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ふりかえりをシェアする場所をつくりたい。「ふりかえり会」のトライアルアンドエラー

Stockr チームで運営しているふりかえりコミュニティを知っていますか?

Facebookのグループ機能を利用して昨年2022年5月から始動し、参加者が自由に「日頃のふりかえりや気づき・学びをアウトプットできる場」をコンセプトにして運営しています。

コミュニティでは今年の1月から、週2回、同期的(オンライン)に集まって一緒にふりかえりを行う「ふりかえり会」をはじめました。

3ヶ月運営しましたが、なかなかうまくいかずに3月末をもって「オンラインふりかえり会」は終了としました。
終了にいたったいきさつと、失敗からの気づき、そして次のトライをnoteにまとめてみました。

I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.
失敗ではない。ただ1万通りの、うまく行かない方法を発見しただけだ。

トーマス・エジソンの言葉

エジソンに倣えば、これは「失敗」でなく、うまくいかない方法を発見するまでのお話です。

習慣づくりに役立つ「計画」と「仲間」

「ふりかえり会」の企画は、こんな気づきのストックがきっかけとなりました。

こちらのnote(新しい習慣をつくる)でも習慣づくりのいくつかのポイントをまとめていますが、その中でも「計画する」、「一緒にやる仲間をつくる」は特に効果的だと実感しています。

こうしてはじめた「ふりかえり会」

企画上、迷ったのは開催時間でした。
ひと言で「夜」といっても、お子さんのいる方、遅くまで仕事をしている方などではちょうど良いタイミングが微妙に違いますし、週1~2日の定期開催となれば短時間でサクっとできるのがベストです。

どれだけ考えても「これがたぶん正解」の感覚はなく、参加してくれる人いるかな???という懸念をもったまま、ひとまず21:30~22:00として始めることにしました(のちに20:30~21:00に変更しています)。

とりあえずやってみて、ユーザーさんは来ずメンバーだけになってしまったとしても”自分にとって人と一緒にふりかえりをする良い時間にすればいいだけ” そんなふうに思いながらはじめました。

ふりかえり会の初回告知投稿

効果の実感「良いふりかえり」と「習慣化」

始動したとたん参加者が押し寄せて……ということはなく、ごく少数のユーザーさんがきてくれたり、運営メンバーだけのことも多々ありつつ、毎回小さな会を開いてきましたが、個人的には良い効果をいつでも感じることができました。

それについて、Stockrチームから月1回配信しているレポートメールで以下のように紹介しています。

🗣 三人寄れば文殊の知恵?な「ふりかえり会」

よく知られているこのことわざ「特別に頭の良い人間でなくても三人集まって相談すれば良い知恵が出ること」を表していますが、最近それをかなり実感することがあったのでご紹介します。

それはFacebookグループのStockrコミュニティで、週2回ほど平日夜に開催している「ふりかえり会」でのこと。

▼他者のふりかえりのシェアを聞くことで
他のひとの考え方がわかり、自分にない視点が知れる
仕事のなかでどこに意識を向けて、どこに課題感をもっているかがわかり、自分の仕事にも当てはめられる
自分を過小評価しがちなひとでも、他の人のことは素直に評価できたりする。他の人を評価することで、自分の似たような行動についても「認めていいことなんだ」と気づける。

▼他者にシェアを聞いてもらえることで
人に説明することで、何が課題だったか、何が解決できたか、どう解決できたか、などの解像度がぐっとあがる
リアクションや承認がもらえて嬉しい
失敗したことでも落ち込みにくい。「次はもっと良くできるように」と前向きな視点でいられる
他者からのフィードバックがあることで実際にさまざまな発見がうまれている

それにしても。参加者が増えない…!

そんなふうに個人的には非常に良い効果を感じていた反面、続けていくうち胸に広がる暗雲…。
それは、案の定というべきか、ユーザーさんの参加がなく運営メンバーだけになることが多かったことです。

とりあえずやってみて、ユーザーさんは来ずメンバーだけになってしまったとしても”自分にとって人と一緒にふりかえりをする良い時間にすればいいだけ"

(あれ?さっきこう書いてなかったっけ?)

たしかに初めから想像していたことではありました。
とはいえ、ユーザーさんへの価値提供はできておらず、目的の観点ではなにも果たせていないわけで、見直しが必要です。

オンラインでやることの障壁になったこと、これから改善すること

「ふりかえり会」をふりかえってみたところ、障壁になったこととして以下がありそうに思っています。

▲いろいろやることのある時間帯で参加がむずかしい、またはもうちょっと▲付加価値がないと参加したくない
▲夜の21時前後、すっぴんやお風呂上がりでは参加しにくい…
▲知らない人同士で一緒のふりかえり・シェアに抵抗がある
▲ガッツリふりかえりするのは大変そう

これを整理して、次にトライしてみたいことをこのようにしました。

◎ 各自がやりやすい時間にふりかえりできるように、投稿でふりかえりのテーマのみ共有する
オンライン&同期的ではなくても、一緒にやっている人がいる感のみ出せるように投稿のコメントで簡単なシェアをする
◎ ふりかえりの意味を感じられるよう、ふりかえりの内容より「次にこうする」や「小さい目標」などネクストアクションをシェアして、次にそれができたかを確認する流れをつくる
◎ 多数の面識のない人(Stockrユーザーのみであったとしても)が見れる場でのシェアが難しい人にむけて、運営との1対1の場が提供できるか検討する

結論。一緒にやる人がいると習慣づくりに役立つ

結果的にオンラインふりかえり会は失敗(もとい、うまくいかない方法の発見)をしてしまいました。

でも、一緒にやる仲間がいること、意識の高いコミュニティに身を置くことは自身の成長に確実に役に立ちます。
これからも試行錯誤しながら、ふりかえりを通して多くの人が自立的に成長する世界をつくっていきますので、もし、もーーーーしよろしければ活動に参加してみてください。

一人でふりかえりをするよりも、他者から出されたお題に沿ってたまには考えてみるのも役に立つと思います!

告知。投稿での振り返りシェアと、公式LINE

上のトライをうけて、さっそく2つのお知らせです。

Stockrふりかえりコミュニティ(Facebook)より。

週1~2回ふりかえりテーマの投稿をしていきます。
投稿への返信で、どんなふりかえりができたか・気づいたこと・直近でやると決めたことなど、気軽にコメントをもらえたら泣いて喜びます!

Stockr公式LINEより。

多数の人にむけてのシェアには抵抗がある…という方に向けて、ふりかえりのパートナー的位置付けで活用していただきたいStockr公式LINEをオープンしました!
ふりかえりに役立つ情報やふりかえりのテーマをお送りしたり、個別にコメントいただいたり、気軽にコミュニケーションしていただきたいと思っています。
ぜひお友達になってください!!

こちらからお友達登録OK!ぜひお願いします〜

おまけ

ところで、この記事の内容をチームで共有したところ、Stockr開発チームの他メンバーからこんな声をもらいました。
私たちがどんなことを考えているか、をお伝えしたくご紹介します💁

対面でStockrを紹介したり、イベントなどをやったりしていても、有益な情報と機会を求めているユーザーさんは間違いなく居るはず。ユーザーさんが求めている、より良いやり方を模索するためにも、開発チームでアイデアを出し合いたい。また、こういった私たちの考え方を発信していくことも継続的にやっていきたいですね。(プロダクトオーナー Yosuke Tomita)
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活動をとおして、心理的・時間的障害などオンラインでのコミュニティ活動におけるユーザーさんの視点への理解が進みました。
引き続き、ふりかえりの習慣化、成長を支援していきます!(エンジニア Ryo Kawamura)
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コミュニティ運営の改善は、運営メンバーのユーザー理解があってこその視点で、ふりかりの体験がより楽しく感じる提案でとても重要だと感じました!Stcokrアプリでもこの体験ができるといいな〜と思いました!(エンジニア Taiki Takemura)
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コミュニティ運営メンバーが常に「ユーザーのみなさんの振り返りを手助けする」ということを第一の目的として仕事に取り組んでいるのが伝わってきて、自分も原点に立ち帰れた気分になりました!(ディレクター Mizuki Hamasaki)
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「『失敗』でなく、うまくいかない方法を発見する」この言葉に感銘を受けました。成果につながらなかったり、「失敗した」と結果だけをみて落ち込んでしまったりするけど、その過程やその結果の理由から学んでいく姿勢は大事にしていきたいなと感じました。
そして、ふりかえりを通して多くの人が自立的に成長する世界を作るだけでなく、その一員としてユーザーと伴走していける運営でもありたいなと思います!(サービス推進担当 Mami Ogisawa)

考えて行動したことが思うように成果につながらない、良かれと思ってやったけど見事にスベッてしまった……チャレンジングな日々はそういうことの連続でもありますが、次にまたうまくいかない方法を発見したとしても、めげずにチャレンジを続けます😂👍
(Stockrチーム サービス推進担当 大木 牧子)



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