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そのときの、自分の最高の、言葉の選択を


「伝えた」としても、「伝わる」とは限らない。
p.020


これは、コピーライター、作詞などで活躍されている阿部広太郎さんが書かれた『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』にあった言葉である。


本の第一印象と、デザインと


京都に旅行にいったときに、蔦屋書店に並んでいた。
表紙のデザインとタイトルに惹かれた。

「心をつかむって自分にもできるのかな」
「超言葉術って何?」
「もう表紙から語られている感じが好き!」
「字体が好きだな~」


こんな思いを最初に抱き、中身をチラ見してみたら、はじめに語られている話は、「今のあなたなら I LOVE YOU をどう訳す?」だった。

話の掴みから引き込まれてしまった。


そして、文章が読みやすい。

だらだら長い文章で説明されるよりも、語り掛けるような、一緒に歩み寄ってもらえるような文章の方が入ってくる。
きゅんきゅんに並んでいる文章は個人的に好きではない。


フォントの大きさ、文と文の間隔、字体もちょうどいい。
読んでいて、心地いい。
厚みもあるけど、あっという間に読めてしまう。
読み終えても、また手に取りたくなってしまう本だった。


大きい章に対して、節をこまめに設けることでそれぞれで伝えていことがわかるため、「あれ、結局これなにが言いたいのか」みたいなことはない。


要するに、デザインから惹き込まれるものがあって、
中身も心地よく読み進めていける仕掛けがあった。

心に刺さった言葉


わたしは読書ノートをつけているのだが、この本に関してはメモしたいことが多すぎて困っていたくらいだ。

その中でも好きだと、大切にしたいと思った言葉をこちらで紹介したい。

一番手の届きやすい引き出しから言葉を取り出しても、もちろん構わない。
でも、その周辺にもっと伝えられる言葉が何かあると思うのであれば、普段使っていない引き出しに手を伸ばしてみよう。
p.073

著者はよく " 素敵  " という言葉を使っていたらしい。
そして、その言葉を使わずに表現しようと試みたらしい。

安易に口に出している言葉だけど、素敵という言葉の中にもっと具体的な言葉を隠したままだとただのお世辞のようになってしまう気もすると気づかされた。

この本を読んでから、誰かに伝えるときはなるべく具体的にどう素敵なのか、自分の感動を恥ずかしがらずに伝えたいと思った。

自分の感情に自覚的になる習慣をつくることは、生きる姿勢すら変えていく。
p.140

数年前まで、自分の感情に自覚的でなかったから、その頃を思い出した。
自分の感情を押し殺さず、感じていいんだと気づいて許せたとき、たしかに生き方は変わった。

思ったことを表に出すのには、すこし考えなくてはいけないところはあるけど、感じるのは自由だ。

ただ、何かの発想の糸口は、みんなが当たり前のように素通りしていたものに、疑問を持つことによってつかめるのではないだろうか?
p.298

noteを書き出してから、このことをよく思う。
そういう疑問はふと思ったりするから、忘れないように携帯のメモに入れたりする。

わたしがココナラでサービスとして出している、tabitomo(タビトモ)も自分の経験と疑問から浮かんだサービスだった。

ちなみにtabitomoは、簡単にいうとしおりをつくるサービス。

誰も疑問に思っていないから、わたしが疑問に思ったのはおかしい。じゃなくて、それをヒントにしていきたい。


読書ノートに書き留めた言葉はまだまだあるのだが、読んでいない人の楽しみを奪いたくないのでこのくらいで。


というわけで、今回は阿部広太郎さんの本、『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』について愛を語らせていただきました。

気になる方はぜひ読んでみてください◎

今日もありがとうございました。


# 160

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