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学校に行かないという選択。「サケの皮の皮靴作りワークショップ。」



 サケの皮はアイヌが冬に履く靴(ケリ)の材料として重要だったそうです。 男性用の長靴、女性用の短靴があり、底部にサケのひれがくるように作られ、すべり止めの役割をはたし、履く時には内部に枯草などを入れて保温性を良くし、使われていたのだそうです。

今回は、このサケの皮靴のミニチュアを作るワークショップに参加しました。こういったイベントに参加すると、北海道生まれではない私は、「あぁ、北海道だわ~!」と思ったりします。

産卵の為に川を登ってきて、産卵場所の穴掘りや縄張り争いに備え、皮が硬くなった鮭の皮を使います。海を泳いでいる鮭の皮は、まだ柔らかいので、革靴にするには適さないのだそうです。

ワークショップでは、調査・卵の孵化の為に採卵した後の鮭の皮を剥いで使うそうです。綺麗に皮を剥いで、鞣し1週間。さらに干して1週間。その皮を加工しやすいように、ちょっと水に浸して柔かくなったところを、用意された型紙にそって、切り、穴を開け、縫っていくという作業をします。

初級と上級の型があり、上級の方が縫い数が多くなっていました。長男、二男とも迷わず、上級の皮靴作り挑戦。私は、末娘の分を作製しました。

型に合わせて皮を型取りし、線に沿って切ります。

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型取りした皮は、こんな感じです。

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穴開けパンチで穴を開けて麻紐で縫います。

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麻紐で縫います。

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サケの皮を剥ぐのは、とても手のかかる作業だそうです。長男が、剥ぐ作業の一部を体験させていただきましたが、なかなか力がいる作業だったようです。

アイヌの方々は、こんな風に靴を作っていたのだなぁ。サケ3匹の皮で一足の靴ができるのだそう。生き物の生命をいただき、全てを無駄にせず、使い切る。

アイヌの方々に限らず、昔は、暮らしの中で、物や生命を無駄にしない=自然への敬意を払うということが、人々の中に根付いていたのだと感じます。

どんなに世の中が便利になっていっても、そういう感覚を、忘れず、少しでも自分の中に持っていたい。

この日は、その欠片を体験できたように思いました。

長男も二男も家で遊びの中で、裁縫をするので、こういう場で、二人に教える事柄がなく、長男に、私が、「こうでいいの?」と尋ねて教えてもらう側です。二男も見様見真似で、自分でさっさと縫っていて、私が手伝うことは、殆どありませんでした。しかも、私よりも男子たちの縫い方は、上手い・・・。

あらゆる遊びも学びも、生活の延長なのだ。日々の中に、学びはあるのだ、と再確認しました。

サーモンミュージアムの中でも、サケの皮靴について書かれています。

貴重な体験をさせていただき、ありがとうございます♪

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末娘は、帰宅後、クマのぬいぐるみサケの皮靴に履かせていました。

末娘のオーダー通りに、紐の色を選び、ビーズ編み込んで作ったのですが、サケの皮靴が、なんとなくクリスマスのプレゼントを入れてもらう靴下の様な雰囲気です。

サンタさん、サケ皮靴にも、プレゼント入れてくれたらいいね。

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