イベントレポート

【イベントレポート】現役記者が語るプレスリリースの書き方 ~間違いだらけのプレスリリース~

こんにちは!

昨日、こちらのイベントに参加してきました!

【青山スタートアップアクセラレーションセンター主催】
現役記者が語るプレスリリースの書き方
~間違いだらけのプレスリリース~

イベント概要としては、起業家や広報の方に向けた「プレスリリースの書き方」セミナーです。

イベントレポートなので、いつものWEBに関するnoteとはひと味違うものになりますが、ご興味のある方はご覧ください。

※なお、編集の都合上、下記の情報は講演から一部を抜粋しながら掲載しております。

■今回のイベント概要
・登壇者:西 雄大 氏(日経BP社 記者) 
         With 粂田 将伸(デロイトトーマツベンチャーサポート)
・対象者:起業家、起業家支援家、事業会社勤務の方
・プログラム内容:間違いだらけのプレスリリース


▼はじめに

スタートアップの広報は「社長」
・社長は顔であり、「スポークスマン」
・専任を置けるまでは社長ご自身で努めるべき
自社サービスを「一言」で言えますか?
・何かにたとえることはできますか?→記者にとっては、今あるものにたとえてもらうと結構わかりやすくなる。

▼そもそも、プレスリリースって何のために送るのでしょうか?

・何のため
・誰のため
→今日は、"記者や編集者のため"に、記事の参考として情報提供することという視点で話をする。

 日経BP社の西さんは、これから下記にて記載するような視点でプレスリリースを見ているそうです。
広報関係者の方やスタートアップのCEOの方などはよければ参考にしてみてください。

▼プレスリリースは下記のように分類可能

・新製品発表
・記者会見の案内
・宣伝
・調査結果
・お詫び

上から量が多い、逆ピラミッド構造。
実は、編集部宛にはFAXが一日500通ほど来るらしい。(メールも大量)
この中で、どう目立たないといけないのか!?

▼いかに記者の目に留まらせるか

・記者に送るなら「記者のため」→記事を書いてもらうため
・当たり前のことのように思えるが、多くの企業から届くプレスリリースは間違っている

※ 質問「プレスリリースっていつ頃が特に多い時間帯とかあるんですか?」→月曜日と午前11時頃が多いイメージ。→時間をずらすと目立つかも。

▼タイトルのつけ方のコツ

・トレたま(テレビ東京の番組、WBSのトレンドたまごという番組の企画)だったらトレたまを読みまくって、テイストを合わせる。
媒体によって、タイトルのくせがあるので、それをよく観察して合わせることも一つの手段。
・テレビの右上に出るようなもの(下記画像参照)をイメージして、タイトルをつける。

プレスリリースのお知らせメールのタイトルには無駄が多い!
 記者の方にしてみれば、毎日送られてくるプレスリリースのメールの数は多くて全部見てられない!
すなわち、記者の方宛にプレスリリースのメールを送ったとしても記者の方が見ずに消してしまう可能性は高い...!第一関門!

▼どこに載りたいか
・新聞→ネット→雑誌・・・
・各社のタイミングあり
・このタイミングを見誤ると載らない

▼プレスリリースは撒き餌

全ては書かない(プレスリリースは、対面取材への誘導ツール)
記者の方がコンタクトを取ってきた際は広報ではなく、社長が対応を
社長に対応してもらうと、カギカッコ(『』)が取りやすくなる。
対応される方が広報の方たちだと、コメントのランクが落ちる。
カギカッコのところに、広報の人の名前か、会社名が入ることになりコメントのインパクトが落ちる。プレス・リリースの反応があるときは社長が取材対応するのが良い。

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■ 間違い(1):出し方

・「先ほどプレスリリース出しました」
→それでどうしたい?
→その情報見て誰が喜ぶ?(株価に変動もない未上場の会社で。)
→記事、書けないんです(ウェブニュース以外)

※ベンチャーやスタートアップだったら、資本提携や事業提携とかだったら載りやすいそう。大企業の肩を借りることで掲載されやすくなるというのは事実らしいです。


■ 間違い(2):その情報、本当ですか?

・リーディングカンパニー
・シェアNo.1
・世界初
など出所が不明なもの

これらは、出所が不明なことが多いため、記者の方からすれば記事を書くための情報にはなっていないそうです!

■ 間違い(3):中身がわからない

・カタカナが多くて中身がわからないもの
→IT系に多い。なるべく漢字で書くと良い。
・何が特徴なのかわからない:競合と比較、従来製品と比較
・タイトル1と1パラグラフ目で分からないと読まないもの

※裏話:かつて、「アプリ」という言葉は使えなかった。応用ソフトという言葉しか使えなかったらしいです。

■ 間違い(4):その情報いりますか?

・〇〇社長(自社)はサービスリリースに合わせ次のように述べます。
「(〜だいたい自画自賛〜)」
→これはだいたい使えない。調整したコメントは使えない!
・大手外資系企業にも多いですが、いらない。
大手出身の社長がいるベンチャーでもありがち。
・顧客企業の声なら「まだ」良い

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▼処方箋(1):渾身の1パラグラフで!

タイトルと冒頭の1パラグラフに全てを書きつくす
  ※分かり易く、読みたいと思うようなタイトル。おおよそ必要なことを全部ここに書いてみる。
概要図や分かりやすい図などを記載する。その際は、プレスリリースの下の方に。

▼処方箋(2):出所の分からないものは書かない!

「世界初!」とか、どこの出典か不明なものに関しては記事にすることはできないそうです!

▼処方箋(3):メールの件名にも工夫を!

件名の無駄使いしていないか?
スマホの画面で収める!!

上記のメールをイメージした画像を見れば分かると思うんですが、会社名を何度も言ったところで意味ないですよね。
 

 昨日のイベントでは実際に、記者の西さん宛に届くプレスリリースのメールを見ることができたのですが、本当にこのようなメールばかりで驚きでした。

▼処方箋(4):自分で一度、記事を書いてみる!

・プレスリリースの情報で記事をかけるのかやってみる
記事の構成はほぼ一緒→そういう風に教育されているから。
「いつ」「何を」<マストの情報>
●「狙い」
●「背景」「効果」:効果は試算すれば良い。
●「価格」「販売目標」<マストの情報>

上記の項目ががないと、プレスリリースとしては成立していない!

 すでに広報を担当されている方は、社内報を書くイメージで書いてみると良いそうです。
まずは、どんな情報がいるか、「逆算」してみましょう!

・結局、記事を見るのは読者。その製品などの有無によっての「ビフォー」と「アフター」を見せる必要があります。

・自分の家族など、そのサービスなどについて何も知らない人たちに伝えて、そこで理解してもらえれば分かりやすくて良い情報だと思うそうです。

▼ おまけ

・ハガキを送ったり、そうしたひと手間を送るとメールを開く気になったりすることがあるのは事実。
デジタル時代だからこそ、アナログで変化球を投げて来ると印象に残ったりする
・顔が見えるプレスリリース。「その先がある」ように書くと良い。
・まずは日経ビジネスを買って、タイトルを真似るとかをしてみると良い。

▼まとめ(実は今がチャンス)

・お盆は夏枯れ(夏期、特に八月、商店の客が減って景気が悪いこと。)
・うまく仕込んで情報発信しましょう!

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はい!ということで今日は「間違いだらけのプレスリリース」というイベントのレポートをさせていただきました!

イベントを通して思ったのは、どんなことにも通用するけれど「相手の立場を想像して行動する」ことが大事だなぁと改めて思いました。


 今回のnoteが、広報関係者の方などに少しでも役に立つものになっていれば幸いです。

それでは最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました!


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