ピクトン2泊旅行記
ネルソンを朝出発し、ピクトンに13時頃到着。
あいにく重たい曇り空でしたが、とりあえずホステルにチェックインして、軽いトレッキングへ。
街の中心部から程近い、「ティロハンガトラック」に向かいました。
1時間しないくらいで、頂上に辿り着きました。
ピクトンの町並みを一望したその瞬間、
「私、ピクトン好きになるな」と予感しました。
そして海が山に囲まれていて、ぱっと見、湖かと思ってしまうような、少し不思議な景色でした。
別の道から街の中心部に戻り、まだ開いているお土産屋さんなどを見て周りました。
この日はアンザックデイという、ニュージーランドの祝日で、開いているお店は少数でした。
天気も悪く、寒かったので、大人しくホステルに戻ることにしました。
スーパーで購入したパンを、ホステルのダイニングスペースで食べました。
ちょうど同じ部屋で挨拶した女性がいて、話しかけてくれました。
彼女はワークビザで普段はウェリントンで働いていて、フェリーに乗って1泊旅行しに来たところでした。
しばらくお互いの話をして、部屋へ引き上げました。
翌日は晴れの予報だったので、「クイーンシャーロットトラック」へ行くことにしました。
ネルソンでエーベルタスマンに行ったのと同じように、クルーズでトレッキングコースまで送迎してくれるツアーを予約。
わくわくしながら、早めに就寝しました。
2日目、早起きしてピクトンで有名なパン屋さんへ。
ちょうどホステルのすぐ近くで、ショーケースの中にずらりとパンやスイーツが並んでいました。
開店直後に行ったので、店内には私しかおらず、気が済むまで悩みました。
お惣菜系のスコーンと、チョコレートブラウニー、モカマフィンを購入。
海の近くにあるベンチへ。
まだ暗い海を眺めながら、食べ始めました。
空がゆっくり明けていき、景色が変わっていくのを見つめていました。
ツアーの受け付けへ向かうと、「人数が少ないためクルーズではなく、海上タクシーで送るよ」と言われました。
時間になり、ジェットボートのような小型の船に乗車。
総勢10名ほどで、ほぼ全員がマウンテンバイクを一緒に持ち込んでいました。
黒い帽子を被った年配の男性が、
「僕があなたたちのキャプテンです。よろしくお願いします」
そう言って船を発進させました。
彼は操縦しながら、ピクトンや海に浮かぶ山々、そしてクイーンシャーロットトラックの解説をしてくれました。
大きなハンドルを握り、波を見ながら運転しているその姿を見て、
「キャプテンてかっこいいなあ」と感じました。
海好きだし、波で揺れる感覚も好きだし、キャプテン向いてるかも!
将来チャレンジしてみたい職業が、新たに発見でき、とても嬉しかったです。
1時間くらいでコースの入り口に到着し、早速トレッキングスタート!
船着場から森の中へすぐに入り、海沿いを歩いて行きます。
しばらくして、最初のビューポイントがやって来ました。
眺めていると、同じ海上タクシーで来た、50代くらいのマウンテンバイクに乗った男性がやって来ました。
彼はオークランド在住のキウイでした。
今日はマウンテンバイクでロッジまで進み、1泊して翌日も走る予定。
私は日本からワーホリで来ていて、仕事を辞めて旅行中、3日後から新しい職場で働き出すことなどを話しました。
私が日本人だと知ると、「君の英語、すごく良いよ!」と褒めてくれました。
「実は、自分の英語に自信が持てないんです」
「持つべきだよ!」
私は自分の発言に、自分で驚きました。
本音の部分を、さっき出会ったばかりの人に
ごく自然に話していたことに。
内面の変化を感じました。
「こんにちはって、どういう意味?」
「Helloみたいな感じです」
「なるほどね。サンキューは日本語で何て言うの?」
「ありがとう、です」
納得した様子で、数回「こんにちは、ありがとう」と繰り返していました。
「じゃあ、僕は行くね!ウォーキング楽しんで!」
「ありがとうございます!」
彼はマウンテンバイクで颯爽と走って行きました。
たった数分間、一期一会の会話。
それが鮮明に、記憶に残っています。
道中、きれいなビューポイントがたくさんありました。
ベンチが置いてある絶景スポットで、持ってきたベーグルと、朝パン屋さんで購入したチョコレートブラウニーを食べました。疲れた体に染み渡り、最高に美味しかったです。
パンを囓っていると、年配のご夫婦がマウンテンバイクで走ってきました。
奥さんが私を見てにっこり笑い、「エンジョイ!」と言ってくれ、嬉しかったです。
しばらく歩き、船が迎えに来るポイントに辿り着きました。
きれいなモーテルが並び、観光客がたくさんいました。
船で来た人、トレッキング中の人、私のようにトレッキングが終了した人。
集合時間まで1時間以上あったので、ここでのんびり過ごすことにしました。
カフェ兼バーがあり、多数の大人達がビールを飲んでいました。
引き寄せられるように入店し、ホームメイドアイスティーを注文。
真っ赤なドリンクが注がれた背の高いグラスを持ち、海の近くで腰を下ろしました。
前日にスーパーで購入した、ワニ型のグミを食べながら、アイスティーを飲みました。
しばらく海を眺めながら楽しみ、シークレットガーデンを読みました。
集合時間になり、今回はクルーズが迎えに来てくれました。
最初は屋上デッキで景色を見ていましたが、寒すぎて耐えきれず、中へ避難しました。
クルーズからの景色もきれいで、乗っているだけで楽しかったです。
トレッキングはやっぱりワクワクするし、大好きだな、と再実感。
ホステルに戻ると、なんと部屋には私1人だけで、気楽にゆったりして2日目終了。
3日目、バスの出発時間が14時くらいだったので、ホステルに荷物を預かってもらい、トレッキングすることに。
街から近い、「ハーバービュートラック」へ向かいました。
距離も短いコースだったのですが、素晴らしい景色でした。
街の中心部へ戻り、気になっていたカフェで昼食を購入。
アプリコットとホワイトチョコのケーキと、コーヒーをテイクアウトして、海辺で食べました。
ベンチが空いたので途中で移動すると、前に仲よさそうな年配のご夫婦がやって来ました。
奥さんが親しみを込めて旦那さんに腕を回すのを見て、素敵なご夫婦だな、と感じました。
荷物を引き取り、バスに乗りました。
クイーンズタウンに今夜到着し、友達カップルと夜ご飯を食べる予定です。
(クライストチャーチ2泊旅行記2回目に、記載済です)
1泊して、翌日はバスでテカポに移動。
いよいよ、また新しい都市で働き始めます。
テカポはとてもきれいなところだと、たくさんの人が話してくれました。
そのため、テカポに住むのが楽しみで、ワクワク感がありました。
旅が終わってしまうのは悲しいですが、大満足の旅ができ、思い残すことはありません。
約3週間という、今までで最長の、そして無計画な1人旅で、出会い、気付き、学び、たくさんの宝物を見つけました。
人生の中で、間違いなく最高の日々となりました。
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