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アユニ・D作詞『生活革命』が頭から離れない|鯨records

WACK所属の人気グループBiSHのアユニ・Dが率いるバンド、『PEDRO』が4月17日にyoutubeにて『生活革命』のMVを解禁した。

字面からして初めて読む方はなんのこっちゃって感じだと思うんですけど、とりあえずアユニ・Dという女の子の『生活革命』という曲が良い‼︎という点が伝わればオッケーです(笑)。

失礼ながら筆者もとくにWACKの大ファン!というわけではなく。

まずはPEDROの概要だけさっくりWikipedia先生から失礼する。

BiSHのメンバーであるアユニ・Dがボーカル・ベースを務めるソロプロジェクト。ギター・ドラムにサポートメンバーを加えたバンド形式で行われる。2018年9月25日、サポートメンバーにギター・田渕ひさ子、ドラム・毛利匠太を迎え、3ピースバンド形式で東京・新代田FEVERにて初ライブを開催。ミニアルバムの全曲に加えBiSHのアユニ・D初の作詞曲である「本当本気」、サポートの田渕が所属していたナンバーガール(2019年に再結成)の代表曲「透明少女」をカバー。

この曲はもともとWACKファンの友人に勧められて聴いてみた曲だった。

WACKといえばとにかく厳しいオーディションと個性豊かな企画や根性あるアイドルの姿のイメージ。中でもわたしのアユニ・Dに対する正直な印象はTHE・サブカル男子の好きな女といった感じだった。

((昔ツイッターで「アユニDが好きなサブカル男は地雷」みたいな文言を読んだからかも…(笑)アユニさん、ファンの皆さんすみません))

端正な顔立ちと独特の世界観で人気を集めている印象だったので、どちらかというと歌唱力担当は同グループのアイナ・ジ・エンドのイメージが強かった。

すみません舐めてました…。

『生活革命』はすごく、日常にしっくりくる曲だと思う。派手さはないのだが、こう、私たちが毎日通ってきた道、これからも通るであろう道に寄り添ってくれる唄だと思う。WACKお馴染みの松隈さんのメロディーにアユニ・Dの歌声がしっくりくるように、私たちのベースの生活に控えめな、しかしちゃんと存在感のある彩りを加えてくれるような、そんな曲。

みんな死ねと
叫んだ時に
君は言った
「ふたりで生き残ろうね」
帰ってきたら
一緒に寝よう
明日もちゃんと起きれるように         おやすみ
おはよう

この「明日もちゃんと起きれるように」はおそらくただ起床ことを指しているのではない。

朝眠い目を擦って起きて、ご飯を食べて、お仕事に行って、帰って、嫌なことに対して涙をして、美味しいものを食べて、誰かとそれを分かち合って、そういう1日の全部を遂行することが「起きれるように」なのだ。

なんて繊細な歌詞なのだろう。

ひとりで四角い地図に収まってたけど      君が地図にない場所連れてってくれた       君がいないの
さみしくないよ
かなしいだけさ
簡単にくたばりそうです 
考えていると
目から水が
花にもやれないしょうもない水です

目から流れる自分の涙が、この曲の主人公にとっては草花に与える水より価値のない水である。そんなはずはないのに、とも思うけれどそんなところがまたどうも切なく愛おしい歌詞である。

直接的に愛を伝えているわけではないのに、痛いほど愛を感じる言葉選びに脱帽した。

まるで誰かの日常をエッセイにしたみたいな温かい詩の数々。

続きはぜひ、ご自分の耳で。

2020.5.3

suu

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