デザイナーが海外拠点と一緒にサービス作りをするコツ
はじめまして!マネーフォワードでUXデザイナーをしている”ちゅうさん”こと佐藤忠輔です。
私はMoney Forward X本部という、クライアントの金融機関さんと新しいサービスを共創する部署に所属しています。
サービス開発を開発拠点であるMoney Forward Vietnamと一緒に行うことも多く、そんな中で私が感じた楽しく&円滑に開発を進めていくための、4つのポイントを紹介したいと思います。
1.同じ釜の飯を食おう
海外拠点だからリモートで…と思うかもしれません。
ですが実際に現地に赴き、対面でメンバーと会話し、文化に触れ、美味しいご飯を一緒に食べることで、メンバーとのラポール(信頼関係)を早く、深く構築することができます。
それに直接プロジェクトの概要や体制、作ろうとしているサービスの説明を直接・丁寧に・1つ1つ疑問に答えながら行うことで、プロジェクトの理解度が高くなります。
2.伝わる言葉で話そう
現地の言葉を話そう!ではなく、伝えたいことは明確に話しましょうということ。
日本語の回りくどい表現や細かいニュアンスはなかなか伝わりません。
プロジェクトの状況の説明や、「〇〇してほしい」という依頼などの伝えたいことは明確に伝えましょう。
言語についても同様です。
Money Forward Vietnamにはアクセラレーターという日本語/英語/ベトナム語が喋れるディレクターの方々がいます。基本的にはアクセラレーターを通してコミュニケーションを取りますが、頼り過ぎはダメ!
日本語の細かいニュアンスはなかなか伝わりづらいですし、ずっと日本語で話していても向こうのメンバーは不安になるだけです。
英語が苦手…だとしてもオンラインMTGやSlackでのコミュニケーション等、Google翻訳やDeepL翻訳を駆使して頑張って英語を使うようにしましょう!
3.根気よく説明しよう
言語も違えば、文化も何もかも違います。
金融サービスに関する仕様や難しい日本語など、普段日本だったら伝わる説明では伝わらないことが多いです。
そのために海外拠点メンバーからの質問や疑問には、丁寧に根気よく説明をしましょう。
そんなときに役立つのが仕様書です。(よくドキュメントがほしいと私も依頼されます。)
1度仕様書をちゃんと作っておけば、それに基づいて説明もできますし、レスポンスがとれない時でも仕様書を基に開発を進めてくれます。
そしてデザインに関わるフロントの仕様書は、デザイナーが作成するべきです。同じ挙動のボタンでもどうしてラベルが違うのか、文章の意味や意図、何故この仕様を選択したかなどなど…。日本人なら見てわかることでも、海外拠点の皆は当然わかりません。
どういったターゲットユーザーで、そのユーザーのためにどのようなUIやライティングをしているのか。1番知り尽くしているデザイナーだからこそ、文化の違うメンバーが納得のいく説明ができると思っています。
4.すぐにリアクションしよう
離れた場所で仕事をしているからこそ、質問等にはすぐにリアクションしましょう。
時差の関係などですぐにMTGができない状況ですし、言葉も通じません。Slackなどのチャットでくる質問に、全く何もリアクションが無いと「本当に伝わっているのかな?」と不安にさせてしまいます。
見たらまずリアクション!
Slackならemojiがつけられるので、確認しているよ!という意思を伝えるために👀のemojiをつけるようにし、24時間以内には返信しています。
そして「自分にメンション飛んできていないから無視でいいや」はNGです。
内容を確認し、わかるならすぐに返信。それか「ちょっと◯◯さんに確認するねー!」と一言書くだけでも、相手の不安感を軽減してあげることができます。
最後に
いかがでしたでしょうか?
恐らく「当たり前のこと」を書いていると思ったかもしれません。
同じ言葉を喋り、似た環境・文化の人と仕事をしているからこそ、「当たり前のこと」を簡略化しても十二分に成果が出せるでしょう。
ですが異なる言葉と文化を持つ、素晴らしい人たちと仕事をするからこそ、「当たり前」を丁寧にしっかりとやっていくべきだと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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