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怒り沸点の低いママは公園でまたもや寝る💤救うのはパパかコングラボードか

怒るつもりもないのに、不意の兄妹のケンカの声に耐えられなかった。

ムスメがお兄ちゃんの隣でご飯を食べようとテーブルに置こうとしていた。
後ろ向きになっていて、それに気が付かずぶつかってきた兄に『痛いことされた!!』と泣き叫ぶ妹。

足が出て、手が出て、さらに大声で泣く妹。
「先にやったのはそっち!」
『違うそっちでしょ!痛いからやめて!WAーーーー!!』


喧嘩するくらいなら離れて食べればいい!!

ママに怒られて、静まり返る家の中。


(ここに座りたいから、少しそっちに行ってくれない?)
一言そう言えば、よかったんじゃない?
なーーんて泣き叫んでいるムスメに言ったところで、火に油になる🔥

結局、ふたりともママに怒られ、自分の意見を上手く言語化できない息子は言い訳もしないで我慢しちゃう。
なんだか結局お兄ちゃんが悪いみたいになって終わってしまう。

普段言われてもなかなか着替えない兄が、ぶすっとした顔で早々に着替えてきた。彼なりのママへの労りなのか、反省なのか。

いつもなら「おっ着替え早いじゃん!」とか声かけるけど、そんな気力もなかった。


平日も休日も、どこにも行かない兄妹たちの元気な大声を四六時中聞かされる日々。


もうさ、その大声を朝から聞いていらんないの。
ママも限界。参っちゃう。
食べようと思っていたご飯も、なんだか気持ち悪くなってきて喉を通りそうもない。


ママはひとり逃げるように家を出て、雨上がりの公園に車を停めた。


まだ梅雨。
雨上がりの公園は人も少ない。
静かだな。
少し落ち着いてから、帰ろう。


アドラーの本を1冊持って出た。
開くとそこには
「強い女性でいることはたいへんじゃありませんか?」
と書かれていた。

『はい』
とつい答えてしまう。

またもや猛烈な眠気に襲われて、まぶたが閉じていく。


起きた頃、夫からLINE。
「子供たち連れて出掛けてくるよ」
Thanksの絵文字で返す。

数分後、
「やっぱり直前になってお兄ちゃんが行かないって言い出した💦」

きっとママのために良かれと思って、連れ出そうとしたのに、行かないとなって男親子で揉めてるんだろうな、、、

『いまお兄ちゃんは考える時間が必要なんだと思う。ママはムスメちゃんがいるとお兄ちゃんと話ができない。今はムスメちゃんだけ連れて出て欲しい』


ふう、、、戻らなきゃな。
コンビニに行ってくるって言って出てきたから、ファミチキでも買って帰るか。




アドラーは言う。

劣等感は成功の基礎であり、同時に、あらゆる問題の基礎である。

私達は劣等感を消すことや隠すことに注力するのではなく、自身の劣等感を認めた上で、それを上手に使いこなすことが必要なのかもしれない。


息子の中の劣等感や不安感を消すことを考えていたけれど、それがあるからこそ人は強くなることもできる。

自身が経験したことで、次の機会には弱っている人の気持ちを察してあげられる人間になる。
それは彼の強みのひとつになる。

同じような不安を持っている人は、案外世の中にたくさんいる。
同じ思いや価値観の人が、今後のあなたの仲間になる。
そこに気がつくためにも、彼自身の気晴らしのためにも、勇気を持って行動してみるのも大事なんだよ。


帰ったらそんなことを息子に話してみよう。

1回で分からなくてもいい。
何回も言い続けて、そのうちの1回の行動に繋がればいい。



帰宅前に思いのままにつぶやくためnoteを開いてみたら、連続で4つもコングラボードを頂けた。
こんなこと初めて🎉ワーイ


きっと息子といい話し合いができる。

少しずつ息子の中に『いい言葉』が種のように植えられて、なにかのきっかけで芽吹き、いつか彼なりの色で花が開くといい。


親にできることはそれぐらいのことなのかもしれない。


あじさい好きです


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