春野すみれ

身の回りにおきた色んなことを書くのが好きなインドア派の主婦です。 キラキラした思い出か…

春野すみれ

身の回りにおきた色んなことを書くのが好きなインドア派の主婦です。 キラキラした思い出からトンデモ事件まで、誰かの心に響くようなエピソードを綴っていければいいなと思っています。

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先生が初恋で良かった?

子供が通う学校のPTA行事で小学校の清掃に行った帰り 校門付近に、黒いジャージを着た若い教師が立っていた 彼は同僚の教師と楽しそうに話しに花を咲かせていた 「いつか見た風景だ」と心の中で呟いた --------------------------------------------------------------- 今から30年も前の話である 私はどこにでもいるような小学5年生だった 田舎に住んでいたので小学校までは友達と 花や木の実を拾ったりして ペチャクチャ話

    • 貧乳コンプレックスと下着屋恐怖症

      誰にも話したことがないコンプレックスについて語ろうと思う 正確には『話したことがない』ではなく『話せなかった』お話 人なら誰でもコンプレックスはあるものだと思うけれど 私の場合はそれが『貧乳』だった 正直、貧乳という言葉は好きではない 誰が名付けたのかは分からないけれど この言葉を考え出した人は、 他人の胸を貧しい呼ばわりするなんて 随分と心の貧しい人だと思う でも小さな胸を表現する時に、現在一番多く使われる表現なので 貧乳という言葉でとりあえず記載することにする 私

      • 忘れじのスーパーマーケット

        夏が来ると思い出すことがある まだ幼い頃、毎年夏休みになると新幹線に乗って 母方の祖父母の家に遊びに行っていた 祖父母の家は仙台市の郊外にあって 周りを田畑に囲まれたのどかな場所だった 叔父や叔母に連れられた従兄弟たちと合流して 毎日、虫取りやらプールに行ったりして 宿題も忘れて遊びつくしていた そんな中、近所にあったスーパーにおこずかいを持って 従兄弟たちと買い物に行くのも楽しみの一つだった 「エンドーチェーン」 スーパーはそういう名前だった エンドーチェーン

        • 電車の窓から見えた気持ち

          先日、とある旅番組を見ていた 出演者が鉄道で旅をするという よくある内容の番組である 私はこの手の番組が割と好きで 自分が最近、旅に出る機会がないのもあり ついつい見てしまうのだ 出演者が電車の窓をのんびり眺めている 車窓には美しい田園風景が流れてゆく なんてことはないただのワンシーン でも、私にとっては静かなトラウマを 思い出させる一瞬でもあった 今から20年近く前の話である ある、晴れた春の朝 私は当時住んでいた実家から 2時間近く離れた都会の勤務地に向かって

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          着られなかった振袖

          休日にショッピングモールへ買い物に行った そこは、アパレルや雑貨屋や色々なテナントが入っていて ただ、歩くだけでもカラフルで楽しい場所である 一緒に連れてきた子供たちも楽しそうに 「あれが欲しい、これが食べたい」と話していた そんな中で私が唯一、前を通るのが憂鬱な一角があった 「○○呉服店」 勿論、店に罪はまったくない これは私自身の、過去の個人的な体験にまつわるお話である 地元から近い短大に通っていた私は 友人たちの話題に、たびたび成人式が出てくるのが憂鬱だった

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          今更ながらの自己紹介

          はじめまして、春野すみれと申します。 東日本の田舎町出身のインドア派の主婦です、 幼いころから人見知りの小心者で こういうところに何を書いていいのか良く分かりません(笑) とりあえす、いくつか思いついたことを… ゲームが好き、特撮が好きなオタクです でも最近は忙しくてあまり活動できていないです… ライダーの映画が見たい スポーツ観戦もけっこう好きです 昔はバレーボールの観戦に行っていました スキージャンプにも昔、はまったなぁ… 今一番やりたいことは、庭いじりです タ

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          プールサイドの恋物語

          6月もそろそろ終わりだけれど 私の住む街は、今日もカンカン照りの夏日 今年は梅雨が来ないまま、真夏に突入しそうである 子供たちもしばらくすると夏休みに入る 私は毎年このシーズンになると 淡くてくすぐったい あの遠い夏のエピソードを思い出す 当時、中学1年生だった私は 夏休みに入り自由を満喫していた その日の夜、仕事から帰ってきた父がこう言った 「おい、すみれ。来週の日曜日は予定空いてるか?」 「ん?どうしたの、今のところ用事はないけど…」 「じゃあ、日曜は職場の親睦

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          予期せぬ再会

          少し蒸し暑いある日 下の子の授業参観に行ってきた 小学校の教室は子供たちのざわめきで賑やかだ まだ若い先生が、額に汗を流しながら 「みなさん!早く席に着いてください!」と 好き勝手に遊びまわる子供たちに呼びかけている ざわめきも次第にやんで子供たちは おとなしく授業の準備をし始めたのだった 一通り、子供たちの発表が終わり 授業も終わりに差し掛かっていた頃だった 何気なく、廊下に目をやった時 廊下を歩いていた人と目が合った (あれ、もしかしてY先生かな?) Y先生は、上

          予期せぬ再会

          夢と現実の狭間で考える

          今から何年か前の話である 何気なくYouTubeを見ているとおすすめ動画のところに どこかで見たことのある服装をした女の子が写っていた なんだろう、なんだか分からないけど気になって 思わずその動画をクリックしてみた それはあるもののPR動画だった 内容はミュージカル仕立てで制服姿の女子高生が 彼女の通う高校の生徒や、通りすがりの一般人に扮した バックダンサーを引き連れて道の真ん中や どこかの公園で歌いながら踊るという内容だった 私はその時、なんだか疲れて頭がぼんやりしてい

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          桜が咲いた日。~娘と私の高校受験~

          今日は娘の高校受験の結果発表日である 親子ともども、なんとなく落ち着かずにそわそわしながら ネット上で公開される合格者の受験番号の発表を 今か今かと待ちかまえていた それにしても現在はずいぶんとハイテク化されたものである 私が高校を受験した当時は中学校に行って 担任の先生から結果を聞いたのだった みんなそれぞれ一喜一憂していたことを思い出す そんな事を思い出していると私自身の高校受験にまつわる ほろ苦い体験も一緒に思い出したのだった ------------------

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          学級崩壊が残したもの

          何気なくネットを検索していると思わぬ記事に出会うことがある ある人が体験した学級崩壊のエピソードを読んで 色々と考えさせられたのだけれど 「学級崩壊」か 私も過去に似たような体験があることを思い出した -------------------------------------------------------------------------------- 私は田舎の小学校に通う5年生だった 私の学年にはクラスが3つあったのだけれど 私のクラスの担任は、志村先生

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