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何のために働くのか


「学生」と名乗れる期間があと1週間を切った。4月から社会人になる私の今の正直な気持ちは働きたくない、の一心である。私ももうすぐ一端のOLデビューだ。

そして私は就職に伴って引っ越しをする。そんな私の就活を振り返りながら、働く目的について少し書きたい。


この時期になると春の就職や転勤で物件が内見前に売れ、なかなか引越しが決まらず悩んでいたところやっと見つけた物件を父に報告した。


激務な父とは実家暮らしといえど生活時間が合わず、最近は朝すれ違う程度だったので、久々に父とちゃんと向き合って話した。


結果的に、キレられた。

というのも、私が住むところとして提案したのは、職場から全然近くないとある街だった。


「前から思ってたけど人生そんなに甘くないんだよ」

の一言とともに、住むところももう勝手にしろと愛想を尽かされてしまった。


正直不動産屋にいっても、え?この職場でこの街でいいの?距離あるけど?みたいなリアクションを取られることは多々あった。

でも私は、引越し費用は初期費用含めて自分で賄うのだし好きな街に住みたかった。

というか私は、その街に住むビジョンを叶えるためだけに就活をした。


どういうことか。


好きなこと、やりたい仕事、に私はつけなかった。

就活において、何を大切にするかを絞ってうんたらかんたら、みたいなことは学校やアドバイザーから散々言われた。大手での安定なのか、成長性のベンチャーなのか、とかとか。

私の就活での軸は表向き綺麗事を除けば、本心は二つ。

①好きなことを仕事にして生きる

②好きではない仕事をする代わりに、補助がでて1年目から1人で生活できる給料が出る仕事について、プライベートを充実させる


わたしの好きなことが仕事として成り立っている職にはとても間口が狭かったことと、わたしの実力が伴わなかったがために就くことができなかった。

だからわたしは、働いて自分の好きな街で好きな家具を並べ、好きなカルチャーに囲まれて生きたかった。


その街は、すごくカルチャーにあふれた街で、お酒が好きで1人で飲み歩いていたため行きつけのお店のコミュニティをはじめ、学生生活で数えきれないほどお世話になった人たちがたくさんいた。

その人たちが働きながら、夜は夜で昼間の愚痴を言いつつも次の日も頑張るぞ〜って乾杯してる姿が、学生ながらすごく好きで、わたしも社会人になったらここに混ざるんだ!と決めてから早3年が経って、今。


きっとみんな、働く理由はそれぞれだと思う。世間体、お金、仕事そのものが好き、職場の人……。


どんな仕事につきたいか、ではなく、どんな環境で生きたいか、で選んだ仕事に悔いはない。親心からの心配はありがたく感じている。でも多分、なんとなく、この決断は良くも悪くも大きい決断だったんじゃないかなと後から思うんだろうなと考えているからこそ、それが私にとってプラスの決断であったと思えるように、春から頑張りたい。


社会人としての、最初の意思決定である。





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