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東京2025デフリンピックの成功への道: マーケティングファネルの活用法

こんにちは、Steveです。
 
先日まで、全日本インカレの配信を夜中までチェックしていて、寝不足が
続いてました。気づけば、今日は10時間も寝ていました。
これからはバレーボールの天皇杯・皇后杯ファイナルラウンドが8日(金)から始まり、終わったらバスケのウィンターカップがあります。年明けには春高バレーもあるので、バレーとバスケが好きな僕にとっては、忙しい年末年始になりそうです。
 
スポーツの祭典といえば、オリンピックを思い浮かべる人が多いと思い
ます。近年、パラリンピックもメディアでよく取り上げられ、知名度が
上がってきましたね。でも、みなさん、「デフリンピック」って聞いたことありますか?次回開催は2025年、場所は東京です!

デフリンピック、残念あがらあまり知られていないんですよね。初開催は1924年のパリで、もう100年の歴史があるんです。前回のブラジル大会では73ヶ国が参加し、日本は金12、銀8、銅10の合計30個のメダルを獲得し、過去最高の成績を収めました。

このデフリンピックがもっと知られれば、大会やチームにスポンサーがついて、選手たちも自腹で合宿に参加しなくて済むようになるんじゃないかと思ってます。スポーツ好きな聴覚障害者が参加を諦めることもなくなるかもしれませんね。そこで、今回はどうやったら知名度を上げられるか、マーケティングのフレームワークの一つである「マーケティングファネル」を使って考えてみました。

はじめに

今日はデフリンピックの知名度を高めるために
「マーケティングファネル」という方法を紹介したいと思います。
このマーケティングファネルは、大まかに言うと、まずは「認知」から
始めて「興味・関心」を引き、最終的には「行動」につなげるプロセスを
構築する方法です。
 
まず最初に、多くの人にデフリンピックについて知ってもらうことが重要
です。そのために、広告やソーシャルメディアを活用して、幅広い層に情報を届けます。次に、デフリンピックの魅力や重要性を伝え、興味を持ってもらうことが大切です。そして、最終的な目標は、イベントへの参加や、できればスポンサーシップを獲得することです。

マーケティング・ファネル(実践編)

マーケティング・ファネルは、5つの段階からなるフレームワークで、
それぞれ「認知」、「興味/関心」、「検討」、「行動」、「継続」となっています。このファネルは逆三角形の形をしており、上から下に進むにつれて顧客の数が減少する傾向にあります。これは、プロセスの各段階で様々な理由により顧客が離れる可能性があるためです。
 
それでは、各ステージにおける具体的なアクションを見ていきましょう。

ステージ1)認知

このステージでは、潜在的なサポーターがデフリンピックを初めて知る段階です。目的は、ブランド認知を高め、市場に自分たちの存在を知らせることです。アクションとしては、以下のようなものがあります:

デフリンピック版のアクション例:
 
◆◆コンテンツマーケティング◆◆
興味深い記事やビデオを作成し、オンラインで共有。過去の大会のハイライトや選手のインタビュー、競技ルールの解説などを提供し、関心を引きます。

 ◆◆SNSの活用◆◆
Facebook, Instagram, TikTok などで公式アカウントを運用し、フォロワーとのエンゲージメントを高めます。共有しやすいコンテンツを投稿し、広範囲に情報を拡散します。

 ◆◆キーワード・SEOの最適化*◆◆
デフリンピックに関連するキーワードでの検索結果で上位に表示されるようにします。これにより、オンラインで情報を求める人々にリーチします。

 ◆◆有料広告◆◆
Google広告やソーシャルメディア広告を利用し、特定のターゲットオーディエンスにアプローチします。効率的に認知度を高めます。

 ◆◆パブリックリレーション(PR)◆◆
メディアへのプレスリリース提供や番組出演で、広範囲に露出を図ります。

 ◆◆イベントの開催**◆◆
 プロモーションイベントや地域活動を通じて、直接的な対話でデフリンピックを紹介します。
 
これらの手法を組み合わせて、デフリンピックの知名度を戦略的に高めていくことが、このステージの目標です。

ステージ2)興味/関心

マーケティングファネルの「興味/関心」ステージは、顧客が商品やサービスに興味を持ち始める段階です。この時点で、顧客は特徴やメリットを理解し、自身にとっての必要性を検討します。アクションとしては、以下のような方法が考えられます:
 
デフリンピック版のアクション例:
 
◆◆詳細なコンテンツの提供◆◆
選手の背景やトレーニング、競技のルールを細かく説明し、ファンが
デフリンピックに深く没頭できるようなコンテンツを提供します。
 
◆◆メールマーケティング◆◆
ニュースレターで最新ニュースや興味深いストーリーを定期的に配信し、ファンの関心を持続させます。

 ◆◆SNSの活用◆◆
SNSで選手たちの日常やトレーニングを紹介し、ファンとの繋がりを深め
ます。Q&Aセッションやライブストリームも効果的です。

 ◆◆ウェビナーやオンラインセミナー◆◆
デフリンピックに関するウェビナーやセミナーを開催し、ファンが直接質問できる機会を提供します。試合の無料配信も良いでしょう。

 ◆◆デモや体験イベントの提供◆◆
パラリンピックのブラインドサッカーのように、実際の競技を体験できるイベントを開催し、興味を喚起します。
 
このステージの目的は、潜在顧客がデフリンピックについて学び、その価値を理解し、次の「検討ステージ」に進むことです。

ステージ3)検討

このステージでは、顧客が商品やサービスを比較検討する段階です。価格や機能、サービス内容などを考慮し、購入や参加を決定します。
 
デフリンピック版のアクション例:
 
◆◆サポートオプションの明確化◆◆デフリンピックへの支援方法やサポートプログラムを詳細に説明し、どのように関与できるかを伝えます。
 
◆◆不安や疑問の解消◆◆よくある質問(FAQ)セクションで、デフリンピックへのサポートや参加に関連する疑問に答えます。

 ◆◆関心を高めるコンテンツの提供◆◆デフリンピックの重要性や影響を伝えるコンテンツを通じて、人々の感情に訴えます。
 
◆◆SNSやメディアでのプロモーション◆◆SNSやメディアを通じて、デフリンピックの最新情報やハイライトを共有し、関心を維持します。
 
これらのアクションにより、関心を持った人々がデフリンピックへのより積極的な関与を考え、サポートへの移行を促すことが可能です。 

ヒント:主将や旗手の抱負は、コンテンツとして非常に優れています。
しかし、ユーザー視点で考えると、さらに改善の余地があります。PCの設定にもよりますが、最初に目にするのは動画だけです。しかも、これが手話のみで伝えられているため、手話がわからない人は内容を見逃してしまうかもしれません。動画の下にはメッセージの内容が記載されていますが、スクロールしないと気づかない場合があります。もし動画に字幕があれば、サイトを訪れた人も主将のメッセージをしっかり受け取ることができるでしょう。さらに、動画はダウンロード可能ですから、字幕が付いていれば共有しやすくなり、より多くの人に届けることができます。これは些細なことのように思えますが、小さな改善が積み重なって、大きな成功につながるのです。

ステージ4)購入

マーケティングファネルの「購入」ステージは、顧客が商品やサービスを実際に購入する段階です。この時、顧客は購入を決定し、行動に移します。このステージでの主なアクションは、使いやすい購入プロセス、特別オファーや割引、充実したカスタマーサポート、信頼できる支払いオプション、そして購入後のフォローアップです。
 
デフリンピック・バーションのアクション例:
※デフリンピックはチケットなどの販売はないので、ここでサポートオプションに関してのアクションにしました。
 
◆◆直感的なサポートプロセス◆◆
寄付やボランティア参加、スポンサーシップなどのサポート方法をわかりやすく案内し、簡単なナビゲーションを提供します。
 
◆◆特別オファーや認知プログラム◆◆
寄付者やボランティアに感謝の意を示す特典やプログラムを提供し、
さらなる動機付けを促します。
 
◆◆カスタマーサポート◆◆
サポートに関する疑問や問題に迅速に対応し、スムーズな体験を提供
します。
 
◆◆安全な支払いオプション◆◆
寄付やスポンサーシップのための信頼性の高い支払い方法を提供し、
安心感を与えます。
 
◆◆フォローアップ◆◆
サポートしてくれた人々に感謝を伝え、その貢献がどのように活用されているかを共有します。
 
これらのアクションにより、デフリンピックへの支援を検討している人々が具体的な行動を起こし、イベントの成功に貢献できるよう促します。

ステージ5)継続

マーケティングファネルの「継続」ステージは、顧客がサービスを継続的に利用する段階です。ここでは顧客満足度の向上、リピート利用や口コミの
促進が重要です。このステージでのアクションには、顧客サポートの強化、リピーター向けの特典、定期的なコミュニケーション、フィードバックの
収集と対応、カスタマイズされたマーケティング、
コミュニティビルディング、特別な体験の提供などがあります。
 
デフリンピック・バーションのアクション例:
 
◆◆顧客サポートの強化◆◆
サポーターや関係者からの問い合わせに迅速かつ効果的に対応し、長期的な信頼関係を築きます。
 
◆◆リピーター特典◆◆
定期的なサポートに対する感謝の意を示す特典やプログラムを提供し、継続的なサポートを奨励します。
 
◆◆定期的なコミュニケーション◆◆
最新情報やストーリーをニュースレターやSNSを通じて共有し、関係者とのつながりを維持します。
 
◆◆フィードバックの収集と対応◆◆
サポーターからの意見を積極的に聞き、それに基づいて改善を行います。
 
◆◆カスタマイズされたマーケティング◆◆
サポーターの興味や過去の関与に応じたパーソナライズされた情報や提案を行います。
 
◆◆コミュニティビルディング◆◆
オンラインフォーラムやイベントを通じて、サポーターや関係者が交流できる場を提供し、コミュニティ感を育成します。
 
◆◆エクスクルーシブな体験の提供◆◆
特別なイベントや限定アクセスなどを通じて、サポーターに特別な体験を提供します。
 
これらのアクションを通じて、デフリンピックに対する長期的なサポートを確保し、持続可能な関係を築いていきます。

最期に

最後に、デフリンピックは4年に一度のイベントですが、デフスポーツは通年で行われています。マーケティングファネルの戦略を用いて、
デフリンピックだけでなく普段から行われるデフスポーツのサポートも促進しましょう。これにより、聴覚障害者アスリートたちの日々の努力と成果を支援し、より広範な支援を集めることができます。
2025年の東京2025デフリンピックと、それを取り巻くデフスポーツの
活動全てを、一緒に応援していきましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


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