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超音波検査。症候とシルエット
📖 文献情報 と 抄録和訳
筋骨格系超音波診断のためのニーモニックとメタフォリックビデオ
📕Jačisko, Jakub, et al. "Mnemonics and Metaphorical Videos for Detecting/Diagnosing Musculoskeletal Sonopathologies." American journal of physical medicine & rehabilitation 102.2 (2023): 184-190. https://doi.org/10.1097/PHM.0000000000002119
🔗 DOI, PubMed, Google Scholar 🌲MORE⤴ >>> Not applicable
[論文概要] 筋骨格系の超音波検査は、幅広い病態を識別する。特定の病理学的/異常な状態の典型的な超音波画像は、筋骨格のソノグラファーの日常診療/言語のためにレンダリングされ、症候や解剖所見とリンクした「シルエット」を特定することができる。以下の文章と添付の図/動画は、よくある病理学的状態に関連する所見を集めたものである。
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![](https://assets.st-note.com/img/1676832629564-iYklwSzV5y.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1676832641120-5RG8ZdPpQz.jpg?width=800)
この抄読では6例のみ取り上げたが、本文中では15例以上が紹介されている。
🌱 So What?:何が面白いと感じたか?
熟練の外科医は、レントゲン画像を見たときに、病巣や重要な箇所が浮かび上がって見えるという。
もちろん、実際にレントゲンがそのようになっているというわけではない。
それまでの経験や知識に裏打ちされたデフォルメ(強調)画像が、その外科医にだけは見えているのだ。
このように、現実への意味づけが、現実の見え方に汎化されることを『理論負荷』と呼んだりする。
✅ 理論負荷性とは?
- 科学哲学における概念のひとつ。
- 哲学者のハンソンによって提起された。
- 観察は、理論と無関係に行なわれるのではなく、理論をとおして観察が行なわれるという考え方。
すなわち、どこを見ればいいかという「着眼箇所」と「意味」が明確であると、世界の見え方が意味を持たない全部ではなく、意味を持った限定的な点として映るらしい。
例えば、「探せ!」と突然言われたら困ってしまうが、
「ウォーリーを探せ!」と言われたら、しっかり探せると思う。
これは、着眼箇所と意味が明確だから、探せるわけだ。
今回のように症候とシルエットのイメージが明確であることは、超音波検査においてウォーリーを探すことを可能にさせるだろう。
「ただ漠然と画像を見る」→「リンクした症候-シルエットの意味を探す」仕事に変えていきたい。
そのためには…、ただ勉強と思考あるのみ。
君は見ているだけで、観察をしていない。
見ること(see)と観察すること(observe)ははっきり違うのだよ。
シャーロック・ホームズ
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