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仕方なくワイルドスピード/ジェットブレイクを見てきたから感想書く。

どうも理系大学生の水銀くんです。と自己紹介は短いがこんなもんにして、私は先ほど、そう8月7日の8:30からイオンシネマで「ワイルドスピード/ジェットブレイク」を観てきた。

ワイルドスピードシリーズは、弟による猛烈プッシュにより、最近見始めた作品である。今回の映画も「絶対面白い。ハンが復活」などと口を開けばワイスピの話。まぁそんな私も公開日2日目に見に行ったわけだから、心のどこかで気にはなっていたのだろう。

記憶がまだ新しいうちに感想を書いていこうと思う。もちろんこの記事はネタバレを含みまくる。

私は普段、自宅でプロジェクターを用いて映画鑑賞をしているので、映画館に足を運ぶのは数年ぶりである。

到着して数秒、字幕版の上映数の少なさに驚いた。朝一と夕方の1日2回しか上映していないのである。公開2日目にも関わらず、だ。一方吹き替え版は5本くらいやっている。なぜこうも上映数が違うのだろうか。私は、俳優の演技中の声を聴きたい。絶対に聞きたい。日本の声優さんを否定するわけではないが、スタジオで取っている声が演じながら出している声に及ぶことは絶対にない。私は断固字幕勢であるので早起きをして正解であった。

初めはディズニー映画「カーズ」のようなレースシーンから始まる。ヘルメットには「トレット」の文字。すぐ後に分かるが、これはドムの父である。

ドムが車好きなのはレーサーの父の影響か!

と分かるまで時間はかからない。この序盤のシーンが物語にどう関係してくるのだろう。1シーン1シーンに注目しながら観る。ワイルドスピードというのは、超アクション映画のイメージがもちろん強いが、それと同じくらい脚本もしっかりしている。しかし、やはりアクションをメインで撮影したいので、どうしてもストーリー部分はさらっと進んでいく。しかしこのワイルドスピードという作品を本当に楽しむためにはストーリーも超超重要なのだ。つまり、序盤であろうが中盤であろうが、この作品でトイレタイムを挟むと完全に置いて行かれる。私はワイスピの1~8を今まで2回+α観たが、1回目ではストーリーをキチンと理解できていなかった。

話を戻す。

カーズでいうところの、グイドのこのシーンに移る。

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燃料補給のシーンだ。

父は弟にエンジンチェックを頼み、再びレースに戻る。ここで昔のドムが出てくるのだが、なんかめちゃくちゃ怖い。この時の年齢はいくつくらいなのだろう。というかこの時から坊主だったんだね…

そして問題のシーンへ。レース中に後ろからライバル(?)に追突され、父の車は吹き飛んでしまう。このシーンなのだが、ワイルドスピード作品の中でもかなりショッキングなシーンであると私は感じた。爆発した車が宙を舞い、二転三転、いや、かなりの時間転がり続ける。叫び声を上げるドム。しかしレース中なので中に入ることはできない。父の死のシーンということは分かるのだが、見せ方が相当残酷である。

そして回想(?)が終了する。今回のテーマは”ドムの父の死”なのかもしれない。かなりシリアスな回なのでは…

ドムとレティが現在暮らしている場所へとシーンは移る。以前住んできた場所とは違い、山奥である。ここが安全だと判断したのだろう。学校は行かせているのだろうか…。ドムの息子はドムの車いじりを手伝っている。車と行っても、ここでは農業トラクターである。その後、レティが「湯沸し器が壊れちゃった」と出てくる。わずか数十秒で幸せで安全安心な日常で暮らしているという状況設定をはっきり見せてくれる。

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また、ドムの息子ブライアンは”リトルB”と呼ばれているのには笑ってしまった。もちろん今作にもブライアンが出てくることは無いので、やはりさみしい。

そしてそんな中、一台の車がこちらに向かってくる。敵ではなくドムのファミリーたちだ。乗っていたのはローマン、テズ、そして…一瞬、誰!?と思ったが、イメチェンをしたラムジーである。かわちい。

要件は、”アイスブレイクで倒したはずの女が生きてた!なんかまた計画企んでるらしい!俺らにどうにかしろってお願い来たぞ!”というものだ。ここらのシーンは、監督の時間を巻きたい気持ちが見受けられる。テンポがいいのだがテンポが良すぎるため、ローマンが計画に乗り気なところなどに少し違和感がある。ローマンと言えば、毎度毎度危険なことは嫌がりるタイプであり、今回のサイファーに関しても彼が危険を冒す必要は全くない。

一方、エレナを殺されたドムの方が逆に乗り気ではない。この地でどのくらい過ごしたか分からぬが、完全に平和思考になっている。ブライアンなら”興奮することがしたいぜ!”って言ってたかも。

しかしレティは計画に参加することを決意。彼女が家を出ていくときのドムの

「ブライアンやミアは家族を持ったら危ないことをしてないのに…」

的なセリフが印象的である。その後のレティの

「彼らとは違う」

的なセリフ。これは、ブライアンは”もう、したくてもできない”という視聴者視点にしか分からない、もう一段階深い意味があるのかもしれない。

しかし映像に、自分の持っている十字架と同じネックレスが映っていることを確認。察したドムは、結局参戦する。今回は”ドムの弟”が敵であることはこの時、誰もが分かったであろう。

球体パーツの半分を手に入れるが、それを探す敵と遭遇してしまう。まあそんなうまくはいかないよな、、、。あとまじでローマンが死にかけてて冷や冷やした。

そしてここからのカーチェイスが面白すぎる。ツッコミどころは一つだけ。ドムの運が良すぎることだ。ローマンの車は打たれようが地雷を踏もうがまあ耐える、レティは小回りの利くバイクなのでスピードを出していれば地雷踏んでも大丈夫であろう。しかしドムは普通の車である。あれが前輪で地雷を踏めばほぼお陀仏、しかもヘリコプターからの銃撃は一発も喰らわない。こんなことがあり得るのか…運転テクニック以上のものを見せられた気がした。

結局、半球は途中で遭遇したドムの弟”ジェイコブ”に奪われてしまう。

そして何と言っても語りたいのは橋のシーンである。細い細いつり橋を車が通れる橋と勘違いしてしまうというラムジーのまさかの無能っぷり。嫌な予感はしたがこれを車で走るのである。人が歩いても怖そうなのに…。もちろん橋は後ろからどんどん崩れていく。たどり着くだろうとは思うが、本当にハラハラさせてくれる。しかしこれだけでは終わらない。こうしてなくなった橋に向かってドムとレティも飛び込むのである。これは全く予想していなかった。この後の展開を予想できた人は劇場にいるだろうか。車のワイヤーを壊れたつり橋の一部にくっつけ、振り子の原理で向こう岸にわたるという荒業。

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間違いなく過去一で一番やばいアクションシーンである。予告編には映っていないが、飛んだ後、宙に浮いている状態のレティの顔が個人的にツボである。まさに「無」といった顔。

そして敵側にシーンが移ります。いやぁ、前作のサイファー女とドムの弟が繋がっているなんて驚きですね。しかし女は箱の中にいます。そして周りには無数のライトセーバーらしきものが置かれています。(照明かな?)

この後の展開で、彼らの今の状況をスターウォーズで例え出します。私はこの時ほど、映画スターウォーズを6作品観といてよかったと思ったことはありません。(さっきのは本当にライトセーバー!?(笑))やはり名作は見ておくべきですね!トイストーリー2のラストシーンもスターウォーズいじってましたね(笑)

そしてようやく今回のミッションと状況が明かされます。今回の目的は”球体”であり、それが半々に分かれている。そして、球体+キーが必要。それが揃うと、全世界のネットワークいじれる。

それって前作の”神の目”じゃね?と思いましたが、どうなんでしょう。コメントで教えてください。

半球はジェイコブが持っており、もう一つは政府、キーの正体は分からないというところで物語の概要は掴めます。しっかし今回の作品は場面転換が非常に多いです。それぞれが何のために今どこで何をしているのかを把握していくのに苦労します。

とりまドムはジェイコブを追う、それ以外は各自探してきて~といった指示をドムは出します。そうそう、ここでミアも加わるんですよね。ジェイコブはミアの家族なので、ブライアンに内緒で来た理由としては自然です。監督流石。

テズとローマンが訪れた地に、見覚えのあるメンバーがいます。

ここで本当に悔しいのですが、私はラストシーンを観るまで彼らがワイスピ3に登場していた人物だと分かりませんでした。

「誰?ここで新キャラ?」

と思いながら観ていました。浅かった…。でも、途中でドムの名前を出したとき「誰?」ってなってましたよね。3の主人公君は面識あるはずでは…。ドムは”ハンの友達”としか名乗ってなかったのかな…

彼らの作っている車がまさか最後のシーンへの伏線だったなんて…

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レティとミアのペアは東京に。まさか再び東京の街並みを観れるとは思いませんでした。(撮影地はどこか分かりませんが(笑))。また、我々視聴者はここでミアの強さを目の当たりにします。ミアのアクションシーンは1の時のドライブくらいではないでしょうか。5では情報役でしたし、それ以降はブライアンの妻として穏やかに暮らすシーンばかりだったので、今作のレティとの共闘シーンは非常に燃えました。ワイスピの戦闘シーンは見にくいのが難点ですね。カメラが動きすぎるせいで目がついていきません。私は一つ一つの攻撃をしっかり見たいので、映画「キングスマン」のような戦闘シーンが好みです。

最期には敵に囲まれてしまいますが、そこで彼女らを救ったのは…

スナイパーの男…!?!?

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ハンきたあああああああああああああああああ!!!!!!!!

かっこよすぎますね…、散々ネットニュースで”ハン復活”が騒がれたせいで驚きは少なかったですが、登場シーンとしては完璧です!鳥肌!

アジトに帰ってきたときのテズやローマンの反応も良かったですね…。テズにもらい泣きしそうになりました。ローマンは今までに見せたことのない”信じられない”といった表情を見せます。

ハンは”わざと”死んだように見せかけたと説明します。しかしこれ、監督は初めから考えていたのでしょうか。ファンの声が生き返らせたのでしょうか。どちらにしろ、話の筋に違和感は無かったため、監督有能!と言わざるを得ません。(じゃあ死んだのはハンの替え玉…?爆発前に車降りた…?ちょっと謎が残るのは置いときますか。)

どちらにしろ、今回の映画で皆さんは胸を張って

「ショウが好き!」

と言えるようになったことでしょう。今までは

「でもあいつハン殺したじゃん。許せねえ。」

と言い返されていたことでしょう。誰にかって?もちろんあなたの友人、それと”心の中の自分”です。

スーパーコンボではショウ側のファミリーが描かれています。正義の反対は悪ではなく、また別の正義であるということが身に染みて分かります。私もあの映画を観ている時に、何度も思い入れしてしまいそうになりますが、やはりハンを殺したという事実がひっかかっていました。今回でそれも解けたので良かったです。

そして皆はロンドンへ!(違ったらごめん)磁石車編のスタートです!

この時ローマンとテズは何を探してたんですっけ…。キーだっけ、半球だっけ。見終わって6時間が経って忘れてしまった(´;ω;`)

あと作中で分からなかったのですが、なぜローマンは黄色い服の男を殴ったのでしょう。あの時点では相手が何者かわかってなかったですよね…?

しかし彼らの車を開けると、、、、、。ジェイコブの仲間の車だったーーーー!大ピンチ!

そしてジェイコブが半球をget!!!!大ピンチ!ピンチが続きます!ネットが使えなくなり、ラムジーがただの無能になってしまいます!

ドムは「ジェイコブの仲間を追え」とラムジーに指示。しかしラムジーは運転できない!!あーーーそういえば確かにしているところ見たことない!やばい!

記事を書きながら興奮していますが、このシーンまじで好きなんですよ。映画館最前列でずっとニヤニヤしてました。

ラムジーが乗り込んだ車は、たまたま止まっていたでかい車…

ってそれ敵の車ーー!ローマンたちが載ってる奴ー!!

このシーンツッコミどころ多いですよね。

・なぜかローマンが「ガタイがいいから」という理由で一般人だと思われる人を殴る。
・運転手も含め全員でリンチにしようとたくらむも、全員ザコ
・なぜかラムジーがその車に乗り込む。

偶然が重なりすぎてるぞ!!!

そしてラムジーの運転シーン。絶対怖かったでしょうね…私も運転免許取って1年ほどですが、初めての車道は死ぬほど緊張しました。ワイパーを謎につけてしまう気持ちも分かります。レバーを謎に前後させるのは、誰かの真似でしょうか…。レティが隣でよくガチャガチャしてるから私も…!って感じでやったのかな、とか想像するとにやけちゃいます。ここからのラムジーの暴走っぷりは見事ですね。大人帝国の逆襲のカスカベ防衛隊でももっとマシに運転してるぞ!あと戦闘終わったローマンとテズ途中で前来たよね…運転変わってあげなよ…

とりあえず今回の戦闘では”磁石”が大事な武器っぽいですね。わくわく。

ってな感じで見勧めていたのですが、ドムファミリーの皆さん、磁石車使いこなせるようになるの早すぎません!?すっごいテクニカルな使い方までして相手の車をばったばったと倒していきます。このシーンは是非もう一度見たいところ。

最後にはジェイコブの車をも磁力で引っ付けて捕獲してしまいます!しかも建物一つ貫いて!!!おっそろしい兵器だ…

今回の敵はジェイコブだと思われていましたが、ジェイコブがドムに真実を話します。”父はわざと故障させた”と。これが本当なら、父はジェイコブが殺したのではなく、本当に事故だったことになります。ジェイコブはドムと同じくらい悲しかったでしょう。そしてこれが本当なら、現時点で悪いのはドムの方じゃね?と視聴者は思ってしまいます。そう思わせるように、ドムが水に落ちたときの走馬灯でジェイコブの立場でレース事件が描かれます。まさか事故するなどとは思わず、間接的に父を殺してしまったジェイコブ。そして兄の逮捕。帰ってきた兄からは「出ていけ」と言われます。こんなに悲しいことは無いでしょう。この物語、どうなってしまうんだ…

そして色々あり、ジェイコブは仲間に裏切られます。この時思いましたよね、、、。

これドムと共闘するぞ!!!

と。予想は的中。大型トレーラーを二人でひっくり返します。前輪を止めてひっくり返すなんて発想どこから出てくるのやら…。きっと相当物理を学んでいますね。

そしてこのアクションシーンの迫力は見事です。大型トレーラーが180°回転します。きれいなサイクロイドですね。

正直このシーンまでで視聴者は満足だったでしょう。私もこれでハッピーエンドだと思いました。まさかその後ひっくり返ったトレーラーを操縦するなんて……やりすぎ!!!

最期にはサイファー女が操っているドローンはトレーラーに激突します。なんかこの女、ラストが間抜けですよね。アイスブレイクの時もドローン自軍にぶつけてたし…

話は変わって宇宙編に。

最後の最後、珍しくローマンが無茶な提案をします。

「燃料使って突っ込もう」

それをテズが止めます。普段のローマンなら言わないようなことです。しかし彼は「多くの命が救えるなら良い」と決意を固めています。

ワイルドスピードの登場人物で”この人はこういう性格”という決めつけは野暮のように思います。それは、登場人物自身も、作品を重ねるたびに考えを変えながら生きているからです。それが顕著に表れていたのがこのシーンのように思われます。

また、今回の映画のラストスパートが良かったと思う点は、”緩急”にあります。7あたりまでのワイルドスピードでは、全員が同じ場にいる状態で物語が進んでいました。しかし、前作のアイスブレイクでは、氷の上のドムたちと、赤ちゃんを助けるショウ兄弟で場面が入れ替わりながら物語が進んでいきました。視聴者を飽きさせない素晴らしい構成です。そして今回はその場面転換さらに効果的でした。その理由は、”うるさい地上”と”静かな宇宙”の転換だからです。

B級C級宇宙映画なら、宇宙で大爆発音がするのですが、この作品は最後の宇宙車での突入時の爆発も、音が最小限でした。”宇宙では音は伝わらない”という物理法則に忠実に、リアルな宇宙を感じることができましたよね。

そして毎度恒例、最後の食事シーン!ここで!私が2週間毎日聞いていたRapidoが流れます!


ああああああああああああ神過ぎる!!!!

欲を言えば大音量でもっと聞きたかった。MEGA MAX のラストみたいに。

そしてハンと3のやつらの再会!映ったのは2秒くらいだけど、これ相当驚いたろうなあ、、、師匠だもんなあ、、、

「席が一つ空いてるわ」
「すぐ来るよ、ほら」

このシーンでワイ、泣く。。。。。。

終わったかと思いきや、EDの後も目が離せない!

お!ショウだ!次はショウ出るのか~わくわく!

誰か来た……

!?

!?

ハン!?!?!?!?

脳内こんな感じでした。その後のスタッフロールは、次作どうなるのかずっと考えていました。ハンの性格上、殴りに行ったってことは無さそう…とすると何を話しに行ったんだろう…。何にしろ、殺したはずが生きてたんだからショウ驚いただろうなあ、、。

最後になるが、本当に”予告”を観てなくてよかったと思う。終わった後に観てみたのだが、ドムの弟が出てくること、ハンガの登場シーン、磁石、カーチェイス、橋のシーンまで映っていて驚いた。起承転はほぼ描かれている。こんなものを見てしまったら劇場での感動は大いに薄れていたことだろう。今まで頑なに見なかった自分を褒めたい。

ってことでレビューを書いてみました。明日、みんなも兄弟と見に行ってらっしゃい!

実は僕はユーチューバーです。この記事を動画化したものがこちら↓
https://youtu.be/GM1_HTkaHuo


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