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なんか、うつっぽい……通院を決めたタイミング│#3

うつ症状が出はじめて病院を探すときも、休職を決めるときも、退職願いを出すときも、
共通して悩んだのは「どのレベルで?どんなタイミングで?」ということでした。

どこまで具合が悪くなったら行動にうつすべきなんだろう?
どんなタイミングと手順で切り出すべきなんだろう?
どんな手続きや準備が必要なんだろう……。

同じような経験をした人が周りにおらず、特に参考にできる情報もなかったので、わたしの場合は手探り・体当たりでボーダーラインを探っていったような感じでした。

周りの人から休職や転職について相談されるとき、これは必ず聞かれることなので、悩んでいる方のお役に立てたらいいなという気持ちで少しずつ書いていきます。

(念のため、補足。

体調不良でどうしたらいいか分からなくなっている方に向けて発信しているので、人手不足をカバーして懸命に働いていらっしゃる方の立場には立てていません。ごめんなさい。

でも、社会に出て躓いてしまうのって、決して怠惰なわけではなく、純粋で生真面目な性格の人が多いような気がしていて。
もちろんさまざまなケースがあるので、一概には言えませんが。

個人的には、不器用だけど人間として魅力的だなあと感じる人が多かったので
もっとひとりひとりが、肩の力を抜いて、自分らしく生きられるようになったらいいなあという想いで綴ります!)


病院に行くと決めたタイミング

わたしの場合、症状は身体→メンタルという順番で出ました。

朝はお腹が痛くて気持ちが悪い。夜は気疲れを通り越したようなレベルでグッタリ。土日は動くことや食べることがままならず、常に緊張状態と体調不良が続いていました。

メンタル面では、自分の意思とは無関係に涙が止まらなくなり、仕事帰りの電車のなかで声を出さずに泣くこともしばしば。
家に着く頃には感情のコントロールがきかなくなり、部屋で泣き叫ぶ日が多くなりました。

だけど、仕事を休むという選択肢は頭の中にはなくて。

当時は人に迷惑をかけるのも、誰かががんばっているときに自分だけ休むのも、そして仕事に追いつけなくなるのも、すべてが怖くて仕方がなかったのです。

それでも病院に行くと決めたのは、外出先から家に帰ることができなくなったからでした。


ある日曜日、わたしは自分の心を立て直す必要性を感じて、メンタルケアのセミナーに参加することにしました。

電車を乗り継いで会場へ向かったものの、講演を聞いている途中で気持ちが限界に達してしまい、退出せざるを得ない状況に。しかし、帰ろうにも吐き気と不安で電車に乗れず、涙が止まらず。

頭のなかはぐちゃぐちゃだし、身体は思い通りにならないし、絶望しながら隅田川沿いをフラフラ歩いたことを覚えています。笑

幸いにも、近くに住んでいた友人が居たので、その日は事情を話して泊めてもらえることになりました(本当にありがたい)。

この一件があってから、「さすがにそろそろまずいのかもしれない」と感じて、翌日にお休みをいただき病院を探すことにしました。


精神科は行きたいときにすぐ行けない

みなさんは、精神科やメンタルクリニックに対してどんなイメージを持っていますか?

「よく分からなくて怖い」「行くことに抵抗がある」「通っていることを誰にも知られたくない」など、どこかマイナスな印象がありますよね。

いまでこそわたしは、内科や歯医者に行くのと同じような感覚でドアを叩くことができますが

当時は「できるなら行きたくないし、変な病院を選んだら危ないことになりそう……!」という思い込みがあったので、なかなか一歩を踏み出せずにいました。

でも、精神科はほかの科とは違って「今日調子が悪いから診てもらえませんか?」ということが、ほぼできないのです(初診の場合は特に)。

常に予約がいっぱいなのと、初めての患者さんは30分〜1時間くらいかけてカウンセリングをするので、なかなか枠を押さえられないようです。


わたしもネットで検索してさまざまな病院・クリニックに問い合わせたのですが「早くても2週間後になります」という返事がほとんどで、頭を抱えました。

もっと、もっと早く行動に移していればよかった……。

何も知らずに「当日診療してもらえるだろう」と思い込んでいたので、何の手立ても思い浮かばず。
かといって、このままだと夜を迎える頃には、かなり調子が悪くなっていそうだし……。

困り果てた末に、会社が提携している病院の名前を確認するために、保健師さんたちがいらっしゃる部署に電話をかけることにしました。

入社式のときに、心身の健康を守ることの重要性や、困ったときの連絡先について説明を受けていたのです。

自分の名前は伏せて、用件だけお伝えしたかったものの、当然ながらそういう訳にはいかず。

結局この日は病院に行けなかったのですが、電話での問い合わせがきっかけで、会社側に「健康状態が悪化している」という話が伝わることになったのでした。

たいへん励みになります!心のなかでスキップをしつつ、チョコとアイスを美味しくいただきます!