桜と雪。アンバランスを求める本能。
3月の東京で、約30年ぶりに雪が降った。
大変なことはもろもろあれど、桜並木に降る雪は美しいと思う。
「桜」と「雪」って交わることがないイメージ。
人はそういう正反対な組み合わせにグッときちゃうところがある、気がする。
たとえば真冬に、暖かいこたつの中で食べるアイスクリーム。
見た目はめちゃくちゃヤンチャなくせに、実は心優しい男の子。
そしてもちろん、エロにもその法則は存在する。
ちょっと垢抜けないルックスに大きなおっぱい。
普段仕事をしているデスクの上でセックス。
交わらないと思っていたものたちが一緒になった時、人は本能的に興奮して、それを「ギャップ」と呼んでいる。
ちなみに私、雑誌でいうとCanCamみたいな洋服を着ていながら、耳にさしたイヤホンからはキュウソネコカミやら銀杏BOYZやらを聴いている女子大生だったんですけど、「だれも私がキュウソを爆音で聴いているとは思うまい」とか考えながらキャンパスを闊歩していたわけなんですけど、そういう(洋服と音楽の)ギャップがわりと好きなんですけど...
この手のギャップはなかなか人を惹き付けないらしく、悲しい。
ともかく、アンバランスを求めるあの感じ、なんなんですかね。
桜と雪を見てそんなことを考えてた。
大好物のマシュマロを買うお金にします。