見出し画像

管理者よ、自分の意見を生み出そう

こんにちは!株式会社末永イノベーション経営の広報Yです。

管理者が「自分の意見を抑えて、組織に従う」ことはよくあります。
しかし、それを部下が見てどう思うか?という点において、
はっきりと時代が変わりました。
それを見て部下は、「組織の仕事はこうあるべきだ」とは思わなくなったのです。

「管理者の本意」と「組織の本意」のベクトルが適合している場合でも、
部下は「それで良いのだろうか?」と思っている時代
です。
まして、管理者の本意が異なるのであれば、どうであれ明確に言うべきです。

ここで、”約80%”もの管理職が、「管理職に求められること」が10年前と比べて変化したという調査結果を見てみましょう。
最も大きかった変化は、
「トップダウンではなく、ボトムアップで物事を進めるよう変化」
次点で大きかった変化は、
「部下には自分の模倣をするのではなく、異なる強みを求めるよう変化」

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000076.000005749.html
株式会社ラーニングエージェンシー/2021年/組織・チームのあり方の変化に関する意識調査

この調査からも分かる通り、「自分の意見」を持つことが重視されるように変化してきました。

”異なる意見”が出ているか

組織は、様々な意見が統合されて”エネルギー”が出ます。
現在のような時代は、意見には、異なった見解の『異見』が必要です。
その異なった見解から新たなエネルギーが生み出されます。
必要なのは新たなエネルギーであり、それを生み出すためには
全員が意見を述べ合う、取り分け”管理者”が思うところを言わなくては進化しません。

ー江戸時代の武家社会ー
黒田藩では、毎月1回、藩や上役に物申すことができる日があったそうです。あの口ごたえをすれば切腹が当たり前の江戸時代に、です。

いつの時代にも、意見というのは進化のためには必要な事です。
一方で考えれば、異なった意見が必要というよりも、「その見方で良いのか」「もっと違う見方をしてみたらどうなるか」ということが大事です。
この異なる見方があって、それをたたき台にして考えるから”統合”が起きるのです。

やはり、『上がそう言えば下もそうですね』となる。
それはそれで必要な時もあるのですが、それだけではどうにもならないことがあります。
経営者は、自分の意見に”OK”をしてくれて安心する反面、
「管理者には自分の意見はないのだろうか」「部下に本当に意味を伝えているのだろうか」と逆に不安になります。

意見を持つためにやるべきこと

では、どのようにして意見を出していくのか?
日頃から、”問題意識”を持っていなければ意見が出るはずもありません。

まして異なった意見など出ようがありません。

では、この”問題意識”をどう持つか?

ー松下幸之助翁が幹部に向けたメッセージー
「道を歩いていて、犬が尻尾を振ったら、それを仕事と結び付けろ」

問題解決の方法は教えられても、問題意識は教えられないものです。
何が違うのだろう?と思いますが、やはり自分の担う「責任の重さ」「使命感の大きさ」の違いだろうと思います。

このように考えれば、管理者が「仕事で何をなそうと目指しているか」が大切になってきます。

組織で働いているから自分の思うようにはならないのではなく、
経営者は、「思うようにしてくれても良い」「本当に責任もってやり遂げて人も育ててくれるなら、むしろ任せたい」というのが本音でしょう。

そういう人になって欲しいと思います。
そして、誰しもが十分になれると思います。

そのためには、「仕事を掘り下げて考えること」です。

誰でも言うことですが、”考える”というのは、やはり『時間の確保』が必要です。
日常はバタバタしていても、タイミングを作ってじっくりと考える時間が必要です。
それを誤魔化しつつやっても思考は掘り下げられません。
この時間の確保を計画に中に入れているかどうか、そして実際にそうしているか、そして、それを続けているか、です。

意見は不思議なものです。
考えていたから出てくるのではなく、考える日常を持っていたら出てくるものです。そのような日常を持っていれば、考えていなくても意見は出てくるものです。
また、自分の意見に自分自身が引っ張られることもあります。
言葉には”牽引力”があります。
自分で言った後で自分の意思が固まる時があるからです。

管理者の方々、時々、『沈思黙考する時間』が必要です。
そこで考えを整理し、自分の思想を整えてください。あなたの中に眠っている力の大きさに気づかれると思います。
(「末永ブログ」より抜粋)

ここまで、お読みいただきありがとうございます。
以下よりお気軽にお問い合わせください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?