マガジンのカバー画像

69
ボクの暗さも明るさも愛すると誓いますか
運営しているクリエイター

#創作詩

脈ナシ

脈ナシ

楽になる為に脈(繋がり)を切る
全ては夜の魔物のせいだから
そう言っても脳の悪戯 
君が鋏かナイフかで迷ってる間
僕は泣いている
脈アリだったあの日から
紡ぎ続けてきた愛情も
全てをマイナス地点へ戻す為
「全ては貴方のせいだから」
そう言っても君の脳の悪戯
きっと血がドクドク流れて痛いな辛いな
「嫌だな……」
そう言う僕も脳の悪戯

ゆるす

ゆるす

何事にも感謝しよう
純粋な天使のように
良い自分 良い自分に
押しつぶされた
本音の自分を大切にしようと思った日
消えてしまえ
死んでしまえと
周りに牙をむく。
決して綺麗じゃなくたって
凶暴だとしても
それはわたしを作ったもの
作り上げたものだよ
目を背けたくなるような
汚れたものも
暗いものも
それは昔、わたしを
作ってくれたものだから
わたしを救ってくれたものだから
そんなこともあったよねっ

もっとみる
眠れない淡水魚

眠れない淡水魚

少し胸が痛い。これのせいで人生終わるならそれもいいけど、安楽死制度までの道のりが長すぎるから、今日も生を持て余している。

オキシトシンに溺れて健やかな夢を見ていた、
ただそれだけじゃ生きていけない淡水魚。好きなことはよく眠ること。ただそれだけじゃね飯は食えない。

痛みよりもその場で死を。望みは夢物語。幾たびの夜、脳が休まれば忘れてしまうこと。

24時の不調

24時の不調

”すうはあ”と頭で描いてもうまく呼吸ができない

指の先に落ちた雫を頬に塗ったような印、私の渦

透明な夜にまぎれて消えていく魔物

朝になれば忘れる

それだけの話 それだけの話だから

カフェオレの後悔

カフェオレの後悔

どろどろ

ほんの些細なことで染み渡るコーヒー

どっちが頭を下げるか考えて脳だけ消耗

小雨粒のような泪

キッチンに作り置きした鍋を置いて、出る

何度も

もうぜんぶぜんぶやめてしまおうかな
新しいことを挑戦するのも
なにかに心躍らせて期待することも
それが駄目だったのかーと思った瞬間に
こんな無駄なことはないなと思って醒めるだけだし

夜 雨に降られ
ぜんぶ終わってもいいのかなと考えた
涙こぼしながら
もうやめだ
普通になろう普通になろう
口にした くやしくて
すべて吐き出して
胸の中にあるのは不思議な
不思議な疑問

どうして自分は何度も

もっとみる

幸せのナイフで僕は死んでいく

街を歩く。通り過ぎる人らは自分より幸せな気がするし、実際にそうなんだろう。笑顔、家族、穏やか、楽しさ、恋人、日常、ただ幸福に生きている人たちの通り魔。僕は幸せという名のナイフで刺されている。そう、勝手に。ザクザクと刺された生温い血は止まりそうにないから、このまま失血死できる日を望んでる。
#詩 #創作詩 #自由詩 #現代詩 #死

「お別れの言葉を、」それは最期。頭の中で下書きした御誂向きの単語繋げて発音していくよ。ひとつひとつ…参列者は黒服で見送り、鉛色の空に弔いの煙が揺れて、貴方は逝った。
僕は思った。
ああ、幸せな終わりでしたね、だからみなさん、全員消えてくれないか。いい機会だよ、ちょうど火もあることだし、御日柄も良し。
なーんて、口に出さないまま短い言葉を告げると、涙を拭くフリをして貴方の写真を撫でる。死にたいのは僕

もっとみる

Be

I don't suicide for someone's eyes anymore.

I don't want people who expect something.

I wish to be a moon.

I wish to be a ocean.

That’s all.
#詩 #創作詩 #自由詩 #現代詩 #english #poem

pray for

はやく死にたいと考える割に
SNSから流れてくる自殺のニュース、
テレビが垂れ流す殺人事件、
と聞けば胸が痛む
周りの死には敏感なんだね
君は優しいんだ
その優しさが報われるといいな、
救いの手が差し伸ばされる世界だといいな

どうか
#詩 #創作詩 #自由詩 #現代詩 #死

息が苦しいんだ

生きることは出口のないトンネルみたいだ。
日々を過ごすことは苦しみと痛みばかりで、暗闇に飼い慣らされている。ほんの少しランプの明かりが頬を照らすけど、いつか消えることを知っている。

歩くことの意味が分からずに、前へ進んでいる。どっちが前なのかも分からず。
立ち止まって横たわって目を瞑れば、いつかこの命も終わるだろうと考える。
否そもそも、出口が終わりなのか。
なぜ出口を探しているのか。
分からな

もっとみる

誰が為に鐘は鳴るか

冷たい日常に、あたたかい風が吹いた時
心が柔らかくなっていく感覚を
覚えたから 僕は 弱くなったのか それとも
強くなれたのか

見た目じゃない、僕の奥底を見ていたんだ
武装した見せかけの強がりを
恐怖に支配された弱さで隠したって
いつだって受け止めようとして
いたんだね
君は

世界が変わってしまえばよかった
生まれ変われたらよかったのに
僕たちは一緒に生きられないと
神様は言うよ
信じられない

もっとみる

恵まれないから救われたい僕の話

息をする暇もないくらい幸福感に囲まれていたらなァ、心の中を解剖して目に見えるようにしたら、君は驚くだろうな。僕の心はマイニチ血が止まらないんだ。だから空想する。安心して涙が出るくらいのはちみつ入りホットミルクの喉の奥の話さ。

オレンジ色に染まるランプは眠気を誘い、ふわふわの毛布と「おやすみ」と毎日声をかけてくるのは少しウザいけど優しい家族は明日も変わらないままで

変わらないことはツマラナイとS

もっとみる
.

.

部屋に引きこもって、ベッドの上にポテトチップスを広げて、ご飯を食べることも億劫なくらいに、一つの世界に没頭して、すべて忘れるようなオタク気質の自分でいたい。
鏡を見れば、ボサボサの髪とひどい顔とパジャマ、だけどそれはこの世界には何一つ関係ないのさ

……

地下鉄を下りて、地上に上がれば煌めくライトと車が行き交い、真上の大きい広告はお金を持つことは権力だというかのような外国人モデル、酔うための重低

もっとみる