【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #57.0
さらに言えば、アルバイトをしてるわけでもないので、なにか策を考えなければならない。丁度よい提案といいながら、それすらもうまく叶えられない自分が情けない。そして、その策というのも昼食代を切り詰めるしかないとわかっているので尚更だ。
「じゃあ、契約成立ですね。謹んで依頼をお受けします。誠意を持って仕事に取り組みたいと思います」
そう言うと、キミオ君がおもむろに僕に近づいてきて、ドレラに聞こえないであろう小さな声で、僕に伝えてきた。
「星野さんのおかげで、家でもドレラが以前よ