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Kの向くままにおススメ映画『ペーパー ムーン』ネタバレあらすじ感想日記

こんばんは。人を騙す事が下手なKです。今回は『ペーパー ムーン』。一言で表すと「詐欺師親子の絆の映画」です。



こんな人におススメ  

心温まる映画を観たい人
家族で観れます


要注意点まとめ  

▲白黒です、、けど白黒映画って良いよ!(て話を後述します)


こんな映画です  

原作はジョー デヴィッド ブラウンの小説『アディ プレイ』。
詐欺師の男モーゼが、交通事故で母親を亡くした少女アディを伯母の家に送り届けるロード ムービーです。


もう少し詳しく  

こういう映画は子役の演技にかかってるけど、それが最高だから映画も当然最高。

モーゼとアディは実は親子かも、と思わせといて曖昧にする演出??映画の文法上、「顎が似てる」時点で親子でしょ?
そして、映画の文法以前に決定的な事。アディは父親不明なので《アディ ロギンス》と母親の姓を名乗ってますけど、モーゼの姓名は《モーゼ プレイ》。親子確定。

そのモーゼは大変な自信家に見えますけど、実は負い目を感じており、こんな詐欺師が父親だとアディには言いたくなかったのかもしれません。でなければ親子の可能性はあるはずなのに100%否定するのはおかしいと思いますね。

しかし、アディが詐欺師としてモーゼ以上の天才を9歳にして発揮している事は、モーゼの憂慮も虚しく血筋を感じます。

モーゼ :「一つ約束してくれ。大きくなっても男を騙す女にはなるな。」
 
アディ :「約束する。」

詐欺師をも簡単に欺くとは流石、血は争えない。


観た後はこんな気分になりました  

原作タイトル『アディ プレイ』……何と言うかホラーコメディを思い出しました。まあ『チャイルド プレイ』の主人公は《アンディ》ですけどね。。

…話を戻して、『ペーパー ムーン』。この映画版タイトルはストーリーにおいても最重要場面に反映されているし、親子説を曖昧にする意味でも完璧!本作の大ヒットを受けて原作タイトルも『ペーパー ムーン』に変更されたそうです。
「月に代わって、おs…」

……そして白黒の話。
1973年当時は既にカラー映画がメインだったのに、敢えてモノクローム作品として制作した理由は監督曰く「白黒の方が表現力が増すから」。
「何故?色彩表現なくなってるよ?」て思う人もいるでしょう。
しかし!
信号を例に取ると、、真ん中が《黄色》てのはみんな知ってますが、《青》は左右または上下のどちらか自信を持って言えますか?これが白黒になると色ではなく光の位置で覚える必要が出てきます。
要するに、色を失うと物のディテール(形、位置、動き、光、影)が強調されて見える、というかそれらのディテールを意識して見ないといけなくなります。視覚を失うと聴覚が研ぎ澄まされるのと同じです。
本作では白黒にした事により、アディの眼の動き、仕草、怒った表情(コレが可愛い!)などの表現力が倍増しており、映画が大成功した一因かなと感じました。
結論、白黒映画って良いよ!


心に残ったセリフ  

アディ :「私の200$を返せ。」

モーゼ :「あの金はもうないんだ、分かってるだろう。」

アディ :「だったら稼いで。」

そして始まる詐欺の道行き。終始お金の話ばかりだけど終始心温まるんですよ。これは何度も言うけどアディ役テータム オニールの演技の賜物でしょう。本作でアカデミー助演女優賞を手にしたのが10歳、その最年少受賞記録は未だに破られていないとか(2024年現在)。

それともう一つの重要ポイントは、モーゼ役とアディ役が実際の親子だという事。だからこんなに自然で息もピッタリなんですね。
当然、「顎が似てる」訳です。


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