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アルコールの嗜み問題

皆さん今年の夏はいかがお過ごしですか?
コロナウィルスの影響もあり、外出頻度も減りますね。

毎年この季節になると友人とバーベキューや、
海に出掛けることがあるかと思いますが、
今年はそうはいかないようです。。

リモートワークが増えたこと、
外出頻度が減ったことでストレスを感じてないですか。

私の友人はストレスからか飲酒の量が増えたようです。
嗜む程度なら良いですが、、

そこで今回のテーマは飲酒!

何か見直すきっかけに。
そして、身内の人を助けられるように!!

状態別でみたアルコール

酔いの状態を分けるとこのような感じ、、

ほろよい  
→ほろ酔い気分・手の動きが活発化・抑制がとれる
 体温が上がる・脈が早くなる

酩酊  
→千鳥足・同じことを繰り返し話す・吐気嘔吐
 感情の起伏が激しくなる・立つとふらつく

泥酔
→立つのが困難・意識が朦朧・支離滅裂な発言

昏睡
→何をしても起きない・死に至るケースも

改めて言わなくても分かる内容ですが、、
大事なのは最後の一文。

近年では大学生の食事の席で、
飲酒を強要されて死亡するケースが多いです。

いわばアルコールハラスメント。

お酒は嗜むもので強要するものではありません。 

タイプ別でみたアルコール 

顔に出やすい出にくい、、 
有りますが皆さんはどうでしょう。

顔が真っ赤になる
→分解能力が非常に弱く少量摂取で顔紅潮、
 吐気、頭痛等がおき、飲酒によるトラブルリスクは低い

顔がほんのり赤くなる
→分解能力は高くないため毎日飲酒を続けると、
 上部消化管がん(食道がん)になり易いリスクがある
 依存症になる人も少数ながらいる

顔が赤くならない
→分解能力が高く気持ちよく酔える
 がんやアルコール依存症になる危険がある
 (飲酒が習慣化しやすいため)
 お酒に強い人は酔いへの自覚が薄くなるため危険

依存症の9割がこの最後のタイプのようです。

自分がどの項目に当てはまるか自覚することが大切です。

平成27年の東京で行われた不慮の事故の調査では、
約1000例のうち2割が飲酒に関係していたようです。
前述した酔いの状態も踏まえ、考え直す必要があります。

がんのリスクとアルコール

先程の項目でがんについて一部触れました。

WHO(世界保健機関)

飲酒は口腔・咽頭・喉頭・食道
肝臓・大腸・乳房の癌の原因となる。

アルコールそのものに発癌(がん)性がある。

WHOも飲酒によるがんの危険性を訴えています。
※もちろん考えられるリスクはがんだけではありません。

上記の複数のがんの中から乳がんについて、
日本人女性の大規模調査を紹介します。

1988年~1990年に乳がんにかかっていない女性を、
1999年12月まで追跡し飲酒量ごとに乳がんの発生率を比較。
乳がんの原因

・遺伝(母・姉妹に乳がん)
・子どもの数(子どもの数が多いとリスクが低い)
・閉経の年齢  etc.
これらの要因を統計学的に調整すると、
1日15g以上アルコール飲料を飲む女性は、
飲まない女性に比べ乳がん発生率が2.93 倍であった。

1つの研究結果だけでは、
飲酒が乳がんのリスクを高めるとはいいがたいですが。

欧米の15万人の女性のデータを統合し、
飲酒と乳がんとの関係を分析した結果、
1日10gの飲酒で乳がんのリスクが7%上昇。
飲酒量が多いほど乳がんのリスクが高くなっていた。


アルコール摂取は*エストロゲンの分泌を促進するため、
乳がんのリスクが非常に高くなると考えられています。

エストロゲン(卵胞ホルモン)
・乳房発育
・子宮内膜増殖
・皮下脂肪形成 

おわりに

何度もお伝えしますが、
アルコールの多量摂取のリスクとして考えられるのは、
“がん”だけではありません。 

アルコールは嗜好品です。
程良く嗜むから素敵なのだと個人的には感じます。

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