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全部がデジタル化して行った先には…

たったここ数年で私達の生活のほとんどがデジタル化してきました。

フロリダ州では18歳以下で特別な医療ケアが必要な子供たちには州から無料の医療保険が発行されます。
2年前にフロリダに来てから、すぐに息子の医療保険の申請をした時も、電話の面接が一番最初にあり、それ以降は全てネット上で一年ごとの申請ができます。

息子の病院の検診に行くのにも、ニューヨークでもフロリダも、全ての医療機関に行くと、Mychartという病院の自分のアカウントを作れば、いつでも専門医とメールで質問、必要な医療証明書の請求、医療費の支払いもできます。
いちいち病院に直接行ったり、電話で話さなくてもいいし、アメリカでは、受付の人が仕事できない人が多いので、Web上でやりとりした方が、簡単でスムーズに何事も進みます。笑

コロナが始まる数年前からここアメリカでは、 マネーアプリが若者の世代では主流になっていました。
特にVenmo。

こちらの若者の多くはルームシェアをしているので、ルームメイトとの家賃の支払い、友達同士で飲み食いした時の割り勘なんかも、Facebookで繋がっていれば、Venmoでお互いの口座番号なんか知らなくても簡単に決済ができるので、とても便利です。
実際、前の旦那と別居して以来3年以上の間、現在も子供の養育費はVenmoで決済してもらっています。笑

銀行口座を持っていなくても、Venmoやその他のマネーアプリに口座を持っておくと、クレジットカード、デビットカード(アメリカでデビットカードは日本のキャッシュカード的なものです)の発行もでき、その口座の中の財産運用のために、ビットコインやイーサリアムといったクリプトの通貨を所有して財産管理することも可能だったりします。

日本でどこまで報道されているかどうかわかりませんが、ここフロリダのコンビニのCircle Kには、ビットコイン専用のATMマシーンがあります。
ビットコインを所有している人は、携帯があればキャッシュを引き出せます。

パートのシフト表やお給料の明細、会社から従業員へのお知らせも全て、会社の従業員アプリに登録しておくと、メールで届きます。

もうこの止まらないデジタル化されていく世界の中で、私は突然気づかされた..。

ほんの数年前にYouTubeで見れていた、ドキュメンタリー映画、歴史や生物学の専門家が出していたチャンネルか今は見れなくなっている….。
Googleでちょっと前まで検索したら出てきていた情報も今は出なくなっている….。

怖い…ぞっとします…。


余計な手間が省けてスムーズで便利だ便利だと言いながら、デジタル化していく世界とは、一体何を目指してどんな方向に行っているのでしょうか….?

勝手に私が考えて考え抜いた結果、

『デジタル化が進むだけ進んだら、人類は本当に大切な物や、財産、情報は昔のままのアナログでキープするのが当たり前になるのではないか?』

です。

本当に手に入れたい知識や情報は、図書館に行ったら昔の本にきちんと書いてあったとか

本当に大切な人へのメッセージは直接目を見て会話で、または手紙を書いて伝えるとか

デジタル配信が当たり前になったミュージシャンのライブは全てアコースティックの生演奏が主流になったりして、お金を払ってライブを見に行くのが当たり前になるとか

デジタルで管理された財産が何らかのハッキング被害にあった時のために、現金もきちんと管理しておくとか

結局、昔からの超アナログとこれからどんどん進化していくデジタルがいい具合にハーモニーを奏でているような世界になっているのではないかと…。

なので、デジタル書籍が進んで本の断捨離がいくら流行ろうが、私は自分の大切な紙の本は絶対捨てませんよぉー 


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