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~STORIAのプロボノ活動日記~一人ひとりの役に立てる私の居場所

みなさん、こんにちは。認定NPO法人「STORIA」でプロボノとして活動している濱口と申します。プロボノ仲間からは「はまさん」と呼ばれています。

私からは
1.STORIAとの出会い
2.STORIAに関わり続けるワケ
3.STORIAの全ての人にもっと愛情を注ぎ込みたい
について書いてみたいと思います。

〜STORIAとの出会い〜

「自らの手を通じて、生きづらさを感じている一人ひとりの役に立ちたい」
これは私が日頃から抱いている想いです。

私は現在、製薬メーカーで営業の仕事をしています。会社を代表としてお医者さんを訪問して、医薬品の使い方や副作用などを説明し、病気で苦しんでいる患者さんに役立ててもらうことが主な業務です。
この仕事には本当に誇りとやりがいを持っています。なぜなら、「君の情報を信じて治療したら患者さん助かったよ。ありがとう」とお医者さんから言ってもらえる瞬間に出会えるからです。

一方で、医療は多くの患者さんを救わなくてはならなく、大量の患者さんの治療データを重視します。また、サラリーマンであるがゆえ、売上を上げることを求められることもあります。
もちろん、これらは医薬品を適正に安全に使用するためだったり、得られた利益で新薬を開発したりと医療の発展にとても重要です。

でも・・・
一人ひとりの患者さんを見られていないのではと日々モヤモヤした気持ちがあります。さらには、業務上、患者さんに直接接することはルール上ダメで、実は本当に役に立ててほしい患者さんの笑顔に出会ったことがないんです。

こんな自分の想いと実務のギャップの悩みがあることを周囲に言っていたら、「一人ひとりの存在を大切にしている団体があるから紹介しようか」と友人に声をかけてもらいました。

これがSTORIAと私の出会いとなりました。

〜STORIAに関わり続けるワケ〜

STORIAと出会ってからすぐに、毎月開催されているプロボノの定例ミーティングに2021年6月から参加させてもらいました。

今だから正直に白状しますと、初めてのこのミーティングに私はSTORIAのことを全くと言っていいほど調べず、ほとんど無知の状態で参加していました。

知っていることと言えば
「STORIAは一人ひとりの存在を大切している」ということだけです。

定例ミーティングの冒頭は、恒例となっている代表あやこさんからの活動共有ですが、初参加の当時の無知であった私には理解が追いつかずただただメモを取るのに必死にもがいていたのを今でも鮮明に覚えています。そして、自分は場違いなところに来てしまったのではないだろうか、みんなに迷惑をかけてしまうんじゃないかって不安にもかられました。

でもこんな状況の中、ただ一つのことだけは感じ取ることができたんです。

「一人ひとりの存在を大切にしている」ということ。

あやこさんのお米券支給の話しを聞いた時、ものすごい多くのご家庭に届けているはずなのに、その届けているシーンが手に取るようにわかる。
メールマガジンやFacebookの記事からも子ども達一人ひとりの様子が鮮明にわかる。
そして、今では私にとってかけがえのないプロボノの仲間が、初めての私をとても気にかけてくれる。

これらは、あやこさんやスタッフさん、そしてプロボノの仲間のみんなが一人ひとりを大切に見ているからだと感じました。

この場にいることで自らの心に思い描いている「一人ひとりの人の役に立つ」ということが実現できるに違いない。

これが私のSTORIAでプロボノを続ける原動力となっています。

〜STORIAの全ての人にもっと愛情を注ぎ込みたい〜

「実際にSTORIAに関わっている子どもたちに直接会ってみたい」
いつかのプロボノ定例会で私はこんな発言をしました。

私は三重県に住んでいてSTORIAがある仙台市はとても遠いところにあります。しかも、仙台に行ったこともなく超がつくほどの東北地方ルーキーです。
でも、「子ども一人ひとりに直接関わってみたい」と言った思いが先行し、土地勘の無さを度外視に発言していました。
冷静に考えてみると、STORIAの子どもたちに会うためには平日移動が必要で、計画性がない私にとってはなかなか行動に移せない日々をモヤモヤと過ごししていました。

そして1年近くたったあと、仙台でSTORIAのワークショップが開かれるとのきっかけをいただきました。
ワークショップは土曜日開催、STORIAの子どもたちがいるUSAの居場所は火曜日・金曜日に開かれています。
私はワークショップの日程が決まってから、綿密に仕事のスケジュールを調整し(実際は仕事を入れないようにしただけですが)、金曜日に仙台へ向かいました。

実は仙台入りする前日に久しぶりの友人たちとお酒を交わしたのですが、酔っ払いの私は「明日仙台で人生の価値観が変わるような体験をしてくる」と公園のベンチで言っていたようです。
おそらく自分が思っている以上にワクワクがあったんだろうと思います。

そしていよいよ仙台入り。
あやこさんの案内で、STORIAの事務所を訪問させてもらい、その後子どもの居場所に連れて行ってもらいました。

そこにはすでに何人かの子どもたちがいて、想像以上に元気に走り回ったりして遊んでいます。
その中の小学校1,2年生くらいの一人の子が私のところに寄ってきました。遊んでいた時の笑顔ではなく、緊張しているのか目を合わせようとせず、寄ってきては離れていきの繰り返しをしていました。
そして、夕飯の時間。私はその子がどうしても気になって、夕食の席は離れていたのですが意識していて見ていると、意外なほどおとなしく、行儀良く食べているとも取れるし、もしかしたら寂しがっているのじゃないかと感じて、この子に元気に帰宅して欲しいと思いました。

夕食後、初めのころより多くの子どもが集まってきていて、いろんなところで子どもがスタッフの人とボール投げなどで遊んでいます。
私はひょんなことからこの気になっていた子とカードゲームをすることになりました。その遊びは特定のカードを自分の手札に入れる遊びで、そのカードを手にとったその子はそれはもう目を輝かせていろんな人に自慢するほど楽しそうにしていました。
こんな笑顔が見たかったんだと思い、私は一緒になってその子と喜んで遊んでいました。

そして、子どもたちが帰る時間。
その子は私のところに寄ってきてくれて、写真取ってとお願いしてきました。カメラ越しに見る緊張していた時とは別人のような笑顔や変顔は今でも忘れられません。

何がよかったのかはわかりません。
ほんの数時間だけの関わり合いなのでたまたまなのかもしれません。

でも、一人の子どもが楽しそうにしてくれることに「コレだ」と直感的に感じました。
「自らの手で一人ひとりの方の役に立ちたい」
と言う自らの想い。

あやこさん、スタッフ、ボランティアの方には迷惑をかけてしまいましたが、日ごろ抱いていたモヤモヤがスーッと晴れるほんとうに素敵な体験をさせてもらったと感謝しています。

こういった自らの想いを実現させてもらえるSTORIA。
そのためにも、これからももっともっと愛情を注いでいきたいです。

STORIAに関わるすべての方へ。
これからもどうぞよろしくお願いします。

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