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思い出のドライブ旅 北茨城編

この記事は、2020年9月1日時点の内容です。

 都市型SUV「ハリアー」がフルモデルチェンジで新登場。たくましく、よりエレガントになった4代目「ハリアー」なら気分も上々、見慣れた景色がいつもよりずっと色鮮やかに。今回向かったのは茨城県北茨城市。コンパクトながら変化に富んだドライブコースのご紹介です。


家族や仲間と過ごすたいせつな時間

A|増渕魚園

茨城県北茨城市華川町花園469-3
駐車場:30台

 まず訪れたのは人里離れた山の中、高い木々に囲まれた「増渕魚園」。近くを流れる沢の水を引き込んだ釣り堀には、元気なニジマスが泳いでいます。自分で釣った魚は、その場で料理してもらえるので、すぐに食べることができます。もちろん釣りをしなくてもお食事をいただくことはできますが、簡単に釣れて楽しいので、ぜひチャレンジしてみてください。

お食事の代表的なメニューは「やまめ定食」「にじます定食」など。釣りにかかる料金は無料。

 魚料理に劣らず人気なのが、付近で採れた山菜料理の数々。山菜といえばやはり旬は春ですが、上手に保存されたフキやウドなどを通年いただくことができます。他にはない楽しさと特別なロケーションに、一度体験するとファンになってしまう人も多いのです。

「増渕魚園」の池でニジマス釣り。釣竿のレンタルと餌は無料。川魚が苦手という人の多くは、釣ってから時間が経っているものを食べていることが多いとのこと。直前まで自由に泳ぎ回っていたニジマスは臭みもなく、味も身質も格別。
ログハウス風の「増渕魚園」店内。釣った魚を料理する場合は重さにより多少変動する。刺身や山菜料理もあり。予約不可。

B|水沼ダム

茨城県北茨城市華川町小豆畑1586
駐車場:なし
※水沼ダム周辺の散策には、水沼ダム公園駐車場(約20台)が利用できます

昭和41年、多目的ダムとして県内で最初に完成したダム。花貫・花園県立自然公園内に位置している。四季を通じて様々な魚が確認され、多くの釣り人が訪れるスポット。

 近くの「水沼ダム」周辺は、桜や秋の紅葉が美しく、釣り人やハイキングを楽しむ人の姿が見られます。県道153号沿いの「水沼ダム公園」も、静かで写真映えしそうないい雰囲気。季節を感じながらの散策におすすめです。

「水沼ダム」の西方、県道153号(水沼磯原線)から見える小さな公園。下を流れるのは花園川。

錦繍に彩られる山 桃源郷になりつつある里

C|水楓亭

茨城県北茨城市華川町小豆畑1748
駐車場:15台(石段を歩く下の駐車場の他に、店の脇にも駐車場あり)

「海老・野菜天ざるそば」。天ぷらは5品で、使われている野菜はほぼ自家製。衣にも蕎麦粉を使用した「銀粉揚げ」が特徴。

 「水沼ダム」のほど近く、県道沿いの看板を頼りに山道を登った先にあるのが「水楓亭」。この店のこだわりはなんといっても有機栽培の蕎麦と水。蕎麦の風味を立たせるために、あえて甘皮を残すように石臼で粗挽きにした特注の粉を、手打ちの二八で出しています。使う水は一年中水温15度で安定している山の井戸水。提供直前に茹で時間30秒の職人技で仕上げる蕎麦は歯応え抜群。

新緑や紅葉へと変化する木々の様子がよく観える「水楓亭」の座敷。


 駐車場から店まで上がっていく石段では、季節の花が出迎えてくれます。店の周辺には11種類もの楓の木が植えられ、赤や黄色に染まる時期には「紅葉の上に浮かんでいるようだ」と形容する方もいるそう。
 店主は蕎麦屋の他に農業と林業も営んでおり、使用している野菜のほとんどが自家製。建物もこの場所を開いた時に伐採した杉の木で造られています。11月になると薪ストーブに火が入り、より一層温かみが増して見えます。

蕎麦粉の風味がよくわかるもちもちの「そばがき」。

D|アトリエ&ギャラリー ARIGATEE

茨城県北茨城市関本町富士ヶ丘2517

観覧の受け入れ時間は不定。不在の時もあるので、事前に電話確認がおすすめ。

 北茨城市では「芸術によるまちづくり」を推進しています。「ARIGATEE」はそうしたムーヴメントから生まれたアーティスト・イン・レジデンス。築150年が経つ古民家、有賀さんのお宅を改修し、アトリエ&ギャラリーとして再生させたのが石渡ご夫妻です。アート作品と共に、この家に残されていた古い農機具や生活道具が配置されており、お二人に共通した「芸術と生活の間の壁を取り払いたい」というコンセプトが見事に具現化されています。

コラージュ技法をミックスしたユニークなペインティングは夫妻の合作。

 地元の方が敷地内にアトリエを構えたり、ギャラリーの一角には、お二人に触発された子どもの作品が可愛らしいプライスで展示販売されていたり。地域の人々との交流、生活と芸術が何の違和感もなく同居している感じがあって、なんだかとても自由でおもしろい。県外からの来訪者がこの環境を気に入って滞在してゆくこともあり、昨年はフィンランド、一昨年はアイルランドのアーティストが、ここで制作活動に励んでいったそうです。

敷地内の至る所にアート作品が。

E|生涯学習センター分館 期待場

茨城県北茨城市関本町富士ケ丘756-1 
駐車場:100台

北茨城市「桃源郷芸術祭」の拠点会場であり、アーティストの創作活動の場。北茨城市出身石井竜也氏の作品が常設展示されており、現在はコンサートツアーで使用された甲冑衣装が観られる。

 「期待場」もまた芸術によるまちづくりの拠点の一つ。廃校となった旧富士ヶ丘小学校を改装し、アーティストの創作活動の場として活用されており、随時利用者を募っています。「期待場」の名付け親でもある、米米CLUB石井竜也さんの作品が常設展示されています。


山荘の珈琲で気分転換 絶景のお風呂でリフレッシュ

F|山荘珈琲店

茨城県北茨城市関本町福田1476-10
駐車場:10台

大きな窓の外に広がるのは山の斜面を生かした庭。山荘という名のイメージ通り、深い森の中にいるよう。

 午後のティータイムはこちら「岩塙山荘珈琲店」。すっきりとしたブレンドコーヒーと奥様手作りのスイーツで、ほっとひと息入れましょう。「栗」や「洋梨」などのタルト(各種380円)、「あんみつ」(550円)、「黒みつ寒天」(550円)などの甘味類が人気です。

タルトと並んで人気の「レモンケーキ」は、きめ細やかでしっとりとしたスポンジに甘酸っぱいレモンの風味が爽やか。豆をおいしく炒り上げることにこだわり、マイルドに仕上げた「山荘ブレンド」。


 温かくて落ち着いた店内から眺める大きな窓からの景色は、かつて山荘を営んでいた先代が丹精込めて手入れしてきた庭。季節ごとに異なる木々の表情に、まるで避暑地にでも来たような気分です。森林浴効果もあるのか、眺めているだけでふわっとストレスが解けていくよう。
 ご家族の介護が重なって疲れていた時に、お気に入りのお店で過ごす珈琲一杯分の時間が心の支えだったという奥様。女性一人でも居心地のよい空間であるようにと心を配っています。

オーナーセレクトの笠間焼の器。お一人でいらしても退屈しないように。

 店内には笠間焼の器や服飾小物のセレクト商品が並べられています。着心地の良さそうなお洋服や、可愛らしい刺繍のポーチなどは、すべてとある作家さんの手仕事によるもの。お店のメニューブックにもその刺繍が施されており、開く前に見入ってしまいます。

G|五浦観光ホテル

茨城県北茨城市大津町722
駐車場:100台

貸切露天風呂「椿の湯」。貸切風呂は他にバリアフリーの「浜菊の湯」があり、事前申し込みにより日帰り入浴でも利用可能。(提供=五浦観光ホテル)

 手のひらを広げたような5つの入江からなる五浦。その岬の先端に建つ「五浦観光ホテル」の敷地内には旧横山大観邸があり、画伯が愛用した道具類などが展示されています。特別室として大観邸に宿泊することもできる、文化的価値の高い、茨城県民自慢のお宿です。

別館「大観荘」から自家源泉かけ流しの大浴場へと続く和の回廊。

 海山の幸をふんだんに使った季節のお料理と温かいおもてなし、そして何といっても太平洋が一望できる露天風呂「大観の湯」が人気。地下1000mから汲み上げたナトリウムカルシウム塩化物泉のお湯は体の芯から温まります。うれしいことにこちらではお風呂だけの利用も可能です。松の緑と青い海の絶景に癒されること間違いなし。海が見えるお風呂で、温まっていきませんか。

雄大な太平洋との一体感。眺望露天温泉「大観の湯」。(提供=五浦観光ホテル)

 気ままで自由なマイカードライブの魅力を、改めて感じる今日この頃です。次回も茨城の魅力をとことん探究できる素敵なスポットをご紹介します!

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