Sue

15年以上住んだニューヨークを離れ2021年3月からフロリダ州に5歳の息子、犬、猫と移…

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15年以上住んだニューヨークを離れ2021年3月からフロリダ州に5歳の息子、犬、猫と移住。シングルマザー&ライター。自分の人生をじっくり味わいながら感じたことを綴っていきたいと思っています。

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SNSの中にどっぷりはまっていけない私

私の人生は現代を生きる世界中のシングルマザーと同様、非常に慌ただしいと言えます。 ここフロリダには古い知人や、身内、親戚も一切いないので、重度の自閉症の5歳の息子の育児、教育、療育、医療に携わることを言葉も文化も違う異国で一人でやらなければいけません。 唯一の助けは、息子は前の旦那(息子の父親)とお母さんです。 毎週金曜の夜、息子はお泊りに行かせてもらっていますし、私が食中毒になった時、息子の風邪が移って高熱を出した時、どうしても育児困難に陥った時にも息子を預かってもらってい

    • 仲間達と唄を作る仕事

      今年に入り、私は歌を作る作詞家として全力で挑戦を続けていました。 そのきっかけは、20年前にボストンの音大仲間と作詞、作曲を手がけていた頃に遡ります。 その頃は何にも考えず、ただただ自由に好きなことを音楽で表現していました。 日本の高校を出てすぐ海外に出て出会った同じ歳の日本人の仲間たちは、同級生という言葉以上の絆があります。 しかも音楽という特殊な世界を目指して、ボストンまでやってきた私たちでした。 その大切な仲間の一人、ユキちゃんこと、 作曲家、サウンドプロデューサ

      • 全部がデジタル化して行った先には…

        たったここ数年で私達の生活のほとんどがデジタル化してきました。 フロリダ州では18歳以下で特別な医療ケアが必要な子供たちには州から無料の医療保険が発行されます。 2年前にフロリダに来てから、すぐに息子の医療保険の申請をした時も、電話の面接が一番最初にあり、それ以降は全てネット上で一年ごとの申請ができます。 息子の病院の検診に行くのにも、ニューヨークでもフロリダも、全ての医療機関に行くと、Mychartという病院の自分のアカウントを作れば、いつでも専門医とメールで質問、必要

        • なんだかんだ…困った時はどこに住んでも…どくだみ茶

          海外在住歴20年近くなっても、私は”どくだみ茶愛好家” です。 最近ではアメリカのアマゾンでも日本のどくだみ茶が買える時代。 その一方、そのどくだみ茶の効果を知るアメリカ人には未だに出くわしたことはありません。 現在、我が家に日本の実家の母が地元の漢方屋さんで大量に買って送ってくれた、どくだみ茶とびわの葉茶があります。 私は毎晩寝る前に、このどくだみ茶とびわの葉茶を交互に飲みます。 日本の実家からお茶が届く前は、10年以上お世話になっているニューヨークのマンハッタンにある

        SNSの中にどっぷりはまっていけない私

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          やたらと流行ってる気がする “自立” という言葉について

          率直に言って私は、やたらとYouTubeやSNSで流れる 『精神的な真の自立に目覚めましょう』 的なフレーズがあまり好きではありません。 そういった言葉の響きを生理的に受け付けなくなったのは長男を妊娠した時期がきっかけでした。 妊娠して1ヶ月くらいからつわりに始まり、 ちょっとした風邪がきっかけで咳喘息に襲われ、 生まれて初めて痔になり、 妊娠2ヶ月目の時点で、胎児の遺伝子疾患の結果を貰い、 毎日マンハッタンの通勤ラッシュの電車にハァハァ呼吸困難になりながら乗って、パートタ

          やたらと流行ってる気がする “自立” という言葉について

          歌って踊る文化とは

          私の息子は5歳。 重度の自閉症で、フロリダ州立の小学校の中にある特別支援学級に3歳から通っています。 去年の秋から5歳児のクラス(当時の彼は4歳7ヶ月)にアップグレードされてすぐの数ヶ月は新しい環境になかなか馴染めず、いつも泣いていて、何度も学校の先生と専属のセラピストさんとミーティングで呼び出されていました。 ー担当の先生同士の試みで、定型発達のクラスと特別支援学級を一緒にしたクラスがスタートするー なぜこんなに自閉症の息子が新しい環境に時間がかかってしまったかという

          歌って踊る文化とは

          タロットリーディングの行方

          去年の夏、私はYouTubeでタロットリーディングに出会いました。 YouTubeは息子が夜寝た後、唯一自分だけで楽しむ僅かな娯楽の時間を与えてくれます。 我が家にはテレビはありません。 小さい頃は生粋のテレビっ子だったのですが…。 今はネットで自分の知りたいと思う情報は検索すればいつでも手に入るし、興味のあるアーティストやエンターテイメントに絞って限られた時間を費やすことができます。 なんて便利な時代なんでしょう。 最初はYouTubeで心理学のチャンネルをちょくちょ

          タロットリーディングの行方

          最先端の自動車

          私が住むフロリダ州タンパのHYDE PARKというエリアは電気自動車のTESLA -テスラ- の普及率がとても高いです。 最近あのTWITTER (ツイッター) を買収した、イーロンマスク氏が経営する今流行りの電気自動車TESLA。 犬の散歩に行く時、息子の療育に歩いて通う時もたくさんTESLAを見かけます。 タンパに来てすぐ私がびっくりしたのは、家から1ブロック離れた場所にWinn Dixieというフロリダに本社がある大手スーパーマーケットがあるのですが、そこの駐車場に

          最先端の自動車

          片親のカタチ

          今まで何度も書いてきましたが、私はシングルマザーです。 ここフロリダ、タンパに来てからは、ご近所さんを含め日常の生活の中で日本人に出くわすことがあまりありません。 アメリカに住んで18年以上ですが、当たり前のように出くわすご近所さんや知人を通じてシングルマザーに対しての印象や考え方が日本とは大きく異なるのを感じます。 彼等1人1人が今まで私に真剣に語ってくれた話を紹介します。 <パート先の同僚の言葉> 息子が学校に行き始めて、平日の朝4時間だけうちから徒歩5分で行けるコ

          片親のカタチ

          傷跡を知り願いを捧げる 〜戦場へ行った人たちのその後の人生〜

          皆さんはここアメリカのVeterans Day(ベテランズデー)という祝日をご存知でしょうか? 11月11日のベテランズデーとは復員軍人、退役軍人の日とも呼ばれます。 私は去年までニューヨークに15年以上、その前はボストンにも2年弱住んでいましたが、ここタンパに住むまでこのベテランズデーの祝日の意味を深く考えさせられるような機会には恵まれませんでした。 去年3月から移住したここフロリダ州、タンパには米軍の基地があります。 日常生活を送っていてたくさんの軍人の奥様たちに出会

          傷跡を知り願いを捧げる 〜戦場へ行った人たちのその後の人生〜

          普通のカタチ

          私の4歳の息子は自閉症です。 自閉症の他にも染色体異常の病気も抱えています。 普通の社会の基準では、普通の4歳児ができる事はほとんどできません。 けれども彼が毎日感じ、見つめ、生きている世界というのは母親の私の想像を遥かに超えるほど輝いているように見えます。 息子は今年の1月から4月までフロリダ州立の小学校に付属する特別学級に通っていました。 クラスは全員で7人。 片目を失明した子、義足の子、自閉症の子、知的障害の子、背骨が曲がる難病を抱えた子、それぞれの障害がある3~4

          普通のカタチ

          小津安二郎の世界は永遠に人の心を映し出す

          世界中で今でも愛され続ける小津安二郎の映画を私が最初に見たのは、約15年ほど前だったと思います。 当時私はニューヨークに住んでいて20代前半。多忙な生活を送っていました。 唯一の楽しみがマンハッタン、ミッドタウンにあるニューヨーク公共図書館でDVDをたくさん借りて空いた時間に映画を見ることでした。 当時まだYouTubeで映画を見るなんてできなかった時代です。 無料で色んな国の映画をレンタルできる事は若い私にはとてもありがたい環境でした。 この時期、その図書館で初めて黒澤明

          小津安二郎の世界は永遠に人の心を映し出す

          身近なところから『争わない世界』を作りませんか?

          “何故、そんなに今まで仲良くしていた人達と私達は簡単に争い、関わりを断とうとするのか? 小さな事から大きな事まで、テレビに出る政治家や専門家の話を聞いて、自分の1番身近な人達の関係まで、ギクシャクして行く…。” 7ヶ月前まで住んでいたニューヨークで”Black Lives Matter “、そして反トランプ大統領の抗議者達がお店の中で暴れたり、路地に駐車してある車の窓ガラスを割ったりしている目の前の現実を目の当たりにしました。 (その時の詳しい様子は以前ニューヨークを去る決

          身近なところから『争わない世界』を作りませんか?

          今までの『移住』ライフのタイミングで蘇る曲

          7ヶ月前にニューヨークからここフロリダに一人息子を連れて移住した私ですが、私の『移住』ライフは日本の地元の高校を卒業した18歳でアメリカのボストンにある音楽大学に留学したことで始まりました。 いつも私の人生には『移住』のタイミングというものが訪れます。 新型コロナ発生以来、アメリカ国内の私の生活、そして行政や政治の話がメインに文章を書くことが多くなりましたが、そればかり綴るのもさすがに少し疲れてきます。笑 そんな私は『#スキな3曲を熱く語る』というピッタリなお題を見つけ

          今までの『移住』ライフのタイミングで蘇る曲

          もう一つのアメリカ

          フロリダに移住して7ヶ月が経ちました。 私はボストンに1年、ニューヨークに15年以上住んできて、ここアメリカという国を知っている気でいました。 けれど、ここフロリダに住み始めて私がいつも実感するのは (私はアメリカをわっているいるつもりでいたけど、全くわかっていなかった)という事…。 食文化もそうですし、人種的にも私が住むタンパはニューヨークのようにたくさんの人種が混ざり合うというほどでもないですし、政治的な考え方も全く違います。 先月、日本に住む親戚たちが 『アメリカはバ

          もう一つのアメリカ

          小さな出会いが齎す魔法

          3歳を過ぎた息子は自己主張が以前にも増し、はっきりしてきて嬉しい時と嫌な時の感情表現が日に日に激しくなってきています。 フロリダに来てからというもの息子がひどい癇癪を起こした後は、息子を連れて家の外に出かけ息子におやつを食べさせながらお茶を飲む時間を作るようにしています。 その時間だけでも、ついさっきまで思い詰めてキィーっとなっていた自分の頭を冷増すためにも…。 その他にも色んな方法で自分なりに精神的に余裕を作る小さな工夫を毎日しているのです。 ニューヨークにいた頃は息子

          小さな出会いが齎す魔法