読書日記~稲垣潤一「闇を叩く」編。
このところ腹痛が酷くて、自室に籠っております。
こういう時は本を読む気力がないかな?と思いつつ読み始めたら止まらない本を紹介します。
じゃ、行ってみよー。
・稲垣潤一「闇を叩く」(小学館文庫)
この本は稲垣潤一さんのデビュー前のエピソードがかなり詳しく書かれていて、地方都市でのバンド活動がどんな感じだったのかわかるような気がするのがとにかく素晴らしいです。
1970年代の音楽事情がわかるのは勿論、プレイヤー側から当時の音楽がどうだったのかがわかるのは本当に重要ですね。
ちなみに私の場合、リスナーとしての1970年代は正直後付けでしかないわけですから。
稲垣潤一さんのデビューは30歳近くだった記憶がありますが、そこまで諦めずに音楽活動を続けたことに対して、なによりも敬意を表したいです。
しかも、現在まで一線で活動を継続しているわけですし。
時々顔を出す現役のミュージシャンの方々の継続した活動も素晴らしいですし。あまりにもらしい発言にも心が動かされます。
実は稲垣さんのデビュー前後について書かれた「かだっぱり」という本もあって、それも最高なんですが、まだ文庫化されてないんですよね。残念。
稲垣さんは東芝EMIからのデビューですし、松尾一彦さんの作品だったり、井上鑑さんや筒美京平さんの作品も取り上げたわけですから、当時のエピソードは宝の山なわけですよ。
ちなみに東芝サイドのスタッフには重実博さんがいて、重実さんはサディスティックミカバンドのマネージャーであったり、オフコースのレコーディングに参加したことがありますから、その辺のミュージシャン好きな私には稲垣さんは特別な存在だったのです。
この本と続編の「かだっばり」1970年代のバンドマンの青春物語としても素晴らしい作品ですね。
「かだっばり」は早く文庫化してほしいです。
ではまたー。
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