AI@Work Conference #3に参加してきました!
今回は、11月13日(土)に開催された「AI@Work」の参加レポートになります。
「AI@Work」とは
(引用:AI@Work Study Group by PMI日本支部)
PMI日本支部がAIの適用・活用をプロジェクトマネジメントの視点で捉え、あるべき姿や進め方を探求・共有する研究プロジェクトです。
以下のHPから詳細を確認できます。メンバーを募集しているようなので、興味がある方は参加してみると良いかもしれません。
ホームページ:https://www.pmi-japan.org/session/project/ai_at_work.php
今回が3回目のカンファレンスとなります。以下から詳細を確認できます。
セミナー詳細:https://pmi-japan.eventos.tokyo/web/portal/426/event/3660/
セッションとしては4つです。講演が3つ、QAが1つという構成です(QAは本記事では割愛します)
セッション内容を総括すると、AI絡めたDXの事例紹介や海外レポートの紹介(最新動向の紹介)という内容でした。
【セッション1】「DXに向けた製造業におけるAI技術適用の実践」
AIを用いたDXの事例紹介です。
具体的な事例として、以下の部分でAIを活用し、成果を上げているとのことでした(すごい)
・異常検知
・外観検査
・材料開発
・知識継承、高度検索
ポイントは、以下のプロセスで上記のようなAIを活用した取り組み(プロジェクト)、ひいてはDXを進めているということです。
小さく始める → 小さな成功を積み重ねる → 横展開 → スケールする
各PM/PLは、スケールすることによって部門や会社間でシナジーを生み出すところまでを意識することが重要とのこと。
また、現場との壁やデータサイエンティストとの壁をいかに乗り越えるかが成功の秘訣だと紹介されておりました(やる気、言葉の違い、技術の壁など)
同社では、DXの進め方を体系化した「MCHC Digital Method」を用いてビジネスモデルの構築、人材育成、取り組みの評価などを行っているようです。
この中で登場する「機械学習プロジェクトキャンパス」は、一般公開されています(AIプロジェクト向けに特化したプロジェクトの明確化ツールです)
(引用:機械学習プロジェクトキャンパス by 株式会社三菱ケミカルホールディングス)
ダウンロード:https://www.mitsubishichem-hd.co.jp/news_release/pdf/190718.pdf
AIプロジェクトとDXをどのように進めているかという事例中心の貴重なお話でした。
【セッション2】「PMI & NASSCOM︓Playbook for PM in Data Science & AI Projects ⽇本語版のご紹介」
(引用:Playbook for Project Management in Data Science and Artificial Intelligence Projects by PMI)
データサイエンス(DS)とAIプロジェクトに関するプレイブックについてのお話です。このプレイブックは、2020年11月にPMI本部がNASSCOMと共同作成したものになります。
DSとAIプロジェクトのプラクティスが体系的にまとめられています。具体的には、DS/AIプロジェクトのフレームワーク、MLPOpsのワークフロー、コンピテンシーマップなどです。
(引用:MLOpsワークフロー by Playbook_for_PM_in_DataScience_and_AIProjects_JPN_M1112.pdf)
実は以前のAI@Work Conferenceでもこのプレイブックは紹介されておりましたが、当時はまだ英文を日本語で解説という感じでした。
しかし、今回は日本支部にて翻訳を行ったとのことです。さらに理解を深めることができそうですね。
以下から確認できます。
英語版:https://www.pmi.org.in/DSandAIPlaybook/executive-summary.aspx
日本語版:https://www.pmi-japan.org/session/Playbook_for_PM_in_DataScience_and_AIProjects_JPN_M1112.pdf
セッション資料:https://www.pmi-japan.org/session/PMI_and_NASSCOM_Playbook_Introduction_20211111.pdf
【セッション3】「AI×IoT×PMの実践:The AIoT Playbook概要」
(引用:The AIoT Playbook by AIoT User Group)
セッション2と同様に海外のプレイブックに関するお話です。
このプレイブックは、2021年9月にAIoT User Group によって発行されたものです。
AIとIoTを用いてデジタル機器と相互接続された製品を構築するために、必要なガイダンスを提供するものです。
日本では、IT業というよりも製造業寄りの分野になるかと思います。
(引用:Key Plays of the AIoT Playbook)
大きく以下の4章から構成されており、AIoT対応の製品およびソリューションを作成・運用するための、全体的かつ現実的なアプローチを理解できるようです。
1.AIoT 101
2.Business Strategy
3.Business Execution
4.Technical Execution
全294ページ、311図表から成るプレイブックということでかなりのボリュームとのことですが、とても分かりやすく体系的にまとめられているということでした。
残念ながら現時点で日本語版はありません。英語で読むのを頑張ろうと思います。
以下から確認できます。
The AIoT Playbook:https://www.aiotplaybook.org/index.php?title=The_AIoT_Playbook
セッション資料:https://www.pmi-japan.org/session/211113_AIoT_Playbook_introduction.pdf
AI@Work Conference #3のまとめ
前回参加したAI@Work Conferenceから半年程度経ちましたが、今回も有用な情報ばかりでした。特に翻訳はありがたいです。
個人的にAIプロジェクトに関して、日本は情報が少ない印象ですが、海外ではナレッジが徐々に体系化されてきているように思います。
ぜひ皆さんも参加してみてはいかがでしょうか。
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