。季節は秋にも関わらず、外は日差しが強く、真夏のような暑さだ。自分は外に出るのが正直億劫で、冷房のき

        • 固定された記事

        なんとなく内省日記27〜書くを極める〜

        マガジン

        • 心の内省日記
          6本
        • 子育て内省日記
          15本
        • 夫婦の内省日記
          1本

        記事

          書く内省日記1〜書く効果〜

          ある日の夕方。駅前で空いているのカフェを探して入る。いつものように大きめのアイスコーヒーを買い、テーブルがある椅子に座る。体に溜まったモヤモヤをふぅーと吹き出し、体の緊張を解く。カバンから持ち歩いてるA6サイズのメモ帳と緑のボールペンを取り出す。いろんな文房具や電子ノートを試したが、結局これがしっくりくる。ボールペンを手に取り、頭に浮かんだことを書き出す。紙に書く感触がスイッチになり、書く作業に集中できる。 体調を崩して仕事を休んだ時に始めた「書く」作業。少しでも楽しめるよ

          書く内省日記1〜書く効果〜

          子育て内省日記16〜表現が豊かに〜

          「ここはこう折るの。そう。」娘が小さい手をそえて、色紙でハートの折り方を教えてくれる。ゴツゴツした大きな手が時々迷い止まりながら動く。自分が正しく折れているのを確認しながら、娘もリボンを折っている。最近、何かを作ることが楽しくなったよう。バックやお財布など、おままごとに使うものを空箱や毛糸で作る。花柄のテープを使って、可愛らしく仕上げる。表現のレパートリーが増えたな。 「少しも寒くないわ〜♪バシャ」元気よく歌う娘。3歳の誕生日に買ったキーボードにはあまり興味がなく、付属品の

          子育て内省日記16〜表現が豊かに〜

          心の内省日記5〜治療1〜

          平日の朝。子供たちを保育園に送り、家に帰る。3月下旬だが朝晩はまだ肌寒い。ラフな格好でポケットに手を入れて身を縮めて歩く。薬物治療を開始して2週間ほど。体が軽くなったことを実感する。今まで体が重く鉛を背負ってるかのようだった。疲れがすごく溜まっていたことにもようやく気付く。誰もいない静かな家に戻る。布団に潜りこむ。通院の時間まで一眠りする。 抗うつ剤と睡眠導入剤で治療を開始、少量から徐々に増量する方針であることを主治医から言われた。薬を飲み始めた頃は体がものすごくだるく、起

          心の内省日記5〜治療1〜

          子育て内省日記15〜想像を超える2〜

          9月中旬を過ぎたにも関わらず、また熱帯夜。1週間で最も忙しい夜。時間を気にしながら夕食の準備を済ませ、子供たちを公文に迎えに行く。車を止め、教室のドアを開け、子供たちの名前を呼ぶ。元気よく娘が出てきて、しばらくしてテンション低めの息子が出てくる。娘が迎えに来たことに喜んでくれるので、思わず笑みがこぼれる。 車に乗ると娘が「今日英語のテスト合格して、トロフィーもらった!」と教えてくれる。「おー!頑張ったね。トロフィーもらうの初めてだっけ?」しっかり褒めてから聞き返す。息子が何

          子育て内省日記15〜想像を超える2〜

          子育て内省日記14〜想像を超える〜

          真夏の太陽がジリジリ照りつけるグランド。昨晩に降った雨で芝が湿っていて、蒸し暑い。今日はサッカー大会。グランドの周りに参加チームのテントが並ぶ。顔を真っ赤にして水分補給しながらコーチの指示を受ける子供たち。大声で応援する親御さん。いろんな声が飛び交う中、コートの隅で息子の試合を見守りながら、スマートフォンを構える。 味方が自陣でボールを奪う。それを見てコートの真ん中を息子が走り出す。味方は息子の方へパス。相手のDFが近づいてくる。ボールが足元に転がってきた時、息子はトップス

          子育て内省日記14〜想像を超える〜

          心の内省日記4〜診断〜

          平日の朝。外は薄暗く、雨が降っている。家のリビングで1人PCを操作する。キーボードをたたく音だけが響く。妻から頼まれた必要な書類を取り寄せるため、黙々と手続きを進める。ホッと一息つき時計を見る。病院の予約時刻までまだ時間はあるが、落ち着かず、出かける準備を始める。 数日前の昼休み。「月曜日であれば空きがありますよ。何時がご都合良いですか?」ゆっくり受診できそうな時間をと思い、昼前を指定した。「それでは11:30でお待ちしています。」ようやく予約を取れたことに安堵し、携帯電話

          心の内省日記4〜診断〜

          子育て内省日記14〜成し遂げる〜

          年末の朝。寒さで布団から出るのを何度もためらった後、何とか起き上がる。家の中は慌ただしい。今日は娘の初めてのピアノ発表会。「ちゃんとした服着てね!」と妻に言われ、ピタッとしたビジネスカジュアルな服を選ぶ。窮屈で動きにくそう…。息子も襟のあるシャツを着て、着心地悪そうにしている。娘は自分で選んだドレスを着て、髪飾りをつけ上機嫌。これから人前で一人でピアノを演奏することを分かっているのか…心配になる。 娘は妻と先に家を出たので、後から息子を連れ発表会の会場に向かう。会場は思いの

          子育て内省日記14〜成し遂げる〜

          子育て内省日記11〜判断力•積極性〜

          休日の朝。息子のサッカースクールに向かう。通い始めた頃は息子には大きかったスクールのユニフォームが、今の体格にはちょうどあってきた。娘は息子の練習の間に外遊びができるのを楽しみにしているのか、嬉しそうについてくる。雨が上がった後のグラウンドは湿度が高くじっとしていても少し汗ばむ。 最初は基礎練習。ボールタッチの加減ができずにボールを追いかけていることが多かった。今は自分の足が届く範囲にコントロールできるようになった。練習への集中力も格段に上がっている。グラウンドに落ちている

          子育て内省日記11〜判断力•積極性〜

          子育て内省日記13〜自己主張〜

          休日の夕方。駅前はクリスマスムードで大勢の人が行き交っている。様々や人工的な光が視界に入り、目がチカチカする。息子はその光景に興味深々でよそ見をしながら歩いている。息子の腕を掴み、人混みから逃げるように大通りからわき道にそれると、いつもは薄暗い通りに多くの露店が並んでいた。提灯の暖色の灯りにホッとしながら、ギター教室があるビルに入る 静かでひんやりとした待合室で休憩していると「さあどうぞ。」と先生が息子を個室に誘導する。息子は習い始めた時から一度もレッスンの途中で出てくるこ

          子育て内省日記13〜自己主張〜

          子育て内省日記12〜競争心•包容力〜

          どんよりと曇った休日の午後。和室にうつ伏せで寝転がり本を読んでいると、「外で遊びたい!」と元気よく娘が近づいてきた。先程までゲームに夢中だったのにと思いながらリビングに目を向けると、息子だけがゲームを続けている。体を起こし、息子に「遊びに行く?」と声をかけるが、ゲームに集中していて返事がない。「先に出て自転車こいでるねー。」玄関から娘の声が聞こえる。急いで上着を着て娘の後を追い、玄関の扉を開けた。 冷たい風が勢いよく向かってくる。思わず身を縮め、あたりを見回すと、娘が息子が

          子育て内省日記12〜競争心•包容力〜

          心の内省日記3〜不安•パニック〜

          冬の寒さが残る朝、いつもは時間を気にしながら子供を保育園に送り届け早足で駅に向かうが、今日は自宅に戻っていた。太陽の光が穏やかに差し込む誰もいないリビングのソファーに座って一息つき、緊張しながらネットで検索した番号に電話をかける。 「申し訳ございません。当院は予約制でございまして、当日の受診は行っていないのです。」「本日はあいにく予約でいっぱいで…。」調べた番号に一通り電話をかけたが、受診できる病院はなかった。諦めて家を出て駅に向かう。駅の改札口で「心療内科•精神科」の看板

          心の内省日記3〜不安•パニック〜

          心の内省日記2〜不眠〜

          長かった1日がようやく終わった。家族は既に寝ており、家の中は静まりかえっている。パソコンの電源を落としてディスプレイを閉じ、リビングを少し片付けた後、ダイニングテーブルの椅子に座りながら歯磨きをする。体は疲れているが、頭の中は既に明日のことでいっぱいで興奮している。今日もなかなか寝付けそうにないなと思い、いつものように睡眠導入剤を飲み、寝室に向かう。 冷えきった布団をかぶり、目を瞑り寝ようとする。しばらくじっとしていると薬が効き始め、比較的速やかに眠れたが、最近は眠れなくなっ

          心の内省日記2〜不眠〜