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【フリーライター2ヶ月目】ゆるく長く息をしたい

フリーランス生活も3ヶ月目に突入し、得たものと失ったものを強く感じながらこの文章を書いている。バタバタと駆け回っているうちに、外はだんだんと春の陽気が感じられる気温になっていて、お花見の予定をカレンダーに入れた。

まずは、2月の振り返りから。2月は、フリーランスの良さも大変さも感じた1ヶ月だった。複業の時にはあまり感じたことがなかったのだが、まずは案件にも相性があること。正社員の時の複業でのライティングは本当に本業が忙しくて、死ぬ気で捻出した時間で書いていたこともあり、自ずと「本当に好きな案件」だけで構成されていた。ただ、生計を立てるにはリアルなところそれ“だけ”では難しく、幅広い案件に手出しをしたのが1月。

そして迎えた2月は、案の定恐るべき忙しさに。自分のキャパを知り、かなり反省した。そして何より「フリーランスだからといって全てのストレスがなくなる」なんてことは絶対にないことも身をもって知った。インスタの広告にあるような、フリーランスになれば全てのストレスとバイバイ!は幻想でしかない。フリーランスの世界にもヤバいやつはいる。でも、そういう人から距離を取れるのもまたフリーランスの特権なのだろう。自分のキャパの中で、一番良いものをつくることにまずは注力していきたい。数をこなしながら品質を安定させる、というのは「書く」作業とはまた違う頭を使っているよう気がする。

それとは別に、フリーランスになって、気がついたことがある。

よく「書かないと生きていけない」「書くことが私の生命力」というタイプのライターさんを見かけるが、私はどうやらそのタイプではないらしい。携帯を売っていた頃とかは「自分めっちゃ書くの好きなんだな」と思っていたけれど、書くことが日常化した今、書かないでダラダラするのも好きだし、映画見るのも好きだし、食べるのも旅行も(これは最近の発見)好きなんだなと気がついた。書かなくても、こころ的には生きていけちゃう気がする。じゃあなんで書くんだろう?

やっぱり私は、今自分を見てくれている編集さんたちがとても好きで、その人たちといいものを作りたいというのは大きい。それに、今のライティングスキルをまだまだ伸ばしたいし、その先に見える景色にも興味がある。眠い時もあるし、納期エグいし。「ずっと書きたい!」と思っていた昔と違って書きたくない日もあるけれど、そんな今の私だから一緒に働いてくれる人もいるんだろうなと思う。なんだろう。好きな人たちと手をとって、良いものを作るための階段を登っている感覚が楽しくて仕方ない。階段を登っている自分自体は、だいぶフレッシュさが抜けてしまったけれど(笑)

前職のチャットが時々動いていて、ノウハウを共有したり、大規模な懇親会の計画が元同期から発表されたりしているのを見ると「あ〜。私本当に1人になったんだなぁ」と思うことがある。誰かと仕事をしたくてフリーランスから会社員に戻った、という方の話を今までにたくさん聞いてきたので、その寂しさの片鱗を見たような気がした。みんなが運ばれていく遠足のバスに、自分だけ置いていかれるような不安。でも、私は朝全然起きられないし、今のライフスタイルには概ね満足しているので続けられる限り、フリーランスで頑張りたいとは思っている。そこに関しても、別に会社員に戻りたくないわけではなくて。今はこれが私にとって最適なサイズのお洋服というか、そんな感じ。


フリーランスライターとして絶対に売れる!みたいな気概はないけれど、ゆるく細く長く、海底で息をしていたい。信じてくれた人に、応えられる仕事ができる大人でいたいと思います。



p.s 3月の自分へ
noteの更新頻度を増やしましょう。


2023.03.06
すなくじら


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