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Episode 045 「Tと言えば、Tea。Teaと言えばUK。初めて(出張で)UKに行った。併せてスイスにも」

さて、Episode 027より開始した「オーストラリアにいた時(1996〜2010年)によく聴いたアーティストおよびバンドの曲」(併せて、「よく聴いた訳では無いが印象が強く残っているアーティスト及び曲」も含む)、という括りで当時を振り返る試み、今回はアルファベットの「T」から始まるアーティストおよびバンド。

T….Tea…紅茶の国UK….2018年に(出張で)初めてUKに行った。UKで幼少期を過ごした元同僚の日本人に「イギリスに行ったら、インド料理か中華を食べてれば間違い無いよ」と言われた。半信半疑だったものの、実際に現地でインド及び中華料理を食して、その疑いは晴れた。

2018年当時は、フランスの広告代理店であるHAVASに勤めていた。懐かしい。
HAVASのロンドンオフィスから、スイスのジェニーヴにてプレゼンを行う為に飛行機で飛んだ。

Them Crooked Vultures(アメリカ)
このバンドを知るきっかけになったのは、Foo Fightersというバンドのギタリスト(元Nirvanaのドラマー)である。Foo Fightersもさる事ながら、Dave Grohl自身のファンでもあったので、彼が関わっているFoo Fighters以外の活動に注目していた中でこのバンドにも出会う事となった。2009年の事だった。メンバーは、ボーカルにThe Queen of The Stone AgeのJosh Homme、そしてドラムにFoo FightersのDave Grohl、そしてベースにはなんと、キング・オブ・ロックであるLed Zeppelinで活躍したJohn Paul Jonesというスーパーグループである。このメンバーの凄さは、尋常ではない。さて、この「Elephant」という曲はギターリフが圧倒的にかっこいい。「New Fang」という曲は、ベースラインが非常にカッコよく、グルーヴ感が日本のバンドでは見られないものがある。

Thom Yorke(イギリス)
RadioheadのフロントマンであるThom Yorkeのファーストソロアルバムである「The Eraser」(2006年)。初めて聴いたのは、いつだったであろうか。おそらく、2006年辺りだったと記憶する。このアルバムは、アートである。そう思った。しかし、YouTubeの動画で「The Clock」を見た時には、アートだけではなく、そこにはロックの要素もある事に気がついた。この人が創り出す類の音楽は、この人以外からは聴いた事がない。この世の中に、「全く新しいもの」の創造なんて、ほぼ、不可能に近い。寧ろ、全く無いはすだ。なぜなら、どんなに創造的なものであっても、何かしら過去に存在した要素が(少なからず)含まれるはずだからだ。または、既存の要素の掛け合わせ、など。しかし、例外、というものがあるのならば、その一つにこの人の作品が含まれるかもしれない。つまり、Thom Yorkeにしか作り出せない音楽というものが、もしかしたら、存在するのかもしれない。そんな気がしてやまない。

TILT(アメリカ)
特に思い入れは全くないのだが、なんとなく記憶に残っている、そんな曲。Fat Wreck Chordsのコンピレーションアルバムである「Survival of the fattest」(1996年)というCDで初めて聴いた時だった。

Tokyo Ska Paradise Orchestra(日本)
奥田民生をフィーチャーしたこの曲。しかし奥田民生というミュージシャンは、どんな類の音楽でも対応できるのだな、と感心をせざるを得ない。間違いなく日本トップクラスの(もちろんロックスターでもあるが)シンガーである。この曲を初めて聴いたのは、確か2002年頃だったと思われる。尚、当時18歳だった頃に聴いた時よりも、年齢を重ねていった状態(例えば、今年2024年で40歳)で聴くほうが、よりこの曲の良さであったり、この人(奥田民生)の歌の上手さに気付かされている。(ビートルズの「Norwegian Wood(ノルウェイの森)」といい、村上春樹の「ノルウェイの森」といい、この曲「美しく燃える森」といい、かっこいい曲には「森」がキーワードなのかな?ね、森絵ちゃん!)。尚、2010年には再度コラボが実現し、「流星とバラード」という曲が発表された。

Tommy Guerrero (アメリカ)
この人はプロスケーターとして活躍し、並行してミュージシャンとしても活躍している人、との事である。初めてこのミュージシャンの存在を知ったのは、Hi-Standardの横山健のインタビュー特集の雑誌だった。この雑誌でTommy Guerreroという名前を知り、気になっていた。そんな時、当時バイトをしていた場所(Sushi Trainのセントラル工場)で働いていた人(マサさん)が、CDがたくさん入っているCDケースをバイト先に持ってきており、そのケースの中に、この人のファーストアルバムである「Loose Grooves & Bastard Blues」(1997年)が入っていたので(勝手に)コピーさせてもらった。アコギがメインとなるゆったりとした曲が多く、当時(2000年代初期)少し大人になった気持ちに浸っていた。リアルタイムでは、「Return of the Bastard」(2007年)を、確か、当時(確か)一人暮らしをしていた時に住んでいた家の近くのJB Hi-Fiという電化製品ショップの中にあるCDコーナーで買ったのだった。確か、そうだったと記憶する。尚、最近(2021年5月)になりスケボーを始めたのだが、この人の世にストリートを颯爽と(スケボーで)駆け抜けてみたいものである。

TOOL(アメリカ)
友達の予志也くんにこのバンドの3枚目及び4枚目のアルバムである「Lateralus」(2001年)と「10,000 Days」(2006年)を借りたのが、このバンドを知る事になるきっかけだった(尚、どちらのアルバムもアメリカだけで売り上げがそれぞれ260万枚以上、175万枚以上の売り上げだった。また、過去に4つのグラミー賞も受賞する実力派バンドである)。演奏が圧倒的であり、曲も圧倒的である。一曲が10分近くある曲も多く、曲の展開も他に類を見ないような圧倒的なオリジナリティを持っている。このバンドの動画のYouTubeのコメント欄に「Toolの曲は“聴く”のではな“体験/体感”するのだ」とあったが、なんとなく解る気がする。2019年、Toolは「10,000 Days」(2006年)のアルバムから13年ぶりに「Fear Inoculum」というアルバムを発売した。このアルバムからの2曲、「Fear Inoculum」および「7empest」は共にグラミー賞にてノミネートされた。個人的には「7empest」(なんと、この曲は15分以上にも及ぶ大作である)が凄まじくかっこいいと感じた。圧巻である。日本だと、Maximum the Hormoneが圧倒的にToolの影響を受けている事が彼らの曲を通じて伝わってくる。また、(Maximum the Hormoneの)ギタリストはToolのバンドTシャツを常に着ている、とか。

Transplants (アメリカ)
Rancid(元Operation Ivy)のフロントマンであるTim Armstrongにより結成されたバンド。ドラマーは(Blink 182のドラマーである)Travis Barkerである。それぞれ、主に活動するバンド(RancidやBlink 182など)がある為、Transplants はサイドプロジェクトではあるものの、例えばDiamonds & Gunsという曲は、初めて聴いた2002年頃から時が経つが今でも憶えている。

Triceratops(日本)
ロケットに乗って、Raspberry、Fever、Rock Music、赤いゴーカート
このバンドを知るに当たり、何がきっかけになったかは憶えていないが、兎にも角にも、「ギターリフがかっこいい!」と思ったのが、最初の印象だった。あとは、グルーヴ感。もちろん良い悪いではないが、日本のJ-POPやJ-ROCKの場合、どうしてもメロディーや歌詞だけが(個人的には、必要以上に、と感じるが)重視される。しかし、音楽とはやはり、リズムがあり、グルーヴがあり、そういった要素(つまり、メロディーや歌詞ほど単純に理解できない部分)も重要視される必要がある。尚、この点についてはザ・クロマニヨンズの甲本ヒロト氏(元ブルーハーツ、元ハイロウズ)がこう言っていた。「今は、歌詞を(必要以上に)聞き過ぎ。むかし聴いてた曲なんてさ、「No Future For You」なんて歌ってる曲を聴いて、「よし、今日も学校頑張ろう!」なんて思ってたんだから」と。このコメントについて、(甲本ヒロト氏の)隣でその話を聞いていた松本人志も(正に目からウロコが落ちるかのように)大きく頷いていた。また、細野晴臣氏(はっぴいえんど、YMOなど)も同じ様な発言をしていた。「ビートルズの曲だって、英語だからどんな事が歌われてる曲なのか(英語だから)解らなかったけど、そんなの関係なく、「良い曲だな!!」って思って、身体が動いてたわけですよ」と。Triceratopsというバンドはリズムだったり、グルーヴ感が、今まで聴いてきた日本の音楽では珍しい、とそう感じた。もちろん、グルーヴ感などは日本では恐らく奥田民生がトップレベルで、彼を超える人は(控えめに言っても)圧倒的に少ないと思われるが、Triceratopsも素晴らしいと思う。2010年代の半ば、埼玉のライブハウスに彼らのライブを観に行った事ある。尚、特に好きな曲は「ロケットに乗って」(1998年)および「Raspberry」(1997年)であり、彼らの初期の作品を好んでいる傾向にある。尚、佐野元春が「Raspberry」(1997年)を絶賛していた、との事である。

Tristan Prettyman (アメリカ)
このミュージシャンに出会ったのは、2000年の半ば頃であったアコースティックギターで歌う彼女の曲は、メロウな曲が多く、ゆったりと部屋で聴くタイプの音楽だと思った。リアルタイムで買ったアルバム「Twentythree」(2005年)に収録されている「Love Love Love」という曲をリピートしてよく聴いていた。
このミュージシャンに出会ったのは、2000年の半ば頃であったアコースティックギターで歌う彼女の曲は、メロウな曲が多く、ゆったりと部屋で聴くタイプの音楽だと思った。リアルタイムで買ったアルバム「Twentythree」(2005年)に収録されている「Love Love Love」という曲をリピートしてよく聴いていた。

TYÜNX (日本)
Hi-Standardが活動休止に突入した2000年から5年の年月が経った2005年、(Hi-Standardの)ボーカル兼ベーシストである難波章のソロプロジェクトとして、TYUNXという名前でリリースしたシングルのCDに収録されている「Magical」。Hi-Standardの活動休止が起こった2000年以降、沖縄に移り住み、自らの手でスタジオを建築し、そこで新たな音楽の追求をし、(Hi-Standardの活動休止以来)初めて形になったのがこの作品との事。尚、当時(2005年)は、正直、あまりの方向転換(Hi-Standardの音楽からの激変)に泥機を隠せなかったのだが(そう、前日までフレンチ料理を提供していたレストランが突然ある日(方向転換により)グアテマラ料理を提供し始めた、かの様な)その驚きはつまり「比較」から生じる感情であり、比較をせずにその音楽単体を見ると(少なくとも今は)興味深い曲に思える。

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