マガジンのカバー画像

イラスト映画劇場

230
大学生の頃は、授業にも行かないで、情報雑誌「ぴあ」を片手に、関東一円の名画座を巡っていました。 サラリーマンになってから30年は、映画からは遠ざかっていましたが、定年退職後は、そ…
運営しているクリエイター

2021年12月の記事一覧

神々の深き欲望 1968年日活

神々の深き欲望 1968年日活

神々の深き欲望

さて、気がつけば、本年度最後の映画鑑賞となりました。
野菜作りも一応「仕事納め」をして来たので、久しぶりに、長編大作でも見てみようかと思い、Amazon プライムを検索。
便利なもので、前回見た「アナタハン」を視聴した人に対して、「おすすめ」の作品をズラリ並べてくれているんですね。
天邪鬼な映画ファンとしては、IT機能ごときが弾き出した結果に準じるのには変な抵抗があって、これは大

もっとみる
アナタハン 1953年東宝

アナタハン 1953年東宝

アナタハン

いやあ、よくぞこんな映画をラインナップに入れてくれました。
Amazon プライムに感謝。
とにかく根がスケベなもので、こういう怪しい映画が昔から大好物でした。
「アナタハン」というのは、北マリアナ諸島に実際にある島の名前です。
サイパン島の北あたりですね。
もう名前からしていかにも怪しげなこの島に、終戦間近の頃、爆撃を受け、沈没した船の日本兵たちが流れつきます。
するとこの島には、

もっとみる
影なき声 1958年日活

影なき声 1958年日活

影なき声

Amazon プライムで見つけました。
クラシック映画は大好物ですので、飛びつきました。
1958年の映画ですから、僕の生まれる前年の映画。
日活作品です。
原作は、松本清張。
なるほど、内容は確かに「ザ・松本清張」という感じ。
耳のいい電話交換手に扮するのが南田洋子。
彼女が間違って繋げてしまったのがなんと殺人現場。
そして、電話に出た犯人の声を聞いてしまうわけです。
300人の声を

もっとみる
アナベラ 死霊館の人形 2014年アメリカ

アナベラ 死霊館の人形 2014年アメリカ

映画は一本ヒットすると、やはり作り手としては、「柳の下のドジョウ」は、何匹も狙いたいものでしょう。映画界全体がそんな体質になって来てしまいました。
それには、ファン気質というものが、昔に比べてかなりマニアックになり、熱量も高くなってきたという背景があるのかもしれません。
本作は、「死霊館」シリーズのスピンオフ作品。
このスピンオフという響きだけでも、ちょっと「語りたい」系のファンたちにとっては、多

もっとみる
来る 2018年東宝

来る 2018年東宝

2018年製作のJホラーです。

まだ未見の人は、どうか読まれませんように。
完全ネタバレです。

監督は、中島哲也。
「嫌われ松子の一生」「告白」を作った人です。
役所広司主演で「乾き。」というのもありますが、これは未見。
でも、気になっていた作品です。
こうして並べてみると、どれもヒトクセもフタクセもありそうな作品ばかり。
この監督は、CMを主戦場にしていた人のようで、インパクトのある映像セン

もっとみる
死の接吻 1947年アメリカ

死の接吻 1947年アメリカ

死の接吻

本作も、今まで見たいと思っていて見れないでいた一本です。
1947年制作のフィルム・ノワール。
Amazon プライムで見つけました。
この時代の未見映画の豆情報は、昔々読んだ和田誠氏の「お楽しみはこれからだ」シリーズから得ていたことが多く、当時はその情報をもとに、テレビの映画劇場や、名画座巡りの参考にしていました。
本作を語る上で外せないのが、これが映画デビューとなる、リチャード・ウ

もっとみる