婚活ちゃん(狙うはハイスペ!の巻き)
以前、「婚活ちゃん」というタイトルで記事を書いた。
宝くじをよく買いに来る30代前半の女性がいる。
彼女の夢は《結婚》とにかく結婚したいらしい。
出会いを求めて日々精力的に活動している。
自分にとって完璧な人、理想通りの人と結婚したい!妥協はしない!と言い切る彼女を、私は密かに「婚活ちゃん」と呼んでいるのだ。
婚活ちゃんは、宝くじで大当たりを当てた。
かなりの大金を手に入れた彼女は、タクシー移動で買い物三昧したり、理想の人と出会えたときに上手くいくように、理想の結婚をより早くできるように、そのために自分磨きをする!と宣言して、自分投資にお金を使っているようだ。
そんな彼女がやって来たのだけど、私はすぐに婚活ちゃんとは気づかなかった。
猛暑のなか、目深に帽子をかぶり、マスク。
サングラスを外した顔を見た瞬間、ゾワ〜ッと鳥肌が立った。異様に腫れあがった瞼の女性が、婚活ちゃんだとは分からず、
『お姉さ〜ん!』の一声で、彼女が婚活ちゃんだと認識できた。
『いやーーーだ!どうしたの!!どーしたの?その目、どーしたの?ハチにでも刺されたの?』
目元周辺を整形した後の〝ダウンタイム〟ということだった。
(そこまでしたの? なにもそこまで…)
あれこれと最近の婚活状況を話してくれる婚活ちゃんの持ち物は、高額当選以降変化している。
(高額当選すると、こうなってくるんだね〜笑)
結婚条件は以前と変わらずで、妥協はしない!に加えてもう1つ、ハイスペ男性と結婚したい!!と言い放った。
なんとまぁ、さらに条件を増やしていたのであ〜る。
ハイスペ男性とは…検索してみた。
高学歴•高収入•高身長がベースで、(昔で言うとこの3高ってやつ?)プラス、容姿が優れている•コミュ力が高い•料理家事ができる•プライベートが充実している•家柄が良い…
ベース以外は好みの問題だが、このようなハイレベル、トップクラス男性を、ハイスペック男性と言うらしい。婚活ちゃんは、そんな男性しか、いない結婚相談所にも入会したとのこと。
ひぇ〜〜〜〜〜っ!
ついでに、ハイスペ男性職業人気ランキングとやらも見てみる。
医師、歯医者、国家公務員、地方公務員、経営者、弁護士、自営社長、大学教授、有名企業勤務…まぁ、そうだろうねぇ、そうなっちゃうよねぇ。。。
『お姉さん!やっぱりね、スペックはないよりもあった方がいいでしょ?』
(そりゃそーだけど、、、ハイなスペックを持っていてもさぁ… )
『お姉さん!一度高額当選しちゃうと、もう買っても当たらないの?』
『そんなことはないよ〜 そんなルールないから』
『ですよね!また当たりたいな〜 それよりも、結婚なんだけどね!ワハハハッ』と、豪快に笑った。
ハイスペといえば…
身近に、いわゆるハイスペ男性の定義をクリアしている、とても素敵な男性がいる。
難しい話しをすることもなく、お互いふざけたことばかり話す彼との時間はとっても楽しくて、普段は、お腹が痛くなるほど笑ってしまうような冗談ばかり言っているけど、分からないことを質問すれば、私なんかにも分かるように、噛み砕いて丁寧に教えてくれる。随所に地頭の良さが伺えて、しかも世間が言うところのハイスペなのに、全くもって嫌味がない。自分をひけらかすことのない彼を私は尊敬している。
話す相手に合わせた会話ができるのは賢い証なんだと思う。
婚活ちゃんの条件の一つに「頭の良い人」もあったな〜
ハイスペ男を掴むための自分磨きもいいのだけど、ほどほどにしておいた方がいいんじゃないのかねぇ……
物思いに耽っていたところに、、ギィーーーッ。錆びた自転車が停まる音。そして鼻歌が聞こえてきた。
『ふふ〜んふふふふ〜〜ん。当たるやつちょ〜だ〜いな〜』ところどころ歯のないご機嫌なおじちゃんがやって来て、我に返る。
当たるやつねぇ…それが分かれば、私が買ってますわよっ(笑)
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