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Kの向くままにおススメ映画『ドッグヴィル』ネタバレあらすじ感想日記

こんにちは。世間知らずなKです。今回は『ドッグヴィル』。一言で表すと「蹂躙と復讐の映画」です。



こんな人におススメ  

復讐劇が好きな人
ハッピーエンド、、なのか少し考えてしまう


要注意点まとめ  

▲トリアー監督 という時点で察してください、人間のダークな部分を表現するのがとても上手な監督です


こんな映画です  

プロローグと9つの章から構成されています。
 
■プロローグ :ロッキー山脈の廃坑周辺の寂れた町『ドッグヴィル』。住民は20人くらい、みんな善良で正直な人である。
■1章 :ある日、ギャングに追われていたグレースは『ドッグヴィル』に辿り着き、匿ってもらう事に。
■2章 :グレースは住民に気に入られようと色々なお手伝いをこなす。
■3章 :それが功を奏し、町に留まる許可をもらった。
■4章 :暫くは住民と心を通わせ楽しい日々を過ごす。
■5章 :しかし、町に警察が来てグレースを犯罪の容疑者として探していた。
■6章 :これによりグレースに対する住民の態度が一変。
■7章 :『ドッグヴィル』を去る事にしたグレース。しかし住民の悪意により町から出られなくなり、鎖に繋がれてしまう。
■8章 :住民はグレースの事を警察ではなくギャングに密告する。
■9章 :ギャングが『ドッグヴィル』を訪れる。


もう少し詳しく  

監督お得意の性悪説。人間の本質は悪なのか?善は全て偽善、道徳なんか仮面。《善良で正直》な住民の化けの皮はどんどん剥がれていく。一方のグレースは純粋で世間知らずで労働をした事もない様子、そんな彼女の正体はラストで明らかになります。
ギャングを神に置き換えればそのままギリシャ神話にありそうなお話。
この『ドッグヴィル』という町は特別に悪の本質を持った人々の集まり という訳ではなく、人間のコミュニティの代表であり、普遍的なお話なのです。
…そう感じたKの本質も悪、なのかな??


観た後はこんな気分になりました  

最大限に蹂躙される主人公グレースを演じたニコール キッドマン。数多くの映画に出てますが、本作は最も美しく撮れてる作品の1つではないでしょうか?ファンでなくても観る価値アリです。

そしてよく胸●ソ映画とか言われてますけど、Kはとてもスッキリ良い気分になりました!トリアー監督と相性抜群!(だから友人いないのだが)
しかし8章までに鑑賞やめると確かに胸ク●。ディープかつ効果的に主人公と観衆を煽っていく展開は流石トリアー監督、嫌らしい!そして9章がクレイジーで最高でした。
《蹂躙 ⇒ 復讐劇》が好きな人、観てください!


心に残ったセリフ  

パパ :「いつでもお前を待ってる。うちに帰ってまた私の娘に戻っておくれ。そうしてくれるなら、お前に私の権力と責任を与えよう。
だが、お前は傲慢だ。彼らに同情するから裁きが下せん。人殺しも強姦魔もお前の説では被害者だ。お前には思い上がった自意識がある。自分には高度な倫理観があるから人の罪を赦してやる などという傲慢な考え方は他に思い当たらん!お前が自分の罪に課している罰を彼らにも課すべきだ。どんな人間にもその行動には責任がある。お前は彼らにその機会を与えない、それが傲慢だというんだ!
お前を愛してる、愛してる!愛してる!!死ぬほど愛してるが、お前程傲慢な人間を私は知らん!!」

パパの愛情を少し理解したグレース。そして『ドッグヴィル』に対する負の感情が爆発します。

グレース :「もし私が戻って、またパパの娘になったら、いつ権力を与えてくれるの?」

パパ :「今でも。」

グレース :「……この町を消すわ。全員殺して町を焼く。子沢山の家族があるの。母親が見てる前で子供を一人ずつ撃ち殺して。《涙をこらえれば撃つのをやめる》と言いながら。でもすぐに泣く女なのよ。借りを返すわ。」

パパ :「…早く終わらせて家に帰ろう。お前はこの町で多くを学び過ぎたな。」

上記の場面だけ観ると人間性を酷く疑う鬼畜映画のようだけど、、
ココの住民は子供ですら性悪悪徳なんだよ。OPからの流れで観るとコレは正しい人間がする事だと思える不思議。善と悪、道徳と不道徳を考えるきっかけになりました。


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