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なんでもないことを、つらつらと。「ゆる夫婦断食しています。③断食を終えたあとのこと。」

七夕に無事にゆる夫婦断食36日を終えた私達夫婦。断食を終えて、今日で10日を迎えた。〈断食〉と聞くと、〈修行〉と思いがちだけれど、本当にそんなことはなくて、ゆるっと続けることができた。36日断食のその後の記録。4000文字超えですが、よろしければお付き合いください。

「断食は辛いもの」という思い込み、自分のフィルターがひとつ消えたということ。

断食なんて修行みたい
食べたいものを我慢するなんて無理
死ぬまでに好きなものを食べて死にたい
栄養が足りなくなってしまうのでは?
食べなかったら動けないんじゃない?
人付き合いもできないじゃない?

私もそう思っていた。36日のゆる断食を終えるまで、ずっと。

ぜーんぶ思い込みだった!

身体は元気で、毎日ヨガをしたり、子どもとバスケットのワン・オン・ワンをやったり、海に行ったり、買い物に出掛けたり、至って元気でいつもよりも健康的なくらいだった。ランチ出来ないからと断るのではなく、ちょっと時間をずらしてもらい、友人と会って、お茶とおしゃべりを満喫したりもした。

〈汁物OK〉というのが、本当にゆる断食を支えていて、汁物のバリエーションは無限にある!それを考えて、日々の中に組み込むのは、楽しみになった。季節の果物のスムージー、甘夏や杏、スモモは爽やかな初夏の味がした。畑で採れた小松菜をいれることもあった。知人がたくさん送ってくれたアスパラを贅沢にポタージュにもした。断食中は体温を下げないようにするのが鍵!と聞いていたので、知人の治療家の方から紹介していただいた生姜シロップを朝晩飲む。これが、功を奏し、私の体温は断食中にも関わらず、36.8度を下回ることはなかった。

最初は頭で考えた空腹感が勝り、スムージーや野菜のポタージュを口にすることが多かったけれど、日にちが積み重なるにつれて、それも重たいと感じるようになるから不思議だ。

「もう、それは必要ないよ。」と身体の声がする。

36日間、食べていないのに常にお腹いっぱい!なのだ。こんな感覚は始めて。何なら食べていないにも関わらず、ゲップもでる!笑
子どもたちの食事を用意しても、常にお腹いっぱいなので、「あ~!美味しそう!」とは思っても、「食べたい」とは思わない。本当に不思議。

七夕の翌日、朝起きて私はみきともさんに教わった「梅流し」を作った。

回復食でもあり、腸内を綺麗にするらしい。1人分が大根二分の一本なので、夫と合わせてまるまる1本の大根を煮るのだ。煮汁もまるごといただくとあるが、鍋の中を覗き込むと、なかなか大量の大根と汁。これを一気に食べられるのかなぁとちょっと不安になる。でも、食べ始めると、昆布の出汁と梅干しの塩気が身体に染み入る。味が物足りなくなってきたら、味噌を入れても良いそうで、後半は味噌を入れていただいた。

大根と昆布、梅、味噌。

ひとくち、ひとくち、よく噛むことを意識しながらいただく。身体の隅々に静かに染み入ってくる味わい。箸を使って食事をするのは、36日ぶりだと気がついて、箸を使うという行為が新鮮に感じられる。今まで〈あたりまえ〉だと思っていたのに。

〈梅流し〉の説明にもあるように、人によっては食べている最中から排泄が始まることもあるし、食べ終えて1~2時間の間にトイレに行きたくなるらしい。私は食べている最中からお腹がぐるぐると動く感じがし、食べ終えて1時間くらいで、排泄が始まった。3回ほどトイレに行き、デトックス完了!という感じ。最初は固形、あとは水溶性になっていった。(お食事中の方がいらしたらスミマセン😅)

固形物は食べていなかったにも関わらず、排泄されるのは、腸内に溜まった不要物らしく(一般的には宿便というのかな。)どんどん排出されるのが心地よい。身体が軽くなっていく。その日は、それで食事を終えた。

回復期にイタリアンのフルコースを食べる。

翌日、回復期2日目だが、なんと!この日はイタリアンのフルコースをランチに予約していたのだった。我が家では、子どもたちの誕生日に好きなものを楽しむというのが恒例になっている。4月が誕生日の長男が「何かのコース料理を食べてみたい!」と希望していた。そこで、いいお店はないかと探したのが、森の中にあるイタリアンレストラン。ドレスコードもカジュアルOKとのことだったが、たまのことなので、なんとなくオシャレして出掛ける。それだけでも特別な気分になり、ワクワク感が増していく。

コースは前菜のビンチョウマグロのマリネに始まり、冷製コーンポタージュ、パスタは4種類から選ぶことができる。長男は牛肉のミートソースフィットチーネを選択。次男は小柱と夏野菜のカポナータ、夫はアサリのペペロンチーノ、私と末娘は濃厚カルボナーラ。見事にそれぞれ。続いて鯛の香草焼きに、鶏肉のコンフィ。お肉かお魚かを選ぶのかと思っていたら、フルコースにはどちらも付くんです、とのこと。贅沢~!!!!

ここまでのメニューを見ても、とても断食明け2日目と思えないが・・・
更に、ここから、子どもたちの追撃?は続き、デザート前にマルゲリータ、リンゴとハチミツとゴルゴンゾーラチーズという、2枚のピザが追加オーダーされたのだった・・・。恐るべき子どもたちの胃袋。

そして、〆のデザート。これが、普段であれば、7種類から3種類を選ぶのだが、この日は、「7種類全部召し上がれます。」という日だった。
私も夫も、全部残すこと無く、いただいた。何度も言うけれど、断食明け2日目。デザートと一緒にハーブティーや紅茶をいただき、完食。
大変美味しゅうございました!

回復期にそんなに食べて大丈夫だったの?!と思われる方もいらっしゃるかと思うが、とてもとても美味しくて幸せで、その後も、胃や体調不良もまったく無かった。個人差もあるかと思うが、私達夫婦は、そんな感じだった。
これだけしっかりいただいたので、私と夫は、夕飯はいらないねとなり、子どもたちは、豆乳ヨーグルトに自家製あんずコンポートを食べて一日を終えた。

勿論、個人差はあると思うけれど、ゆる断食では、〈汁物OK〉だったことも、回復期にそこまで慎重にならずに済んだのかもしれないと思っている。今回、「イタリアンのフルコースを食べにいく」というのは、断食を始める直前に決め予約をした。私と夫は、そこに照準を合わせて断食の期間を決めた。ブッダやキリストのように40日の断食を完遂するより、凡人で良いので、美味しいものを食べたい!という夫婦の意見は一致していた。どれだけ食いしん坊なのだろう。

断食を終えた途端、友人からのお誘いがあり、その後も美味しいものDAYが何日かあった。断食をする前よりも、断食後の食事は、とても美味しい。そして、どの食事も〈特別〉に感じられる。

朝、めちゃくちゃ早起きになったこと。

36日の断食を終え、体重は7キロ以上減少し、シミが薄くなり、好きな服が選べる喜びを味わっているのだが、もうひとつ、密かな効果があった。

就寝は大体22時前後。目覚ましをセットしなくても、早ければ4時半、遅くても5時半には目が覚める。平均すると大体5時にスッキリと目が覚める。今まで、夕飯をメインにガッツリと食べていたので、睡眠中にもそれを消化するためにエネルギーが大量に消費されていたのだとわかる。目覚めでも身体が重たく、なかなか布団から出られないことが多かったと振り返る。それが今では、朝の5時から1時間のヨガで汗をかく暮らしになったのだ。自分でもびっくり。そして、早起きしているので、もうお昼くらいかな?と時計を見てみると、時計の針は9時を回ったくらいだったりする。なんだかお得感。
時間がたくさん与えられてる気がする。一日は24時間なのに。

36日の断食を終え、今日で1週間。間に美味しいものDAYがあったにも関わらず、体重は、一番減ったときから800g増に留まり、身体は重たくない。でも、体調を保ちたいし、もう少し体重を落としてもいい気がして、先週土曜日からプチゆる断食をしている。もちろん汁物はOKだ。予定は5日間、水曜日までの予定。

36日の断食をしてみて、「一日三食」というのも、思い込みのひとつだと感じている。私には、過剰だったのだろう。断食を終えてから、食事を頂くときも、基本的には、次の食事まで18時間空けることにしている。だいたい、一日一食、ということになるが、好きなものを味わうのだから、とても満足している。一日一回だからこそ、味わっていただいている。家族や友人との食事、外食だって好きに楽しめる。

規制があると思いがちだけれど、断食って自由度が上がるんじゃない?楽しみも増えてる!

回数が多くても本当に自分が満たされる食事をしていただろうか?という疑問が私の中に湧き上がってくる。
だらだら食べるよりも、一日一回の食事にかける私の想いは熱い。笑
美味しいものを食べよう、美味しい物を作ろう、好きな人たちと食卓を囲もう。

前回の記事にも書いたが、36日の断食は、〈始まり〉だったのだと思っている。断食は、食べ方を見直すだけではなくて、様々なフィルターがひとつひとつ消えていく行為なのだと実感している。

断食は苦しいもの、辛いものではないよ、と今の私は言うことができる。
断食の中の新しい発見も、断食後の美味しい食事も、楽しみをその中に見出すことができると知ったから。

断食は決して、修行ではない。工夫と創造が組み込まれた遊び。

遊びの中で自分の変化が手にとってわかる。思考、体重、体調、肌の調子、周囲からの反応、何よりも、すべてが軽くなる。とにかく、元気になる。新しいこをとやってみようかという気持ちが自然に湧いてくる。自分でも不思議なくらいに。

え~?!本当に?!
たまたまじゃない?
けいこちゃんだからじゃない?!(何故かストイックなイメージを持たれることが多いのです・・・😅)

ということでは、決してありません!笑


やってみよう!と決めて、はじめの一歩を踏み出すことだけ。

断食は、誰でもできると、私は自分が経験してみたことで感じている。
もし、必要なことがあるとしたら、「とりあえず、やってみようかな?」と自分で決めて、はじめの一歩を踏み出すだけ。3日間くらい続けると、5日はやろうかな、と思いはじめ、せっかく5日間やったんだから、もう少しやってみようかなぁ・・・と思う人間の欲がいい方向に働き始める。そして、そうこうしているうちに、体重はどんどん減っていくし、お肌の調子も良くなるし、家族も「痩せたんじゃない?」なんて言ってくれる。身体も心も軽やかになったら、止める理由がない!笑

なんてったって、万年三日坊主の私が言うのだから、ゆる断食は、どこまでもゆるいのだ。だからこそ!誰にでも出来る!と私は確信している。


これからも、ゆるゆると日々を楽しみながら、18時間断食とプチゆる断食を楽しんで行こうと思っている。

修行はいらない。
一緒にこの世界で遊ぼうよ。


ヘッダーは、みんなのフォトギャラリー・陽菜ひよ子さんのイラストをお借りしました♪イタリアンも好きです。ありがとうございます♪

現在は、プチゆる断食を終えたところです。そしてまた色々感じることが多々あるので、不定期に日常の中の断食のことを記録していこうと思います。長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございます😊








学校に行かない選択をしたこどもたちのさらなる選択肢のため&サポートしてくれた方も私たちも、めぐりめぐって、お互いが幸せになる遣い方したいと思います!