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2022ファジアーノ岡山にフォーカス37 J2 第41節 秋田戦『 信じる力 』
2022 J2 第41節 Home
ファジアーノ岡山 vs ブラウブリッツ秋田
自動昇格が、完全に消滅したファジアーノ岡山。本来であれば、失意で落ち込んでしまう状況である。しかし、両クラブのサポーターによって、作り出された独特の雰囲気が、選手や監督の前に進む勇気へと繋がった試合となった。
試合後に、対戦相手のクラブへの敬意を大事にしている秋田の姿勢は、この試合の敗者であるサポーターやチームにとって、救われる部分がある。こういった気持ちを岡山サポーターである私としても大事にしたいと思う。
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1、同じ土俵
両チームともロングパスを主体としたサッカーを選択した。ただ、細部に目をやると少し違う。岡山が、ロングパスを入れる前に、良い形(パスコースを開ける)というボール保持を織り交ぜるのに対して、秋田は、ボール奪取後すぐにロングパスを入れていく。
この段階で、岡山の方がやや人数をかけて前進しているのに対して、秋田は失点のリスクを最小限にするように、ロングパスから繋がったときに人数をかける。もしくは2トップだけで崩せる時に、そのまま攻めるという2つの狙いであった。
そこに対して、岡山は人に付く人とスペースをケアする人で、人数をかけて対応することで、巧く守ることが出来ていた。ただ、そういった手堅い守備を敷く岡山に対しても、秋田がフィジカルを活かしての仕掛けで局面を打破し、強烈なシュートを打って、岡山のゴールに迫るシーンもあった。
ただ、両チームとも集中力が高く、前半でスコアが動くことはなかった。その中でも23ヨルディ・バイスは、特に集中力が高く、止める蹴る際に何気にないプレーに、一工夫入れることで、大観衆の雰囲気を楽しむようにプレーしていた。
2、選択の間違い
後半に入ると強さに巧さのあった岡山が試合を動かした。ここまでの試合で、無得点であったが、唯一無二の攻守の関与ができる27河井 陽介が加入後初ゴールを決めた。的確なポジショニングや止める蹴るの高い技術力、明解な状況判断。こういった部分では、本当に素晴らしい選手で、ここで決める事ができたことに運命的なものを感じて、勝利がぐっと近づいた。
そして、高さ、強さ、速さのあるチームに対してもサイドからの揺さぶりは効果的であったと感じたゴールであった。シンプルにロングパスを入れて行くだけでは崩せない堅さが、秋田にはあった。先制点を決めた時には、この堅さをより感じる展開になるとは夢にも思ってなかった。
岡山は、ここで、カウンタ―に絞った戦い方にシフトしていれば、勝利はかなり近づいた試合であった。しかし、岡山の意識は前にあった。先制したことで、気持ちが強くなったのか0-0の時より、より攻撃的に出る事を選択してしまった。実際にチャンスこそ作れていたが、それ以上に秋田の鋭いカウンタ―を受けるリスクも高くなる。
岡山としては、勝利しなければ、自動昇格の可能性が消滅してしまうので、1-1になった時には心理的に前掛かりになってしまう。そう考えると、勝利だけを考えると、追加点を強く狙うよりは、守りを固めて、カウンタ―に絞った方が堅実であった。
しかし、それを選ばなかった事で、高速カウンタ―を受けて29齊藤 恵太の異次元のスピードで、DFラインを突き破られると、そのまま強烈なシュートをゴールに叩き込まれて、同点に追いつかれてしまった。まだ、時間があったので、ここから勝ち越せる可能性を残してくれると信じていたが、その1点は、遠かった。
何故、得点できなかったのかというと、岡山の得意のセットプレーでの高さの優位性を秋田に対して、作れなかったことと、同じロングスローを武器にしている秋田ということで、岡山のロングスローに対しても免疫があったこと。多くのセットプレーやシュート機会があったが、最後まで岡山は、崩せないでいると、終了間際に、岡山の今季の失点パターンであるサイドをスピードを活かして、突かれてクロスで失点するという形で失点。
ここから2点を返すことは、事実上困難となった。最後まで攻める姿勢を見せるも、今季初の声出し応援と、1万2000人の大観衆の後押しを活かせず、岡山は横浜FCの結果を待たずして、自動昇格の可能性は潰えてしまった。
ただ、声を出せることで、チームをプレーオフに向けて、勇気付けることができる試合となった。最後の試合は、消化試合となってしまったが、プレーオフに向けて、新潟を破って連勝中の東京Vとの試合という事で、手の内を見せない範囲で、次に繋げる試合として欲しい。
3、終わりと始まり
6喜山 康平、17関戸 健二といった岡山歴の長い選手が、岡山を去る事となった。18斎藤 一樹や2廣木 雄磨、11宮崎 智彦といった選手達も退団するが、やはり6喜山 康平、17関戸 健二は、古参の選手で、特に私もJFLから応援しているが、それより前のサポーターにとっては、寂しく感じる方も多いのではないだろう。
私もこの試合の開始前に、色々と想いが溢れ出し、泣きそうになっていた。試合が始まると、選手の力強いプレーを前に、試合に引き込まれた。結果こそ、残念であったが、6喜山 康平と17関戸 健二の想いは、しっかり次の世代へとバトンが渡されていて、敗れはしたものの岡山らしさと、新しい岡山らしさは、そこにあった。
試合後に木山 隆之 監督の「やりますか?」昇格できるかどうかは、自分達の手の中にある。それは険しい道であることは、ここまでの岡山が、プレーオフに挑戦するもできなかったシーズンが、ほとんどであったことからも感じる。
喜山 康平が語っていた「自分は去る事になるが、J1昇格という経験をファジアーノ岡山ファミリーに経験して欲しい。」という趣旨の言葉。練習での貢献しかできない状況であっても、全ての選手がJ1昇格に向けて、練習から一丸となって戦えているからこそ、チームは強くなる。
これは、以前のフォーカスで触れたことでもあるが、試合に出ている選手だけではなく、ファジアーノ岡山に関わった全ての方の力が、ここまで岡山を押し上げることができている。そういった意味で、6喜山 康平の存在は、今季も大きいシーズンであったと思う。
東京V戦を含めて、4試合勝ち抜く事で、J1昇格を勝ち取って欲しい。17関戸 健二が、毎試合プレッシャーで毎試合怖ったという試合。サポーターの声が、存在が、選手を後押しできるのであれば、可能な範囲でスタジアムに足を運んで、選手を後押ししたいという気持ちが沸き起こる。
残り試合、厳しい試合となるが、最後まで全てのファジアーノ岡山に関わる方々と共に今季の悲願であるJ1昇格を成し遂げる選手や監督の姿、チームをサポーターとして目の前でみたい。今は、そういった気持ちしかない。
今後を戦う上で、秋田の魅せた自分達のサッカーへの揺るぎない自信。そして、対戦チームへのリスペクト。岡山もこういった気持ちを持って、苦しい試合が待っているが、戦い抜いて欲しい。岡山は、負けはしたものの秋田には、勇気を貰った試合となった。
秋田のように岡山も、ここから「4連勝」して昇格して欲しい。東京V戦は、消化試合でないという気持ちで、しっかり戦って次に繋げて欲しい。
4、写真紹介
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久々に採用されたアウェイサポーターのエリアを狭くする対応。ただ、秋田の方もこれだけ来てくれて岡山サポーターとしては、嬉しい。「ひたむき×全力=秋田」岡山も近い部分もあり、こういった気持ちは、岡山サポーターであるが、秋田のサッカー、秋田のクラブが好きな理由でもある。いつか、秋田が、本当にこのサッカーで、J1昇格できるのではないか。そういった夢を抱けるクラブの1つである。
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椅子を活用が、岡山で最もうまい選手。悪魔の発想。
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岡山もプレーオフを勝ち抜いて輪になりたい。
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こういった気持ちは、大事だと思う。これからも続けて欲しい。
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特別な言葉を語っていないのかもしれないが、チームとしてこういった場を設けたことに42節を戦い抜いた後のステージがあることを強く感じた。
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シーズン途中から岡山所属の選手になったが、今まで所属した歴史がなくなる訳では無い。岡山の選手であり秋田の選手でもある。岡山の選手になることで、その選手の血も岡山に加わり、岡山は強くなっていく。そして、逆に岡山から去っていた選手の功績や遺したものは、チームが消滅しない限り残り続ける。本当に小さな1つ1つの事を次のチーム、次の世代へと語り継がれていく。岡山としては、残り試合を4勝するためにも34輪笠 祐士の力は必要である。秋田の強さを感じた試合だからこそ、34輪笠 祐士の力の源になる試合になったかもしれない。残り試合の34輪笠 祐士の活躍に期待したい。
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飾らない男である17関戸 健二。等身大の17関戸 健二の言葉を聞けてJFLからのサポーターである私にとっては嬉しかった。寂しくなるが、次のステージでの活躍を信じています。いつか岡山に戻って来て欲しい。
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独特の拘りとユーモアが溢れるトークが昔から好きだった。JFL以前からのサポーターにとっては、想い入れの深かった選手ではないだろうか。正直、語り切れなかった部分こそあるが、喜山 康平の言葉には、引き込まれた。もっとしんみりしてしまう事を想像していたが、喜山 康平の言葉からは、前向きな言葉で、逆に勇気を貰った。
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動じないというか、次に向けての気持ちを強く感じられた。今季の岡山は、本当にタフであるのは、木山 隆之監督の存在が大きいことは間違いない。
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岡山がJ1という景色をみることができるのか。もうすぐ、そこに向けての本当の戦いが待っている。
文章・図・写真=杉野 雅昭
text・figure・Photo=Masaaki Sugino
アディショナルタイム(おまけ)
ファジ造語
チアゴ・タイム
7チアゴ・アウベスのプレーの一つ一つにサッカーを楽しむという遊び心があり、そこに技術が伴った左足の凄さを称えて「悪魔の左足」と、呼ばれている。その左足を活かして、何処からでも何時でも狙っていて、7チアゴ・アウベスが出場している時間帯は、岡山の大きな得点源と言える。
本山丸(イメージは真田丸)
大阪の陣で、大阪城に迫る徳川の軍勢に対して、真田丸は、大阪城の弱点を補う出城として築かれた。23ヨルディ・バイスと5柳 育崇の弱点は、釣り出されたときや、スピードであるが、26本山 遥かが主に、そういった守備対応をすることで、3選手の良さをお互い引き出すことで、守備が安定して、堅守を構築に繋がっている。
参考
2022ファジにデータでフォーカス2
「中盤の真田丸(本山丸)」
2022 J2第2節 岡山 1-1 徳島 レビュー
は、こちら(別サイト:SPORTERIA)。
URL:https://sporteria.jp/blog/sugi8823/6905499896963403777
ヤバス要塞
語呂を意識して、5柳 育崇の「ヤ」と、23ヨルディ・バイスの「バとス」の二文字を抽出して、「ヤバス要塞」と、表現した。防衛において重要な地点の砦。砲台もある砦のことも指す。高い対人守備だけではなく、ロングパスの精度やセットプレーの得点力があり、まさしく要塞と言える。攻守で強みを発揮できる「ヤバス要塞」として、難攻不落を目指す。
梅田アウォール
ファジの最後の壁。ファイアウォールに比喩した表現。戦術や個の力、連動性といった攻撃で、ゴールを狙ってくる様々な攻撃をシャットアウトする。そして、バックパスの受け手として、フィードや組み立てる一人として、パス交換(情報通信)。後方からの冷静なコーチング(情報の発信)。多くの情報を整理し、最的確な決断ができるGKである1梅田 透吾の良さを表現したファジ造語。
0バックシステム
攻撃的で積極的なオーバーラップや得点力のあるCBである5柳 育崇や23ヨルディ・バイスのCBの2選手と、SBが本職である26本山 遥といった流動性のあるDFラインを形成することで、攻守において、自由に動くことで、攻守での手厚い状態を作り、数的不利になりがちな局面で、数的有利の攻撃シーンを演出し、守備でも積極的なアクションで、事前にピンチの芽を摘み、流動性から生じる集中力と緊張感から、カバー&フォローで、リズムを作り出す戦術システムのファジ造語。
木山ファジVer1
2022シーズンの開幕からトライした新システムの4-3-3。超攻撃的なサッカーで、7チアゴ・アウベスを軸とした、自由と個の力を前面に展開していく。選手のコンバートやルーキーの積極起用で、勢いと爆発力があった。攻撃だけではなく、前からの守備でも効果的で、嵌める・奪うから得点に繋げることのできた試合もあった。ただ、対戦チームの対策が進む中で、勝ち点3が遠く、順位を下げて行く中で、4-3-3の戦術的アップデートの一時中断からの路線変更を余儀なくされた。
木山ファジVer2
10節という節目で採用された4-4-2。4-2-2-1-1とも言える形で、4-2-3-1とも言えるが、ダブルボランチを採用することで、攻守での安定感が高まった。有馬ファジの4-4-2とは違い攻撃的な選手と、ロングパスの得意な選手が多く、速攻を主体として、速さ・強さ・高さを前面に出して、ゴールに出したことで、今季のメンバーに寄せた4-4-2。効果的なサイド攻撃やカウンター攻撃は切れ味鋭く、中央ラインの強固さで、J2屈指の堅守となった。
ヤバスギタ山城
柳の「ヤ」、バイスの「バ」と「ス」、喜山の「キ(’’)」、堀田と梅田の「タ」、そして本山と喜山の「山」。まさしく攻略の難しい山城。そしてセットプレー=飛び道具が効果的な組み合わせとして、岩政 大樹時代を彷彿させる高さと強さを感じる。今後も色々な選手や形を試して行く中で、より強固にして欲しい。
木山ファジVer2.5α
現状の個の力に赴きをおいたサッカーに組織力を強化することで、攻守でのより高みを目指す。特に重視するのが、「主導権を握るサッカー」。ただ、現状は、後で回すだけに留まり、プレスを受けてしまうことやパスコースが限定される中で、前線の選手の自由が制限されてしまうことで、パスがカットされたり、ゴールに向かってシュートに行く前に奪われたりと、逆にカウンターを受ける事が多くなってしまっている。もしかすると、別の形を模索することとなるかもしれないが、現状は明確な方向性のサッカーを体現できていない。
木山ファジver3
前半は、15ミッチェル・デュークを軸としたサッカーを展開し、7チアゴ・アウベスの投入を皮切りに、パスに赴きを置くサッカーに展開して行く中で、22佐野 航大のプレーの変化や15デュークと7チアゴの連携、SBの関与、セットプレーの回数を増やす事で、ゴールに迫るスパークをかけることで、90分間での得点機会増に繋がっている。ただ、自分達が主導権を握るサッカーという点では、依然として課題が残っている。そこを残り約10試合で、カバーできるかどうか。
雉プレス(ファジアーノプレス)
90分間のフルタイムの間、岡山式のハイプレスを続けること。2トップ、2列目、アンカーの7選手が積極的に、前からプレスをかけて、相手の組み立てを大きく牽制し、ボールを奪えれば、強力な2トップと2列目の選手が襲いかかる。そのプレス網を抜けても最終ラインの選手が、前に出て対応し、プレスバックで、自由を与えない攻守一体の岡山式プレス。
木山ファジBEST Ver1
木山ファジの完成形。岡山が採用してきた3バック、4バック、5バックを1つのサッカースタイルとして体現。時間帯によって形を変える事で、対戦チームの対策を許さない。個性豊か選手を巧く起用することで、個の力を最大限引き出す。チアゴタイム、本山丸、ヤバス要塞、雉プレスと組織と個を融合した攻守にアグレッシブな完成形の1つ。
木山マジック
あらゆる選択肢と可能性にセオリーや絶対はない。挑戦から修正、そして正解に近づいて行く中で、サッカーの完成度、総合力を高めていく。チームとしての戦術の幅は広がり、対応できないサッカーにより近づく。徹底した個人戦術と、組織的に戦術を兼備。予測不可かつ大胆な起用や策は、実は最適格。正攻法もしっかり採用し、その本質を見抜く慧眼と決断する豪胆さを持った勝負師でありながらリアリスト。その一手で、勝利を手繰り寄せる。
岡山一体
輪笠 祐士が「秋田一体」のDNAを岡山に持ち込んだ。その時と同時にチームは、コロナで主軸に陽性者が続出の危機的状況に陥った。ただ、「秋田一体」のようにチームの総力戦で、新加入の輪笠を含め、横浜FCにこそ敗れたが、結束して2勝1敗に乗り越えた。こうした経験がチームを一つにし、粘り強さと勝負強さを兼ね備えた結束力が、今の岡山にはある。
Okayama Style
「ハードワーク・堅守・デュエル」の3本柱をベースに4バックと3バックのメインシステムを軸にしつつ、攻守や状況に応じて変化する可変式を採用しつつも、システム自体も変更できる点が武器で、戦術の幅が広い。自由な発想をベースに個の力も躍動。自由と組織が一体となった新しいKIYAMA STYLEとも言える2022シーズンのファジアーノ岡山のサッカースタイル。
マリオネットストラテジー
操り人形という意味ではなく、操り人形の構造をイメージしたファジ造語。選手と監督が意図(糸)で繋がっているが、選手と監督に主体性が存在して引っ張り合っても、切れない意図(糸)。それが、絶妙な組織力として強さに繋がっている。2022シーズンのJ2においては、試合の意図したように操る。この戦い方を極めていくことで、岡山の土俵で戦える術を岡山は、磨いてきた。対戦チームには、異質(別の競技)のサッカースタイルにも映るかもしれないが、これが、Okayama Styleの完成を目指すマリオネットストラテジー(主導権を握る戦略)によって、作り出されたサッカーなのだ。
ウルフシステム
後方の守備のバランスとパスの選択肢を増やす事で、攻守でより手堅く戦える受けの守備スタイルカラーを強めた形。スペース(隙)を少なくして、距離感を良くすることで、安定が生まれた。その結果、前線の1トップ2シャドーは、攻守でより自由に動けるようになった。中盤からのインターセプトからのカウンターの切れ味や中盤から前に出て行く推進力もこの形の武器であり、魅力。今後のオプションの1つで、雉プレスも新たなフェーズに突入した。
岡山の矢(3本の矢)
試行錯誤の経て3-1-4-2をベースとした3バックと4バックの可変式に辿り着いたOkayama Styleで得た3本の矢。1本目は、右サイドの全権を握る16河野 諒祐の攻守の上下動からの右足で生み出される攻撃の矢。2本目は、左WBを任せられるタイプの違う選手達の仕掛ける自由と崩す自由のゴールへ向かって行く攻撃の矢。3本目は、41徳元 悠平がCBを兼任することで負担を軽減し、90分間ロングスローをする可能とする攻撃の矢。
雉語録
ファジアーノ岡山も歴史を歩むごとに多くの人がそれだけ絡んで来た。監督や選手だけではなく、スタッフやサポーター、ボランティア、記者の方々など。その1人1人想いは、歴史として語り繋がれる。中でも木村元社長、岩政先生や椎名選手、バイス選手の言葉は、人の心を掴んで来た。その言葉は、記事のように多くの人に伝わり、多くの人の心を動かした。そして、その言葉の数々は、雉(ファジアーノ)の言葉として、将来の世代へと羽ばたいていく。そうした言葉の1つ1つは、岡山の力となる。それが、雉語録である。
代表作
2021ファジアーノ岡山にフォーカス46
J2:第42節:ファジアーノ岡山 vs ジェフユナイテッド千葉
「有難う有馬さん、有難う椎名さん、有難うファジ」
は、こちら(別記事)。
URL:https://note.com/suginote/n/n511a1b501907
筆者紹介
杉野 雅昭
某ゲームから野球派からサッカー派へと移籍。当時チーム名が、ジェフユナイテッド市原であった現ジェフユナイテッド千葉に興味を持つ。オシム(監督)と阿部 勇樹(選手)を中心にJリーグと代表をチェックしてきた。2008年より地元クラブであるファジアーノ岡山のサポーターデビュー。そこから、多くのファジの試合を見てきた。忘れることのできないエピソードが年々増え、シーズンを重ねる毎に想いは強く深くなり、2021シーズンは、初めて号泣。心からサッカー好きで、戦術の奥深さや、プレーの凄さなど、サッカーの本質での攻防にフォーカスを当てて、客観性と冷静さを意識した文章を投稿している。そのレビューへと突き動かす原動力は、サッカーへの情熱。熱さと冷静さを兼ね備えたフォーカスを今後も目指して、投稿を目指していくことで、サッカーの魅力の発信と、サッカーを通じた交流による、感動の共有と縁の繋がりが、楽しみ。ただ、たまに調子に乗り過ぎて失敗する悪癖もあるので、治したいとは思っている。そんな私ですが、noteやSNS、スタジアム等で、交流できたら嬉しく思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
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自分の感じた事を大事にしつつ、サッカーを中心に記事を投稿しています。今後とも、よろしくお願いいたします。