【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #11.0
「送・・・ったよ」
「よし」
彼女はすでにうまくいった気になって鼻歌を歌いだしていた。僕にはそれがイギーの曲なのかどうかはわからないけれど、たぶんそうなんだろう。イギーの歌を鼻歌で上機嫌で歌う、女子高生。これも自信はないけど世界にそれほどいないだろう。
「ホント、イギーが好きなんだね」
「そうよ、悪い?」
「いや、悪くないけど、普通の女子高生は、普通アイドルとか売れてるミュージシャンとかを好きになるもんなんじゃない?いや、イギーが売れてないってわけじゃなくて、もっと