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【小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット

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第二回小説(連載中)
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記事一覧

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #70

僕はドレラの言葉に少し照れながらも、彼女への感謝の気持ちを再確認した。駅に近づくにつれ家…

すぱのば
13日前
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【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #69

ドレラはその後もケージや餌入れ、飲み水ボトルなどを熱心に見比べていた。僕もドレラと一緒に…

すぱのば
2か月前
2

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #68

放課後、僕たちはペットショップに向かった。僕たちといってもミキオ君は部活のため、僕とドレ…

すぱのば
2か月前
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【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #67

「そう、その続き。イギーから新しいメッセージが届いたんだ、それを見て欲しくて」 僕はイギ…

すぱのば
3か月前

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #66

朝、アラームが鳴る前に目が覚めた。夢の中での不思議な感覚が、なかなか振り払えない。枕元の…

すぱのば
3か月前
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【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #65.0

ミキオ君はキミオ君からビギーの件は聞いているらしく、僕たちがやろうとしていることを知って…

すぱのば
1年前
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【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #64.0

駅を降りてからぎこちない会話をいくつか交わして、家に着いた。妹は部活だし、母親は仕事だろう。おなじみのシチュエーションだが、最近出演者がいつもより一人多い。僕はふわふわとした緊張感に包まれながら、ドレラを案内し、お茶を出し、着替えてから自分の部屋に戻った。ドレラはその間特になにをするでもなく正座して待っていた。 僕は机の引き出しを漁り、通帳を見つけ出して、ドレラの横に座った。 通帳をテーブルの上に置くと、それを見てドレラは言った。 「キネン君はお金持ちになりたい?」

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #63.0

何が起きたのかしばらく飲み込めなくて、世界が静止したみたいに動きを止めてしまった。ドレラ…

すぱのば
1年前
1

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #62.1

いつの間にか眠っていて、そのまま朝になっていたらしい。 重たい身体を起こし、いつものよう…

すぱのば
1年前
6

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #61.0

「彼に気に入られたみたいですね。店の人間にもそんなことするの見たことがないです」 ビギー…

すぱのば
1年前
2

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #60.0

「元気そう・・だよね?」 痩せたり太ったりとかもなく、毛並みというか、羽のツヤもよく、生…

すぱのば
1年前
5

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #59.0

僕たちそれぞれ、短冊に書くことにして。何を書いたっけな」 思い出を辿りながら続ける。 「…

すぱのば
1年前
5

【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #58.0

 午後の授業は現代社会からだった。テーマは科学技術の発達と生命で「生命の尊厳」についての…

すぱのば
1年前
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【連載小説】アナザー・ガール アナザー・プラネット #57.0

さらに言えば、アルバイトをしてるわけでもないので、なにか策を考えなければならない。丁度よい提案といいながら、それすらもうまく叶えられない自分が情けない。そして、その策というのも昼食代を切り詰めるしかないとわかっているので尚更だ。 「じゃあ、契約成立ですね。謹んで依頼をお受けします。誠意を持って仕事に取り組みたいと思います」 そう言うと、キミオ君がおもむろに僕に近づいてきて、ドレラに聞こえないであろう小さな声で、僕に伝えてきた。 「星野さんのおかげで、家でもドレラが以前よ