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自給菜園のすすめ その2

自給菜園を始めるゾ、とさっそく畑を見に行ったり、プランターを買ったりしている方がいますね。夏も近づく八十八夜、八十八夜の別れ霜という通り、もう寒さの心配もなくいろんな野菜が育てられます。まず自給菜園の楽しさを引き寄せるコツは、すぐ美味しいことと季節を満喫することです。この二本立ては大切。何か月も先の美味しさだけではへこんだりします。すぐ美味しいのは、ラディッシュや小松菜などの葉物です。この時期なら一か月くらいで食卓で楽しめる。そして、同時にキュウリやインゲン、オクラなど夏野菜を蒔いておきましょう。トマトやナスが食べたければ苗を買ってきましょう。野菜によって生育期間が違います。ラディッシュや葉物なら今の時期なら一か月。キュウリやインゲンなら2か月くらい。トマトやナスなら3か月以上かかります。

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さて種蒔きです。蒔いたけど芽が出ない、という声をよく聞きます。一番多いのは種を蒔く土の深さが深すぎることです。種蒔きの土の深さはおおざっぱに言うと種の3倍です。自分の指を物差しにするのをお薦めします。インゲンや大豆などは、大人の人差し指の第一関節の深さ、キュウリやズッキーニ、ラッディシュ、大根などは人差し指の爪の深さ、コマツナなどの葉物やサニーレタス、ニンジンなどは種が隠れるくらい(爪の半分)。

これは種の上の土の厚さです。そして、蒔いたら手で蒔いた所の土を押さえます。これは、土と種がしっかりなじむ事と押さえる事で土の密度が高くなり湿気が保たれるようになります。そして、この時もっと大切なのは、野菜が健やかに育つ様子をはっきりとイメージすることです。手で土を押さえながら野菜の育つさまや味、喜ぶ人のことなど、よくよく思い描いてください。いのちといのち、伝わらないはずはありません。種を蒔くときに、必ずできると思うのと、できないかな始めてだし・・と思うのでははっきりと違いがでます。野菜作りでいのちの感応を楽しんでください。

そして水やり。種を蒔いて最初はたっぷりと水をあげましょう。ジョウロで水をやるとスーッと土に水が吸い込まれます。そしたらもう一度水をやるとややゆっくりと水が土に吸い込まれる。そしてもう一度水をやるとゆっくり水が土に吸い込まれます。これくらいが「たっぷり」です。水をあげたら土の上から藁や枯草、枯葉などで覆うと良いです。プランターなら新聞紙でもかまいません。発芽の条件は土の湿度と温度です。発芽までは光はあまり必要としない野菜が多いです。できるだけ一定の湿度に保つと発芽がスムーズです。毎日観察して発芽したら覆いを取りましょう。

プランターの土はどうしたら?畑や空き地でもらえればいいですが、難しい場合はホームセンターで買ってもよいです。ホームセンターの土・・・今日早速行ってどんな土があるのか見てきますね。

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竹渕進 Susumu Takebuchi
1958年群馬県東吾妻町生まれ。
花園大学仏教学科禅学専攻。上智社会福祉専門学校児童指導員科。
31歳で群馬県倉渕町に就農する。
2018年から赤城山麓に農園を移して百姓継続中。
やまの子ども農園の先生もやってます。
2020年は "みんなの自給農園 出張ファシリテーター"はじめました。
ご要望の方は、ご連絡ください。みなさんの畑におじゃまします。
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すぎな農園
前橋富士見町で平飼い養鶏と自然農で、野菜と穀物を栽培しているすぎな農園です。すぎなは畑の嫌われもの。でも、すぎなは、珪酸をはじめ、多くの薬効ある成分を、地中深くから地表に運んでくれているのです。
“かえりみられなかったもののなかに宝はある”「すぎな農園」という名前には、そんな思いが込められています。
たまごは、ひよこからお米を中心としたエサで育てたニワトリが産んだ平飼いたまご。 耕さない畑で、農薬や化学肥料を使わずに季節の野菜を栽培しています。
お問い合わせは suginanoen@gmail.com竹渕 まで。
これまでのブログもぜひ読んでみてください。https://plaza.rakuten.co.jp/suginanouen/diary/201611190000/

photo by Eri Maruyama

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すぎな農園、お米の籾種まきはじまりました。
のらたまの庭 近くのスケジュールは
●5月・・・2日、10日、14日、19日の10時〜16時、25日の午後
●6月・・・7日、14日、18日、23日の10時〜16時、29日の午後です。
お田植えは7日、14日の予定。

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