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読書日記〜森達也「FAKEな日本」

 昨年、水道橋博士と森達也さん、東出昌大さん出演のイベントを観に行ったのは10月だったか。誕生日の数日後のはず。
森達也さんの本や作品をかなり好きだっただけにかなりテンションが上がってしまったことが記憶に残っている。
なので、それをクエッション・タイムで多少的外れな質問をしてしまったことの言い訳にしたい。
じゃ、行ってみよー。

・森達也「FAKEな日本」(角川文庫)

 森達也さんといえば映画監督で文章家としても素晴らしい作品を残しています。
映像作品でいえば「放送禁止歌」や「職業欄はエスパー」に「FAKE」、昨年公開の映画「福田村事件」が強く印象に残っています。
文章、書籍というべきか、作品としては映像作品を文章化した「A」、「A3」。そして先ほど挙げた「放送禁止歌」に「職業欄はエスパー」。かなり重いテーマの「死刑」には多大な影響を受けてしまいましたね。

 森さんとピーター・バラカンさんの対談といえば文芸PR誌の「本の旅人」を思い出してしまうのでした。
あ、紀伊國屋書店さんからのPR誌「スクリプト」にも森さんは連載していて、そちらはメタ・フィクションな感じで、藤井誠二さんとTBSラジオ「アクセス」(だったはず)出演中にケンカして、渡辺真理さんが止めるといった回(もちろん、フィクションですが)を初めて読んで爆笑してしまいました。
で、後に単行本化された際、ついつい購入してしまいましたね。
その本について紹介したら、水道橋博士から読みたいとオファーがあったりもしました。
なかなか興味深い話でしょ。

 実はこの本ではなく、「虐殺のスイッチ」を持ってきたと思っていたら、これだったのです。
「虐殺けどスイッチ」は映画「福田村事件」を観た後感動してしまって、森さんにも上映館であるシネ・ウインドに少しでも貢献できたらというのと、刺激的なタイトルに惹かれて購入しました。
帰りの列車の中で読んでいたら、かなり興奮してほとんどを読んでしまった私です。

 まー、それでも今回それなりに家を離れるということになったので、この本を持ってきてよかったなとも思うわけですよ。
森さんのかつての著書に触れつつ、現在の視点も織り込まれていて、CDでいえばベスト盤中心に持ち込んだ私の気分にフィットするわけです。

・水道橋博士、森達也さん、東出昌大さん出演イベントの撮影タイム、高円寺パンディットにて

 この日、森さんには「福田村事件」のパンフレットにサインをいただいたり、本当に聞きたかったこと(これはナイショ)も聞けて非常に嬉しい一日になりましたね。
サインの宛名をカタカナでとお願いしたら、「何か意図があるんだね」と会話できたり、ともかく印象に残った時間です。
帰ったらパンフレット読み返そう。

 ではまたー。



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