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令和漢詩 〜芸術をもっと身近に!〜

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漢詩を 型や形式にこだわらず表現するものとして 「令和漢詩」の分野を勝手に作りました。 または「いんちき漢詩」です。 表現は様々。 上手でなくても、綺麗でなくてもいい。 ただ、…
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#日記

令和漢詩のススメ

私の尊敬する方から
漢詩を書いてみるように言われた。

ちなみに
その方はYouTuberとしても収益を上げている
実業者でもある。

漢詩なんて
やってる人はかなりニッチだ
という目付もあったかもしれない。

漢詩を
特に好きでもなかったが
執行草舟氏の「友よ」から

詩の面白さを知り、
漢詩も
いくらか面白さを感じていた。

また
私の座右の銘は
漢詩の神様・李白の言葉から出している。

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これがよい

これがよい

これがよい

酔暗夜行路微睡 暗夜行路を酔いて微睡(まどろ)む
自問何以肯定成 何を以って肯定と成すか 自らに問う
非強亦非嘆自虐 強がるに非ず また自虐に嘆くも非ず
爾時不図来天計 その時図らずも来たれり 天の計らい
只我受容全因果 只我受容す 全ての因果を 
併飲清濁是二見 清濁も併せ飲む 二見も是とす
愛我鏡観過去我 我が鏡を愛す 過去の我を観ずる
其悲晩夏如雪積 其れ悲しみが晩夏に雪の積も

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『天生我材必有用』

『天生我材必有用』

今日は私の座右の銘を紹介したい。

天生我材必有用

天我が材を生ず 必ず用有り

天が"私"という材を生んだのだから
誰にでも必ずな役割や意味がある

書に書いていただいた。

この言葉はひすいこたろうさんの本で知った。

こんな立ち読みページ?もあり驚いた。

当時は挫折後で
涙を流しながら、貪るようにひすいさんの本を読んだ。

この言葉は李白(リハク)の漢詩の一節だ。

高校時代の漢文では李

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獅子たる君へ 魏徴の漢詩より

獅子たる君へ 魏徴の漢詩より

先日
私の大切な友人が
いわなの郷を訪ねてくれた。

友人と言っても
20近く下の若者だ。
(私は45歳)

そんな友がいることは幸せだ。

その友が今奮闘している。

エールを送る意味でも
この漢詩を送りたい。

その上で私の想いを綴ってみる。

述懐(じゅっかい)     魏徴(ぎちょう)

中原還逐鹿
筆投事戎軒
縦横計不就
梗概志猶存

杖策謁天子
駆馬出関門
請纓繋南粤
憑軾下東藩

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漢詩のススメ

漢詩のススメ

さる方に勧められて
漢詩を書いてみる。

天生         

生家過平穏     生家で平穏に過ごす
雨未已恐懼     雨未だ已まず恐懼(きょうく)す
天地恐々也     天地(あめつち)は恐々(きょうきょう)なり
聴心声只信     一方で 心の声を聴けば只(ただ)信ぜよと。

何の意あってか

何の意あってか

昨日ふと

李白の詩「山中問答」を思い出す。

私に何か励ますことなどできない。

目下どん底だ。

山中問答ながら

写真は私の職場・いわなの郷だ。

でも

誰もが
コロナショックで
問いかけられている「何か」がある。

その「何か」に対して
一つの見方を提示できるかもしれない。


それは違う。

人に何かできることは
説教でも
説得でもなく
感化しかないのだから
問いに対する答えは
その

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星辰

星辰

歩漆黒闇驚星瞬 漆黒の闇を歩く 星の瞬きに驚く
溢悲別離寂胸焦 悲しみ溢れ 別離の寂しさに胸を焦がす
我星辰何処何処 我が星辰は何処に何処に
星辰有其処此処 星辰は其処此処に有り

我が家から少々歩けば、足元も見えないほどの道に出る。
星も驚くほど綺麗だった。

突如感情が溢れ出る。

星辰(北極星)について詠ったニーチェを思い出す。

こちらも参考に

YES(是)

YES(是)

YES(是)

熱風焼岩魚 熱風に岩魚を焼く
滂沱汗洗心 滂沱の汗に心洗われる
直進如遡上 直に進む遡上の如き
星辰教我諭 星辰を我に教え諭す

涼風仰見星 涼風に星を仰ぎ見る
不乱瞬続耳 不乱に瞬き続けるのみ
不求其見返 其の見返りを求めず
星辰教我諭 星辰を我に教え諭す

心掻毟苦悩 心掻き毟る苦悩
自己内省秋 自己を内省するとき
観二見迷妄 二見の迷妄を観る
星辰教我諭 星辰を我に教え諭す

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