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ビジネスチャットでは解消できない、社員が本当に語りたい5つのこと

こんにちは。SUEです。
大それたタイトルになっちゃいましたが、つい最近、所属する組織内で実験してみて分かったことのまとめです。「ビジネスチャットでは解消できない、こういうことを社員のみんなは喋りたいのかも」と発見したことを備忘録として残します。

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完全在宅勤務となって半年。私のいる組織はコロナに関係なくリモートワークOKの会社だが、それでも会議や物品受け取りのために出社する機会はあった。出社すれば居合わせた仲間との会話が弾んだり、ランチに行って近況を語り合うことも多かった。それがこの半年間はほぼ全員が毎日在宅勤務。カフェでの仕事もOKだが、感染防止のためにそこまで積極的になれない。

そこで、毎週水曜にリモート座談会を開催することにした。「ずっと在宅でストレス溜まる!誰かと喋りたい!仕事のことを話したい聞きたい!そんな人集まれー」と招集をかけたところ、賛同してくれた社員は事業部内350人中50人。(想定していたより多くて驚いた)

さすがに50人で座談会は難しいので50人を5組くらいに分けて、1回あたり10名ずつの少人数制で開催。(1人1人がしゃべり合える空気を第一優先にしたかったし)

みんな普段は上司や先輩との1on1、チーム定例会、プロジェクト定例会などのリモート会議は頻繁に開いている。しかし出社が完全にシャットアウトされた今、チームだけでのコミュニケーションに偏りすぎてしまっていることに少し閉塞感を感じ始めているようだ。つまり、チームを超えた、他組織の社員ともっとつながりたいというのが、多くの参加のきっかけだった。

合計5回、全50人の座談会が終了して見えてきたのは、「ビジネスチャットでは解消できないような話題があって、そういうテーマこそ顔と顔を合わせて喋りたい。社員はそれを求めている。」ということだった。

大きく、5つに分類できた。

1、みんなの仕事状況を教えて!

私のいる組織は「RPA開発」と「業務コンサル」の2つの職種が集まっているが、コロナの関係で仕事がパタッとなくなったチームもあれば、変わらず業績を上げているチームもある。出社でもすればその辺の情報が風の噂で伝わってくるのだが、全員在宅だと全く情報が入ってこない。そういったビジネスチャットには載らない生の情報を知りたいらしい。そのほかにも、開発系の人がコンサルの仕事に興味持ったり、コンサルの人がシステム開発に興味持ったり、こういう場でこそ、自分と異なる職種の人たちに業務内容や楽しさを聞き出したいようだった。

2、みんなのライフハックを公開して!

「ドメインがそうだから」というのもあるが、うちの社員は業務効率への関心が尽きることがない。サービス提供だけでなく自分の業務の効率化も含めて。だから、みんなどんなツール使ってる? それってどうAPI連携してる?情報伝達をスムーズにするベストツールはどれ?社内の承認取れてる?などなど。めちゃくちゃ現場レベルの身になる話ばかり。しかも、ライフハック系は長けている社員とそうでない社員の乖離が大きいので、座談会では色んな角度から意見交換ができた。

3、みんなスキルアップどうやってるの?

会社が研修機会をたくさん提供し、OJTは一から教えてあげて、という組織ではない。社内ベンチャーカンパニーとしてスタートしたから「上を目指すなら自力で這い上がれ」というマインド。だからみんなスキルアップや自己啓発をどうやっているのか社員同士気になっている様子だった。「そんなにモンモンと悩んでいるなら、まずは〇〇からやってみたら?」という厳しい言葉も出たりしたが、相談を持ち掛けた本人にとってもいい刺激になったはずだ。

4、今困り事あるから相談乗ってほしい!

シンプルに、「今業務において困り事がある、分からないことがある」「だから教えてほしい」という相談。入社1年目か2年目に多い。本来ならチームメンバーに言うのかもしれないが、リモートワーク続きで遠慮や怖さがあって言えないのだろう。もしそういう理由なら、なおさら組織を超えた座談会は有意義な場所。毎回10人もいたので、色んな意見が出ていたが、その中から自分に合った選択肢を選ぶ訓練にもなったと思う。

5、ただただ雑談したい!

仕事のことなんてしゃべりたくない。とにかくお酒を飲んで雑談しながら語り合いたい。という社員も何人かいた。つまり「飲み会」をしたい。これだけ在宅でビジネスチャットメインの毎日だと、自分が発起人になるのも勇気がいるので、会社がこういう場を提供するのは大事なのかもしれない。

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リモートワーク社員が求めるものを5つまとめてみたが、実は一番得をしたのは私自身だ。決して派手な取り組みではないし、毎回ファシリするのも地味に疲れるし、MBOに書けるような目標でもないけど、今このタイミングでやれて良かった。こういう場を持ったことで現場の社員が何を考え、どんなことに期待や不安を持っているのか分かる。アンケート回答からは絶対出てこないものばかりだ。やはり「対話」が大事だなと実感した。

そして、パワポやエクセルでレポートまとめをしようかと思っていたが、こうやってnoteに書き出してみて改めて本質的な部分が見えてきた。仕事の業務にも活かされるなんて、note、すごすぎる。

出てきた5つに沿って、テーマ別座談会を「シーズン2」として社内で取り組んでいきたい。
そこで明らかになったことは、また次の機会にnoteに書き留めようと思う。

※読み返すと本当にただの備忘録になっていました。失礼しました。

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