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台湾で日本文学について学ぶ

皆様一週間ぶりです。元気でしたか?
すーたまはいつも元気もりもりてんこ盛りです!( ◠‿◠ )♫

さて。
今週はすーたまが今学期政治大学で履修している、「日本名著選讀」(中国語です)という授業について紹介したいと思います。「日本名著選讀」というのは日本の文学の授業の事で、高啓豪さんという、日本語がお上手な台湾人教授が講義をしています。授業時間は毎週水曜日の朝10時から12時。

政治大学は大自然に囲まれているので、教室が山の上にもあります。この授業が正しくその一例で、交通が素晴らしく不便な山の中に教室があります。すーたまは毎週校内バスを利用し、その校舎に通っています。

政治大学の地図

教室はAの34の一階にあります。本当に山の上でしょ?( ・∇・)ちなみに前期はA41で授業を受けたこともあります。不便極まりない…

すーたまは台北日本人小学校(TJS)を卒業した後、台湾の現地中学校へ進学したので、日本の文学には小学校以来あまり触れていませんでした。趣味で日本の小説や漫画を読んだり、ブログを書いたりはしていましたが、古文や漢文、日本語で小論文を書くなど、ハイレベルの日本語読み書き力は磨いてこなかったので、すーたまの日本語力は小学校6年生レベルで停滞していました。その代わり中国語力はものすごいスピードで身についていきましたよ( ͡° ͜ʖ ͡°)

ちなみに台湾の学校でどんなこと習ってたのかというと、

范仲淹《岳陽樓記》

こんなやつです。中国語の古文(日本で言う漢文)です。高校時代は似たような文章を30本は暗記させられてました。ついていけた自分、恐るべし。古文の内容はすーたまが中国ドラマを観たりする時によく出てくるので、習っておいてよかったなとは思います^^

というわけでブログを続けて日本語力をなんとか保とうと頑張っていましたが、大学に入ってすーたまあえなく撃沈。政大にいる日本人留学生と交流する機会が何回かあったのですが、日本語が全然口から出てきませんでした

というわけで、すーたまは日本語力を年相応のレベルまで伸ばそうと必死になります。すーたま家唯一の日本人である父に毎日積極的に話しかけたり、政大に生息している数少ない日本人留学生と仲良くなってみたり、漫画、小説、YouTube、ブログ、紀伊國屋やジュンク堂で立ち読みをするなど、日本語のシャワーを沢山浴びるようにしました。

大学ではあえて日本語しか話せない教授が開講している「日本語言語学」という授業を履修してみたり、「日本近代史」「漫画から日本について学ぼう」など、日本語関係の授業を何単位か履修してきました。そして今学期は「日本文学」の授業を履修した、というわけです^^

「漫画から日本語を学ぶ」という授業で使われる教科書

ちなみに「漫画から日本について学ぼう」という授業は、政大で絶大な人気を誇る一般教養の授業だそうで、これは今学期履修中です。日本という国を客観的にみることができたので、新鮮でした。そして授業中に紹介された漫画がこれまた意味深(家裁の人、黄昏流星群、県庁の星、大使閣下の料理人、マネーの拳、ドラゴン桜などなど)でした。授業内容はまあまあでしたが、この授業を通して可愛らしい日本人の女の子とお友達になることができたので、よしとしましょう!

そして今学期日本語文学の授業を履修してみた結果、、、、すーたま目から鱗。
日本文学について無知すぎたことが発覚しました( ◠‿◠ )

作者と作品名は聞いたことがあったものの、少女漫画が大好きなすーたまが、このような伝統的文学作品を読んだことがあるはずはなく、授業の何もかもが新鮮で、毎回楽しかったです。色々学べました!

授業の前半では横光利一さんの《頭ならびに腹》、川端康成さんの《禽獣》、芥川龍之介の《雛》について深く学び、新しい文学用語もたーくさん覚えました。アバンギャルド、新感覚派、レトリック、などなど。すーたま全部初耳でしたよ…

中間テストの一環でプレゼンの課題が出たのですけど、内容は日本近代文学についてならなんでもokだったので、もう一人のチームメイトと一緒に銀河鉄道の夜についてレポートすることにしました。何故銀河鉄道の夜だったのか?それはすーたまのただの思いつきです。家に原本あったし昔読んだこともあったので( ◠‿◠ )

最初は思いつきだったものの、作品について深く調べ、色々研究した後、すーたまは銀河鉄道ラブになってしまいました〜〜(๑>◡<๑)!!今は宮沢賢治に絶賛ゾッコン中です。そして次第に課題をやるのが楽しくなってきて、結局プレゼンもグループワークでしたが張り切っちゃって90%くらい自分でやっちゃいました。自分で言うのもなんですけど、パワポも素晴らしく可愛くできちゃいましたー!今までで準備するのが一番楽しかったプレゼンです。

すーたま作、パワポの第一ページ目


すーたまのプレゼン時間は20分くらいあって、最初は上手くいくかどうか不安だったのですが、家で何回も練習した後、本番で結構うまくいったのでめでたしめでたしです。教授にも褒められました^^

さて。
学期末まで残り四週間となりました。
来週からは夏目漱石の《夢十夜》について学んでいきます。

今まで授業を受けてきた感想としては、中国語で日本語文学を学ぶ事を体験できて、よかったです。

今回のブログは少し長くなってしまいました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
以上、すーたまでしたー!

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