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子育て内省日記16〜表現が豊かに〜

「ここはこう折るの。そう。」娘が小さい手をそえて、色紙でハートの折り方を教えてくれる。ゴツゴツした大きな手が時々迷い止まりながら動く。自分が正しく折れているのを確認しながら、娘もリボンを折っている。最近、何かを作ることが楽しくなったよう。バックやお財布など、おままごとに使うものを空箱や毛糸で作る。花柄のテープを使って、可愛らしく仕上げる。表現のレパートリーが増えたな。

「少しも寒くないわ〜♪バシャ」元気よく歌う娘。3歳の誕生日に買ったキーボードにはあまり興味がなく、付属品のマイクを手に歌うことに大好きだった。言葉をストレートにアウトプットするのが娘の特徴。空想の世界を細かくイメージし、何かと複雑な戦いを繰り広げる息子と違って。こちらの期待通りにはならず、もどかしさはあったが、娘の好きなこと、楽しいことを伸ばしてほしいと願っていた。

それがいつからかハサミやのり、テープを駆使し、想像力を働かせ、自分のイメージを物を作って表現するようになった。相変わらずストレートではあるが、幼い頃になかった繊細さが作品に垣間見える。「パパもここに並んで。」敷布団の上に並べられた人形やぬいぐるみの近くに座らされる。娘は保育園の先生でみんなをお世話しているのだろうか。自分も想像しながら娘の空想の世界に入り込もうとする。明るくにぎやかで楽しい世界を勝手にイメージする。自分も楽しくなり思わず笑みが溢れる。

娘の言う通りにおままごとに付き合う。空想の世界が早く展開し、ついていくのが大変だ。ふとテーブルをみると、娘が工作に使った道具と材料の残り物が、あちこちに散らばっている…それを気にした瞬間、空想の世界から現実に戻される。丁寧さは目をつぶって、しばらくおままごとに付き合った。

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