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獲物の分け前〜PANTA「PANTA自伝 歴史からとびだせ」


 今回(10/15〜10/17)上京したのは青木孝明さんのライヴと水道橋博士&森達也さんのイベントに参加することがメインでしたが、なかなか買うことができない直美ズの新作『極楽』を購入するということもあったのです。
まー、CDや書籍、雑誌のバックナンバーはこちらを探すのはいつものことなんですが。
直美ズ『極楽』を新宿のディスクユニオンさんで買えなかったことから物語が始まります。
じゃ、行ってみよー。

・PANTA「PANTA自伝 歴史からとびだせ」(K&Rパブリッシャーズ)

 で、直美ズ『極楽』が新宿のディスクユニオンさんに見つからなかった時点で、疲労困憊になりホテルに戻りました。
あ、明日神保町に行く予定ができたので、ディスクユニオンお茶の水店で探すことが浮かびました。
お茶の水店さんで『極楽』を掴んでレジに並ぼうとしたら、PANTAさんとムーンライダーズのコーナーができていた中にこの「歴史からとびだせ」があったわけです。
新品で並んでいた「歴史からとびだせ」は残り一冊。こりゃ買うしかないと判断したわけです。

  PANTAさんの記事をここnoteには数回書いてまして、この記事にはJICC出版から発売されたオリジナル版「歴史からとびだせ」についても触れているんですねー。
オリジナル版の「歴史からとびだせ」に比べて、この「歴史からとびだせ」は2001年と2008年に追加取材したインタビューが掲載されて、且つかつて掲載された内容についても写真が追加されたり、より詳細に語られていたりします。
先の記事で触れたPANTAさんの「レーザーショック」を伊藤銀次さんがプロデュースした際のエピソードが写真付きで再録されました。

 しかも銀次さんとPANTAさんのツーショットまでも。
PANTAさんが亡くなったということで、銀次さんがインタビューを受けた際、PANTAさんとの思い出として、この時の話をしています。
「PANTAさんは優しい人だった」という銀次さんの言葉が印象に残っています。
「レーザーショック」のレコーディングメンバーはそのインタビューによりますと、ベースは奈良俊博さん、ドラムスは羽山伸也さんというバンドEXのリズム・セクションにギターは白井良明さん、キーボードに岡田徹さんのムーンライダーズからの二人がダビングしたそうです。
銀次さんが歌謡曲(アンルイスさんの「ラ・セゾン」など)にオファーするようになったのは奈良さん、白井さんに岡田さんと羽山さんがミュージシャンを辞めたこともあってなのかドラムスに上原裕さんという顔ぶれでした。

 写真の追加された分にはかなり貴重なものが多いですし、PANTAさんのディスコグラフィが発掘音源ものも含めてかなり詳細に書かれています。
編者の広瀬陽一さんによるあとがきには続編の目論見も語られていますね。実現しなかったのはちょっと悲しいですね。

 更にPANTAさんを長く支えまギター菊池琢己さん、ベース中谷宏道さん、キーボード中山努さん、ドラムス西山嘉治さんがバッキングを担当した1989年3月29日の日清パワーステーションでのライヴDVDが付属しているという決定版になっています。。
タイミングが合わなかった故に買わなかったことを後悔させる内容です。
まだ入手しやすい状況みたいなので、迷っている方がいらしたら是非。

 ではまたー。


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