【#冒頭3行選手権】海の見える街で

野やぎさんの「冒頭3行選手権」をTwitterで見かけ、わたしも参加させていただきました◎

3行だからこそ、読み手の想像力を掻き立てるそれぞれの物語がたくさん読めて面白かったです…！読んでいるうちに、つい自分も書きたくなってしまって、筆を走らせました。

以下概要なので、これを読んでくださった皆さんもぜひ一緒に楽しみましょう◎野やぎさん、素敵な企画をありがとうございます。

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ねぇお母様、海が見えるこの街で　最愛の人に出逢った時のことをもう一度教えてはくださいませんか。胸元で揺れるお気に入りの白い絹のリボンも　潮の香りを運ぶ柔らかな風も　お母様があの人について話す時の穏やかな声色に勝ることはありません。わたしのお父様ではないあの人との思い出を胸に　お母様はたくさんの苦しみ、そしてそれを超える何倍ものあたたかな歓びを感じて生きてきたのだの思うと　娘として、何より一人の女として　わたしはあなたを羨ましいと思わざるを得ないのです。

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夏らしく、海をテーマにした物語の冒頭です。みなさんも、良い夏の1日を。

すなくじら