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ADHDを隠して働くための対処法(タスク管理)

僕はADHDである。しかし誰にも明かさずに働いている。
そのためには、薬の服用も重要だが、特性を自分なりに誤魔化さなければならない。なので、一応改善に努めてきたつもりである。
ふと書き連ねたくなったので、今回はタスク管理の対策を投稿する。
※下記の記事の続きです。

ADHDの鬼門「優先順位」対策

ADHDの多動は、僕にとって非常に厄介な特性である。一度琴線に触れるものを見聞きしてしまうと、他のやるべきことが、全ておざなりになってしまうからだ。

例えば、興味関心のある分野の業務やプロジェクトが知らされたとする。僕は直ちに手を上げてしまう。しかし、そんなことを繰り返してしまったら、当然、キャパシティを超えてしまう。
一方で、僕の担当である人事労務という職種は、締切厳守であり、かつ法令上、やるべき業務だらけである。
最たる例は給与計算だろう。毎月、銀行への振込の締切までに、計算を終えていなければならない。別にことに気を取られはいけない、といっても過言ではない。ミスや遅延は、最悪、法令違反となってしまうのだから。なので、目の前の必須業務を失念したり、頭の片隅に追いやらないよう、いつでもタスクを見られるTODOリストが必要なのだ。

あらゆる手帳もタスク管理アプリもダメだった

色々試したが、僕は最終的にPCのメモ帳に落ち着いた。Windowsの、ごく普通のメモ帳である。
紙の手帳やメモ帳、付箋、ノートはいずれもうまくいかなかった。すぐに無くしてしまうからだ。
社会人になって大分年数が経つ癖に、手帳を使い切った年が無いくらいだ。大体、途中で紛失する。また、字がとてつもなく汚いので、書いた自分ですら読めない。加えて書き損じも多く、ADHDの当事者のライフハックとしてよく挙がる、付箋やジョッターもNGである。

タスク管理用のツールも使いこなせなかった。IT企業なのでTrello、TO Do(Office365)みたいなサービスを導入しているチームが多い。
しかし、この手のサービスは一々ログインしたり、メニュー画面やらそ操作したりするのが煩わしい。結局「あとでいいや」と、放置されたままになってしまった。

あれこれ試したが、結局「いつでも簡単に開ける」「無くさない」といった条件を満たすのが、PCのメモ帳だったのである。

メモ帳を使ったTODOリスト

僕のTODOリストは、大きく分けて4つある。
(内容は身バレしないよう、適当に考えた業務なので注意)
■その日に絶対やるべき業務(締切厳守系)
・1/5:◯◯社の請求書提出
・1/10:◯◯のデータ出力
・1/19:◯◯のデータを▲▲に送信

■1週間のどこかでやるべき業務(資料や他部署の依頼系)
・1/10~1/13:◯◯のリスト提出
・1/10~1/13:研修の資料を作ってレビューを依頼する
・1/16~1/20:Aの案件を全社周知する

■来月以降にやるべきこと
◆案件A
・2月:資料レビュー
・3月:上長決裁/全社周知

■上述の内容に関する詳細
差し支えない範囲で、上述の業務の補足などを書く
(依頼を箇条書きにしたり、関連する会議の簡単な議事録など)

終わった業務は、切り取りして最下部に貼る。
でないと、短期記憶が弱すぎて、完了したかも忘れてしまうからだ。

また1ヶ月ごとに名前をつけて保存し、新しく作り直す。当然、先月からの継続課題は残したままにしておく。

肝心なのは、このメモ以外使わないことである。
すぐに手元のノートや付せんに手を伸ばしそうになるが、グッとこらえる。書いたところで、どうせ無くしてしまうし「どこに書いたっけ・・・?」と忘れてしまう。

あくまで僕は、この方法である程度、他の業務に引きずられて失念してしまうことは、防げるようになった。
ただ、この方法は、いつでもパソコンの前で仕事ができる職種限定である。

また思いついたら、書こうと思う。
※他の方の役に立たないかもしれません。何卒ご容赦ください。

このシリーズの記事です

ADHDを隠して働くための対処法(説明力)
https://note.com/summaset_roumu/n/n0b0493d6f028

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