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「安心して遊べるサービスを」長期運用タイトルを持つゲーム会社QAが語る思い

こんにちは!QAの安部です。発信する機会を得られて嬉しいです!
長期運用サービスを持つ当社にとって、サービス運用を支える砦として誇りをもって活動している私たちですが、オープンに表に出る機会が多くないもので。折角なので当社の「QA」について、色々お話させていただきます!

そもそも「QA」とは?

ところで皆さま、早速ですが私が担当する「QA」って何だかご存知ですか?

QA:正式名称は、Quality Assurance(くおりてぃ あしゅあらんす)
Quality=品質、性質、質 等
Assurance=確実さ、言質、保証 等

品質の・・保証・・そう!ズバリ「品質保証」と言われるものです。
ゲームをプレイしている時、こんな風に思ったことありませんか?

「このボタン押すと、画面が止まってしまう(固まってしまう) 」
「この文章なんか一文字多くないか? 」
「なんかここに透明な壁があってうまく進めないんだよなぁ 」
「特定の操作をすると急にアプリが落ちてしまうのはなんでだろう」 等

こんな事が起こらぬよう、不具合を事前テストで探し出し、見つけた内容を報告し、直してもらう。 その名の通り、サービス品質を保証する仕事です。

このQA、ゲーム業界内では各社の文化や役割によって「デバッガー(※)」「テスター」等と名称も違えば、 業務、対策、方法等は、多岐に渡ります。では、当社ゲーム・エンタメ会社であるサムザップでは、QAがどんな事を考え、どうしているのか「裏側」をお見せしていきましょう!
(※)プログラム等の誤り・不具合(バグ)を見つけ直す担当の呼称

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サムザップの「QA」組織新設時の思い

現在、一般的にはゲームで不具合を0件にする事は不可能とまで言われます。そこに向き合うべく、元々当社QAは「デバッガー」という呼称で「バグを見つける専門部隊」として活動してきました。

しかし、代表タイトル『戦国炎舞 -KIZNA-』が長期運用タイトルとなり、お客様と長くお付き合いを続ける中で、「単に不具合を見つけるだけでは根本的な課題解決はできないのでは」と思うようになりました。
そこから「不具合解消と共に、安心して遊べるよう、第三者観点から品質全体を俯瞰して改善させる組織でありたい」との思いに至り、ついに2016年に「QA」と名称を改め組織を新設しました。

それにより社内の業務内容やその幅にも変化が生まれました。

元々の「デバッグ」時代は、以下のルーティンを実施していました。
《バグを見つける→報告する→直してもらう→直った事を確認する》というルーティンです。
それが、「QA」組織変更したタイミングでテスト方針を一新。《第三者観点でテストケースを作成→テスト実施→不具合を検出→修正依頼→修正箇所確認(一連のスケジュールを管理)》という始まりから終わりまで一連業務を担うことになりました。

「デバッグ時代に得たテクニックを活用し、さらにテストケースでテスト範囲を広げてサービス品質により磨きをかける」それが今のQAの目的になっています。お客様により安心、安全のゲームをお届けする事を心がけています。

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「QA」として大切にしていること

サムザップQAとして特に大切にしていること、それは「常に精度向上を追求し続ける」ことです。

QAとして当たり前のことですが、継続的に追求していくには、メンバー1人1人の意識と能力を高め、各々の実行範囲を広げることが必要です。
描画チェック、テキストチェック、境界値分析等、挙げるときりがありませんが、1つ1つ詳細な部分までチーム一丸となって追求し意見交換し合うことで、個々が出来ることを増やしていくようにしています。

例えば『戦国炎舞』では、数多あるカード絵の要素(武将名、レア度、イラスト絵の欠け、公序良俗、史的相違がないか、版権)に相違がないか。報酬名と個数(順位毎の個数や、報酬名の誤字、脱字、整合性チェック)が問題ないかなどの確認も1枚1枚しています。(下記画像の①②等)
イベントの画像についても同様で、表示されている報酬の受け取りチェック、整合性チェック、閾値チェックなどもしています。
お客様のゲームにかける気持ちやプレイに使った大切な時間を無駄にせず、有意義なものにしたいと思っています。

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テキストチェックも同様です。注意事項の内容確認、文章校正、改行チェック、ガチャ排出率のテキスト相違チェックなど、多岐に渡りますが、 報酬の名称や個数がわかりにくくないか、排出武将がわかりにくくないか、この表現は伝わりやすいか等、 お客様にとって「わかりにくい表現」になっていないかを一番に考えてテストをしています。

担当それぞれが、詳細部分を各施策毎に話し合い、必要な項目の洗い出しから項目化まで担当することにより、第三者観点を知ることが出来たり、今まで見ていなかった視点から確認ができようになります。これが個々の能力を伸ばしながらテストに入ることにつながっています。
また、当社には日頃意識していることを積極的にアウトプットし、それを他メンバーがインプットすることで切磋琢磨し合える環境があると感じます。

嬉しいことに、新たなQAチーム参画者からも「ここまで観る経験はしたことなかった」といった声を聞くことも多くなっています。

「QA」として続けている取組み

最後に、当社のQAとして続けているものを1つ紹介させて頂きます。

その名も「テストプレイ会」。新しいイベントや機能が入った際に、QAメンバー全員総出で、その施策を全力で触り意見を出し合う会です。 
新しい観点での意見から、見つけられなかった不具合を取り除けたり、個々の感じ方の違いで、見逃しがちなポイントを拾うこともできます。これは、ずっと続けている文化みたいなものです。  

テーマを決めたらひたすらプレイ! 意見回収しながらひたすらプレイ!

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施策の品質改善だけでなく、チーム内で様々な意見交換やコミュニケーションをとる機会にもなりますし、一体感も感じることができる場になっています。そういう意味でも、この文化は持ち続けていきたいと思っています。

QAチームとして、お客様に安心安全のゲームを届けていけるよう、全力で取り組んでいきます!
今後の当社のサービスに是非ご期待ください!

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