最近の記事

隣のデスクの若者がChatGPTを使って何やら業務効率化している

隣のデスクの若者がChatGPTを使いこなしているようだ。Pythonというプログラミング言語でコードを書いているのだが、それにChatGPTを活用しまくっているらしいのだ。 僕はといえばプログラミングなんて興味もなかったしエクセルのマクロなど何度投げ出したかわからないくらいだ。とにかく向いていないのだろう、エラーがどこで出ているか見つけるのに膨大な時間がかかるのだ。ようやくエラー箇所がわかったかと思えば、情けなくなるくらいしょうもないミスなのだ。本当に嫌になってしまうのだ。

    • 書きたいこと

      ・宗教性と自然感 先日、熊野古道のうち小辺路と呼ばれる道を歩いてきた。ただ歩くだけではあるが、ひたすら歩くことで少しその土地と同化できた気がした。 心の拠り所はないよりあった方がいい、と思う。それが宗教であるべきだとは、これっぽっちも思えないが、古くからある宗教性みたいな価値観から学べることは多いのではないだろうか。とか、すでに研究され尽くされている分野なのだろうが、自分なりに掘り下げて考えてみたいと思っている。 ・アウトプットしたいしたいと思いながら 早起きできた日

      • ミドルエイジクライシスシンドロームというものらしい

        映画「アナザーラウンド」を見た。 夫婦関係の悩みや仕事への意欲低下など中年男性が抱えがち(?)な悩みを、お酒で解決を図ろうと仲間と共に実験するお話。血中アルコール濃度を常に0.05%に保つと、社会生活がスムーズになるという仮説に基づいて実践しようというのである。 マッツ・ミケルセン演じる主人公マーティンは高校教師として現代史を教えているのだが、授業前にウォッカを飲むのである。すると、生徒の興味を引く話をするのが途端に上手くなり、生徒が前のめりで授業を聞くようになる。自信をつ

        • ウルトラライトハイキングの魅力

          あー、山行きたい。ロングトレイル行きたい。あー、ウルトラライトで山行こ。 ウルトラライトハイキングの魅力自然を愛することを体現できるといいなと思う。 歩くって実に哲学的本書でも触れているように、ウルトラライトハイキングは日本人にとっては馴染み深いものなのではないだろうか。 快適に寝られなくてもいい山の思い出って、きつければきついほど印象深い。生きているんだと思わせてくれる。

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          華麗な竜が住む大自然に

          映画「トーベ」を観た。みんな大好きムーミンの作者で知られるトーベ・ヤンソンの物語である。 既婚の哲学者は矛盾である映画にも登場したこのセリフはニーチェの言葉である。 トーベ・ヤンソンは哲学者ではないけれど、ムーミンのキャラクターが発する一言一言に哲学的な要素が含まれることが多い。実際、彼女は生涯独身であったようだ。とはいえ、パートナーや友人に囲まれて過ごしていたようだ。彼女なりに一番幸せになる形を模索した結果なのかもしれない。 華麗な竜が住む大自然にトーベ・ヤンソンは、ム

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          ある習慣を身に付けるには同じ行動を 66日続ける必要がある

          ここ数日、ビジネス本(というのであっているでしょうか)をかいつまんで読んでいる。 昨日読んだ本が、今日役に立ったので紹介したい。 中島聡さん著書「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」を読んだなかで、仕事を2:8の法則でスケジュールを割り振るというものがあった。 何:何と聞くと、日本マクドナルド社長の藤田田さんが言われていた78:22の法則が頭に浮かぶが、それと似たようなものなのかもしれない。 うん、なかなかこれが役に立った。 全力で2時間頑張ったとして8割の仕事終わらせる

          ある習慣を身に付けるには同じ行動を 66日続ける必要がある

          やらなきゃいけないことが増えると安心する病気

          ここのところ佐々木俊尚さんのvoicyを聴きまくっている。あるニュースを全く別の記事と結びつけて考えるといった見解が多くあって、実に興味深いし、そのニュースをより深く知ることができた気になる。説明する時にたとえ話を用いることが、ひとつのテクニックとして、聞き手に興味を持たせることに有効であることはよく知られているが、別の何かと結びつけて考えられるのは話し手にとっても気持ちがいいものだと思う。 なぞかけみたいな気持ちよさなのかもしれない。そういや、なぞかけを練習するとコミュニケ

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          早起きできるようになりたい

          早起きできない。仕事の日とかは、実はいつも出勤の10分前に起きていた。朝起きたら、トイレ行って髪整えて着替えて水飲んで、を流れるようにこなして家を出る。まあそこまで清潔感ないようにも見えないだろうし良いだろうと思ってギリギリまで寝る生活をしていた。 このままじゃあかん!と思い、ここ何ヶ月かは早起きして有意義なことをしようとしている。したいと思っている。 朝早く起きて出勤まで2時間あるとする。最初の30分は頭が働かないので布団で過ごす。その後にTwitter、メール、yout

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          善き人のためのソナタ

          題名がよろしい。キレがいい。 2007年公開の映画「善き人のためのソナタ」を観た。 アートとは意識と無意識を結ぶものである東ドイツの秘密警察として活動していた諜報員は「善き人のためのソナタ」を聴いて心変わりをする。「アートは意識と無意識を結ぶものである」と偉い人だかが言ったように、何か心のモヤモヤがまとまる瞬間というのは割と経験した人は多いのではないだろうか。芸術に触れることで自身の内面に思いもよらない変化を起こすことは割と気持ちがいいものだと思う。 変化を恐れる善い行い

          善き人のためのソナタ

          目まぐるしい愛と美と醜悪さ

          優しさって何だろうか。他者をありのまま認めるってどういうことなのだろうか。 強固な殻で自分を覆っても、より強力なものが次々と襲ってくる。考えている暇などない。 アカデミー賞受賞で話題の映画「エブリシング・エブリウエア・オールアットワンス」を観た。巷ではエブエブと略すらしい。 目まぐるしい展開まず思ったのは、とにかく情報量が多く展開が早いということ。主人公のエブリンはADHD気味でいつも何かに追われているような生活を送っている。そのような心が疲弊するような生活は、彼女が過去

          目まぐるしい愛と美と醜悪さ

          無くなった文化と近所のおばちゃん

          小津安二郎監督の1947年の映画「長屋紳士録」を観た。 戦後復興の東京を舞台にした作品で、身近な人への愛情について考えさせられる内容となっている。忙しさにかまけて家族とかご近所さんとの希薄になってしまった関係性を今一度考え直したい。 あらすじ主人公は50代くらいの女性。戦災の痕跡が残る街の長屋に住んでいるのだが、彼女の家に突然知り合いが子供を連れてやってくる。長屋に住む者同士の付き合いだから心理的な垣根もなく同じ家に住むような間柄なのだろう。ご近所さんは勝手に土間に入ってく

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          あらゆる知識を知肉とするには

          佐々木俊尚さんのvoicyやtwitterが面白い。 飾らない人柄で、日々の気付きの核心を比喩を用いてうまく表現されていると感じることが多い。 そんな佐々木俊尚さんの著書「現代病「集中できない」を知力に変える 読む力」を読んだ。本書では、知識や視点を「知肉」に変えるための手法、読みかたのスキルについて惜しみなく紹介されている。また、少し脱線した話として紹介されるコラムが実に興味深かった。 ・「飽きる直前」にアラームを鳴らす大切さ最近はアラームが鳴りっぱなしになっている。そ

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          京都は形而上学的に妖しい場所である

          京都という街は何度行っても飽きさせない魅力がある。 先日、京都で桜を見るついでに円山公園あたりから恵文社一乗寺店あたりまで自転車で行ってきた。一乗寺駅の近くに寄る時は、本屋「恵文社一乗寺店」に行くことにしている。この本屋は、興味の幅が広がるような厳選された本の並びとなっていて、毎回新たな発見がある。 そんなお気に入りの本屋さんで購入した、哲学者である鷲田清一さんの著書「京都の平熱」の中から、面白いと思った話を紹介したい。 ・時間感覚と歴史意識京都に行くと不思議と故郷に帰った

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          旅行雑誌TRANSIT No59「東インド・バングラディッシュ」を読んだ

          雑誌TRANSITは写真のインパクトがすごい。飾り付けされた映える写真ではなく、人や物をあるがままに写している感があって、歴史・文化も垣間見れるのがこの雑誌のいいところだと思っている。 4年くらい前にインドに行き、今回の特集の地でもあるカルカッタに数日間滞在した。そこは貧富の差が激しく、危ない街だったという印象が強い。なお、カルカッタでは、マザーテレサがかつていた修道院に行きボランティアとして病院で介護のお手伝いをした。それはまたの話として、インドは汚くて、臭くて、色んな意味

          旅行雑誌TRANSIT No59「東インド・バングラディッシュ」を読んだ

          映画「プーと大人になった僕」を観た

          子供から大人になる過程で人が変わってしまう、なんてことはない。重圧に屈しないための殻を固めているだけで中身がそんなに変わるなんてことはない、と思う。でも、知らず知らずのうちに殻が頑丈になりすぎてて昔の気持ちを忘れてしまっていたなんてことは大いにある。 さて、僕にとって何が大事なのだろう。 ・何もしない「何もしないことが最高の何かにつながる」というセリフが多く登場する。 コロナ禍を経て、みんな仕事しすぎじゃないか、と感じることが多くなった。休みの日も仕事のことを考えてしまうし

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          小説「ミレニアム」がすごかった

          突然だが、最近読んですごいと思った小説のことを書く。ミレニアムという小説で2005年くらいの作品。現在は6部作出ているらしいが、当初の作者であるスティーグラーソンが執筆した最初の3部作を一気読みした。ちなみに、後の3部は違う人が書いている。というのも、最初の3部が世に出る前に作者が亡くなってしまったからだ。それもまたミステリーな感じで、本作の魅力となっているのかもしれない。 「ドラゴン・タトゥーの女」というタイトルで映画化もされていて、当時映画館で見た気がする。冬の北欧独特の

          小説「ミレニアム」がすごかった