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唐突に始まったハルマゲドン

筆者は9月の時事分析にて、来る10月に不穏な気配を感じていたのだが

この予感は、どうやら最悪の形で「実現」されてしまいそうである。読者諸賢も御存知のことであろうが、次の記事を御覧いただきたい。

なんと、ハマスによるイスラエルへの攻撃を発端として、中東に於ける戦争が勃発してしまったのである。この当初こそ「戦争状態」という言葉で状況が既に戦時中であることを覆い隠していた様であるが、イスラエルが正式にパレスチナに宣戦布告し、イスラエルとパレスチナが「戦争」という国際関係にあることとなった。

即ち、第五次中東戦争の幕開けである。
正直に言えば、9月の時点では、ここまでのことが起こるとは、筆者は考えていなかった。忸怩たる思いだ。
さて、中東での戦争、とりわけイスラエルが関係する戦争に於いて想起されるのは、やはりヨハネの黙示録に預言されている「ハルマゲドン」だろう。或いは、「エゼキエル書に於ける最終戦争(=エゼキエル戦争)」

筆者には今回の戦争はこの内、何方のものであるかは言えないのだが、一応、このハルマゲドンとエゼキエル戦争、二つの解釈を示しておこうと思う。

①ハルマゲドン
まず、ハルマゲドンとは、新約聖書に於ける「ヨハネの黙示録」に預言された、世界の終末の際に訪れる最終戦争のことである。詳しくはコトバンクやウィキペディアに記載されているハルマゲドンの記事を参照されると良いだろう。
ハルマゲドン(はるまげどん)とは? 意味や使い方 - コトバンク (kotobank.jp)
ハルマゲドン - Wikipedia
要約すれば、エルサレム(メギドの丘)に於いて、神と悪魔の両軍勢が闘い、そして神の軍勢が勝利して千年王国が訪れる、というのがハルマゲドンのシナリオである。エルサレムは、現在のイスラエルの存在する土地である。したがって、今回起こった第五次中東戦争は、イスラエルが当事者国であることから、ハルマゲドンではないのか、と推測することが出来る。因みに、これが起こる際には「大地震」が起こるとされている。……現実を顧みれば、確かに中東で怪しい地震が頻発しているのであった。

やはりハルマゲドンが、起こっているのではないか、と一度疑ってみるのは、これらの事象からすると決して間違いでは無いと、筆者には思われる。このハルマゲドン、一説によれば大規模な核戦争や、或いは全世界規模に戦闘が展開される「第三次世界大戦」であるのだという。何方もありうる話であるが、どうやら第三次世界大戦であるとする見方が多い様だ。特に、アメリカがこの戦争に参戦した時点で、そうであるとする見方が多い。

彼等の観点からは、この中東戦争に続き、台湾有事が勃発する様である。そうなるかどうか、現在では判然とはしないが、中国の動きには注意しておいた方が良さそうである。もしも台湾有事が起こった際には、恐らく血を流すのは日本人となるだろう。これを絶対に起こさせないようにしなければならない。或いは、今回の戦争を、やはり昨今の対立構図であるG7 vs BRICs、或いは一極 vs 多極と見ることも出来るだろう。

そして、この中東戦争が起こり、もしも台湾有事が起こった際に最も消耗するのが、アメリカ(ウクライナ含め三正面作戦を強いられることになるから)であるとすると、これらの戦争の目的はアメリカを潰して、さっさと多極世界(新世界秩序)を形成することかも知れない、と考えることも出来る。この様に考えると、アメリカが壊滅しない限り、ハルマゲドンは終わることがないだろう。

②エゼキエル戦争
これは別名「ゴグとマゴグの戦い」と呼ばれている、エゼキエル書に記載された戦争である。詳しくは下記を参照されたい。
ゴグとマゴグ - Wikipedia
人類最後の戦争 エゼキエル戦争 参加する国はどこでその結末は? (fieasia.net)
つまり、イスラエルの敵がイスラエルに対して戦争を仕掛け、イスラエルに攻め入るのだが、そこで神の怒りによってイスラエルの敵対者は滅ぼされ、イスラエルが勝利する、というのがエゼキエル戦争のシナリオである。読者諸賢もお分かりの通り、殆どハルマゲドンと変わらないものだ。けれどもここに敢えて別のものとしてこれを記述するのは、ゲマトリア計算に於いて、エゼキエル書と現実に起こっている事象が奇妙に一致したが故である。

まず、此度の第五次中東戦争が起こった日付をゲマトリア計算してみよう。
2023/10/7=15
15のゲマトリア数秘術的意味には、下記URLの様なものがあるが、
ヘブライ語 GEMATRIA: 10 から 19 の値 (billheidrick.com)
今回はこれを用いずに、15を「エゼキエル書 第15章」として考える。
エゼキエル書の第15章の内容は、次のサイトの通りである。
エゼキエル書15-16章 (logos-ministries.org)
この記述の内、最も目を引くのは、「焼き尽くされるエルサレム」の記述である。これは同サイトによれば「エルサレムの住民がバビロンの放つ火の中で焼き尽くされること」を意味している様だ。つまり、中東戦争の戦火を指していると言って良いだろう。この一致は、果たして偶然のことであろうか? また、エゼキエル書によれば、イスラエルの敵がイスラエルに攻め入る際には「その日には必ずイスラエルの地に、大いなる震動」があるのだとされる。現実にもイスラエルではないが、アフガニスタンで大地震が発生している。……筆者にはどうも、これが偶然ではない様に、思われてならない。

以上、二つの聖書預言を参照したが、今回起こってしまった第五次中東戦争とこれらの預言には、余りにも共通点が多い様に思われる。実際に、今回の戦争がハルマゲドンやエゼキエル戦争の嚆矢であることは、大いにありうることだ。
けれども、我々が忘れてはならないのは、預言は過去のものであり、現在は如何様にも変わり得るし、変えられる、ということである。
たとえ最終戦争が起こると預言されていたとしも、たとえ世界の終末が預言されていたとしても、現実に起こらねばそれらは無意味であり、そして現実にそれらを起こさない様にするべく、現在に於いて努力することは、無論、可能なことである。
我々の両手は呆然と組み合わせ祈るためにあるわけではない。
ただ己の生を良くするべく、動かされるためにあるのである。

預言通りのことが起きたからと言って、我々がその預言通りに行動を決定し、その結果である破滅を己の身に引き取ろうとするのは、愚の骨頂であろう。
この戦争から先は「もう何も出来ない」と諦念を抱くのではなく、「何か出来ることは無いか」と常に問わねばならない時代となると、筆者には思われる。
何せ、過去は変わらないが、現在は変えられるのだから。


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