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いま思えば、東京進出しなくてよかったかもしれない

2、3年前に心に抱いていた思いを振り返ってみている。

日常に変化がほしい。
何も変化が起きない平凡な暮らしなんぞは私には向いていない。
ワクワクすることに囲まれていたい。

綺麗で広いマンションに優雅に暮らしてみたい。
東京で自分が住みたいと思った街で。


東京に行けば何かいいことがあるなんて、東京を夢の国のように思い、特に東京にツテがあるわけでもなく、東京に何もかも身を委ねてしまおうと思っていた。

かれこれ10数年東京とは別の地域で暮らしている私だが、東京に憧れていた時期があった。

たしかに東京には魅力的な大企業の本社がたくさんあったり、人口も多い分、私よりも何倍何百倍と能力の高い魅力的な人がたくさんいたり、私もその環境に揉まれて頑張っていれば、夢の実現と成功が待っているだろうなと思っていた。

大学時代の友人だって、ほとんどが卒業と同時に就職で上京した。

だが、いま思えば私も流されるままに東京に行かなくてよかったのではないかなと。

東京に行かなくても何だかんだ仕事はできているし、東京にいたとしても必ずしも成功できる保証はない。もとより俳優になろうと思って勢いで上京した知り合いが、まったく売れずに実家に戻ってきた例を知っているからであり、ほかにも東京に行ってみたものの実績を残さず戻ってきた人も何人かいる。

それに東京に行かなくても起業して成功している人だってたくさんいらっしゃるし。

たしかに芸能界などのエンタメ業界や出版業界などは東京に一極集中しているから東京に行ったほうがチャンスを掴みやすいと思うが、何でもかんでも「成功したいなら東京へ行け」と言うおっさんがいるが、東京に夢を持ちすぎるのはいまや時代遅れになっているのかなと思う。

それに、昨今、新型コロナウイルスの感染者も恐ろしい勢いで東京は増えており、健康面においてもやっぱり東京に行かなくてよかったかもしれないと安堵してしまった。

「東京が日本の中心」「東京に行けば必ず成功する」「成功したいなら東京へ行け」

なんていう「東京神話」は、新型コロナウイルスの脅威に蝕まれているなか東京オリンピックが破滅に拍車をかけ、何世紀も前のような昔話になってしまうかもしれない。

とか、東京への悪口や陰口を言いつつも、私は東京の街で好きな場所はたくさんあるし、下町の風景、複雑に入り組んだ電車や地下鉄、レトロな喫茶店など、たくさん魅力的で恋焦がれる場所がある。

ただ、まあ仕事面で言ったらそもそも東京で働く必要なんてないのだ。いまや仕事なんてパソコンとインターネットさえあれば、ウェブ会議だってできるし、ちょっとした連絡であればメールで完了できる。

それにどうしても東京に行かないといかないと進まない業務であれば、東京へ日帰りか宿泊で出張すれば良い。

今こそ、働く場所についてじっくり考えてみる時期だろう。文明の進歩でパソコンやインターネットができたおかげで、私たちの選択肢はどんどん広がってきている。


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